ドイツ×コスタリカ

両チームの強みと弱みをさらけ出してのぶつかり合い。大味なスコアながらもそれに見合わない好ゲーム。
この日のドイツは「中盤までの守備」は完璧。プレスのかけ方とボールを取るタイミングがガッチリ。コスタリカの攻撃は中盤で人が全く動かないので面白い様に中盤でボールが奪えた。
何よりコスタリカは人が動かない。ボールを前に繋げられないし、サイドを使う気もない。見るのはただ、視界から消えてラインの裏を狙うワンチョペのみ。しかしこのワンチョペがやはり凄い。ドイツの弱みである「DF陣」ではコスタリカの強みである「ワンチョペ」を止められない。2チャンスで2ゴール。特に2点目の懐の深いタメには唸った。恐れ入りました。「ワンチョペのチーム」なのが誰でも分かり切っている中で、それでも「あぁワンチョペのチームだ」と思わせる。それだけの存在というか。
しかしもったいない。攻撃だけでなく守備でも動けないコスタリカ。人数をかけてのゾーン守備がもったいない。あそこを自由にさせたらドイツは止められない。ラームの一点目のボール軌道に驚き(思わず「曲げてきた〜」と叫んでしまった。リプレイで改めてボール軌道を見直してさらに唖然)2点目のシュバインシュタイガーのトラップ+ルックアップに唸る。クローゼのこぼれ球への最初の一歩に納得し、フリングスに度肝を抜かれた。反応・飛び出しの良さが光るGKポラスも4度のノーチャンスはあまりにもかわいそうだった。
フリングスに始まりフリングスに終わった開幕戦。最高のスパイスとして好ゲームを引き立ててくれた主審のエリゾンドさんと地上波実況・解説の土井さん金田さんも含めて大満足の90分でした。