Go 三ツ沢!! エルゴラとかよりも詳しいFC東京U-18プレビューと急にお腹を下して会社を早退する方法

渾身の演技力で「お、おなかが…」と、そんな感じで何とかしてください。以上おしまい。


というわけで、この方法を駆使して晴れて定時上がりもしくは半休・早退をゲットした皆様、おめでとうございます!そしてトイレを出たらその足で是非、三ツ沢へ。たのしいフットボールが待ってますよ。

クラブユース日本一を決める夏の全国大会「adidas CUP 2014 日本クラブユース選手権(U-18)」通称"クラ選"は、群馬での予選ラウンド・R16・準々決勝を経てベスト4が出揃いました。三菱養和、札幌U-18、JFAアカデミー福島、そして我らがFC東京U-18。あす8/1(金)が三ツ沢陸上競技場にて準決勝、そして翌日8/2(土)にはニッパツ三ツ沢球技場にて決勝があります(詳しくはコチラ)

このベスト4、三ツ沢ラウンドまで進出したのは2009年の準優勝以来です。重松健太郎阿部巧平出涼が高3、そしてよっちこと武藤嘉紀が高2で右SBとして出場したあの試合から、あっという間なようでいて、もうかなりの年数が経ちました。毎年、三ツ沢まで帰ってくることを目指し、しかしそれも叶わず敗れていった、それぞれの年のそれぞれのチーム…どれもが最高のチームでした。それだけに、いかに三ツ沢に帰ってくることが大変なことか。それを十分に噛み締めた末の、今年のチーム。間違いなく既に快挙でしょう。

しかし、この快挙はまだ終わりではありません。更なる先へ。より高みへ。彼等の挑戦はまだ続いています。


今年のチームの大きな特徴は、メイン布陣として3-4-3を採用している部分です。例年4バックを続け、今年もスタートは4バックを採用していましたが、プリンスリーグ中断の5月中旬から試験的に採用したであろうこの3-4-3が大ハマリ。選手それぞれの長所が淀みなく発揮しやすいこの布陣。お披露目の時点で既にチームとして完成されていた印象すらあり、これが今年の最高形であろうと確信したのを覚えています。

そして局面での強さタフさ、いわゆる「球際」に強いこだわりを、佐藤一樹監督も選手自身も求めているところも特徴の1つ。相手ボールホルダーへの寄せや、サボらずチェイシングする等はこれまでも伝統的に求められていましたが、そこから先の、如何に奪うか、フィフティーのボールに如何にパワー込められるかが、小平での日常からより問われるようになりました。結果、球際の強さが守備に発揮されるようになりつつあります。「球際!球際!カズ・トーキョー」と、球際がフォーカスされたチャントが発生するのは、日本でも珍しいことでしょう。

奇しくも、準決勝の対戦相手はJFAアカデミー福島JFA自らが運営するこのチームは選手に、パスコースに顔を出す動きと、ボールの止め蹴り技術を徹底して求めるチーム。幸野志有人のプレーぶりを見ても、選手にどんなプレーを植え付けようとしているかが分かるはず。そんな鍛えられた選手たちが織りなすパスサッカーも、これまた見事であり、一見の価値アリ。FC東京U-18の「球際主義」その真価を測るには絶好の相手と言えます。このスタイルのぶつかり合いは是非、注目して見て欲しいと思いますし、単純に観てて面白いものになるのは間違いないです。


酷暑、劣悪ピッチと過酷な群馬ラウンド。そしてタフで素晴らしい対戦相手。FC東京U-18は、2度のPK勝ちという過程を見るだけで分かるように、ここまで厳しい試合の連続でした。しかしその過酷な経験を経て、選手たちはこの短期間だけでも更に成長した様子が見て取れます。辛い苦しい中で、どう工夫してゴールを狙うのか、振り絞ってゴールを守るのか、仲間のために走るのか。そんな様子を何度も観てきました。

より成長した選手たちのプレーを、表現する「FC東京U-18のサッカー」を、是非三ツ沢に見に来て欲しいと願います。


ちなみに、早くにおなかが痛くなっちゃった方は16時KOの三菱養和-札幌U-18戦も是非。この両チームも群馬で見てきましたが、こちらもバチバチなぶつかり合いが期待できて、面白いに決まってる!

FC東京U-18 スタメン+切り札選手紹介

  • No.1 GK 伊東 倖希 (いとっち) 群馬ラウンドでは相手決定機を幾度と防ぐスーパーセーブと、2度ものPK戦をくぐり抜けてきた、まさに守護神。そのセービング力だけでなく、試合中に仲間を励ます声も特徴。「できるからできるから!」「大丈夫だ!」いとっちが言うのだから、大丈夫だ!
  • No.13 DF 渡辺 拓也 (たくや) 対地・対空共にハイレベルにこなす"青赤の若大将"。プリンスリーグでは現在チーム得点王、その所以はセットプレーの強さ。ねじ込む力も、こぼれを突く嗅覚も持ち合わせる。しかしこれまでクラ選では無得点、三ツ沢ラウンドではもっと欲出して狙っていい。
  • No.2 DF 高田 誠也 (せいや) 3バックは彼の存在によって成立する。青赤守備網の中央で、前に後ろに絶妙カバーリング職人。得意ワザは、攻撃において左右中央「さらにひとつ奥」に通す高速パスと、東京競馬場でも披露した「トトロのモノマネ」。
  • No.4 DF 大西 拓真 (たくま) これまで空中戦無敗、脅威の跳躍でハイボールを全て跳ね返す"江戸の砦"。キャプテンとして選手からの信頼は絶大、頼れる兄貴分でもある。試合中は審判との交渉も担い、見た目以上に黄紙も貰わずにわりと上手くいく。
  • No.3 WB 山岸 瑠 (りゅう) 縦のスピードと対人守備の強さで、右サイドを制する。逆サイドから相手の裏を一気に急襲する爆撃オーバーラップは得点に直結する威力であり、恐らく小学校からの仲間である大西との"悪巧み"の賜物。悪巧みのアイデアを三ツ沢では何度披露できるか。
  • No.27 WB 小山 拓哉(こやま)  左サイドで安定をもたらす職人。高速フィードをピタリと止めるその技術力は注目。ただ最近はプレーに野心も併さる様になってきた。カットインで運んでみたり、ニア天井にシュートぶち込んでみたり、守備では相手エースを粘っこく止めてみたり。相手の嫌がるプレーの幅が広がってきた段階。
  • No.15 CMF 安部 柊斗(しゅうと)  抜群のスタミナと懐への寄せの速さで、中盤守備を支配。試合終盤であろうと「人狩りいこうぜ!」と相手のボールを奪取しまくる、モンハン系球際王。
  • No.6 CMF 高橋 宏季 (こうき) レジスタとはかくありたい。密集でも確実に相手プレスを剥がし、攻撃のハンドルを握る。役割としては梶山陽平だが、その剥がし方はまたタイプが違う。彼ならではの、ゆらり剥がしテクを注目して見て欲しい。
  • No.14 FW 大熊 健太 (けんた) ご存知、大熊清元監督のご子息は、当たられながらも左足柔らかく収め、展開し、シュートを狙うアタッカー。以前のファンタジスタ気質が、味方へピタリとボール置く「レイアップ・パサー」へと花開いた。酷暑だろうと"本質DNA"が自身を走らせる、実は夏男。
  • No.7 FW 長澤 皓祐 (こうすけ) 驚異的なプレーマップの広さで、攻撃に関わり、守備にも関わる。チーム一のスタミナでスプリントを繰り返す弾丸アタッカー。クルリと相手に強行突撃、ゴールにもっと向かっていければ自然ともっとゴールは量産されるはず。
  • No.9 FW 蓮川 雄大 (ゆうだい) どデカい身体でサイドを爆走する、青赤の暴走アメ車。有り余るパワー全てを加速に変換し、相手が大人だろうが何だろうが確実にぶっちぎる!本人は右利きだが、結構"縦の左足"も良いんだから自信持っていいぞ!
  • No.11 FW 渡辺 龍 (わたなべ・りょう!) 急発進・急ブレーキを駆使し相手の間をスルスル抜けるドリブラー。この夏で走りに気迫を纏う様になり、トドメの追加点やPK獲得と大活躍。新人戦決勝・天皇杯予選横河武蔵野と大舞台で強さを発揮するタイプ、三ツ沢でも結果を残せるか。
  • No.10 FW 佐々木 渉 (わたる) 「俺のテクで観客を唸らせたい…」ロナウジーニョを自称する、むさし育ちのファンタジスタ。今年のトーキョーの10番は、クラシカルなただの天才。群馬ラウンドで徐々にスイッチが入っていく様子を観るに…三ツ沢でいよいよ、爆唸りの時。
  • おまけ ユース応援企画2014今年もやっています!


最後に、めっこり宣伝。FC東京U-18FC東京U-15深川・FC東京U-15むさしを、有志にて「勝手に応援する」企画を今年もやっています!

2014 FC東京ユースを勝手に応援企画!

勝手にTシャツとかを作って、アカデミーの選手スタッフ皆さんに勝手に送るという改めて説明してみるとよく分からないこの企画も、2008年から始めて気がつけばもう7回目。タマこと三田啓貴によるクラ選決勝でのゴールで初戴冠となったあの日から、もうそんな月日が経ったかと思うと…ホントつい最近の様に思えてきます。

なので考えると、あの時皆様がご協力して頂いて実現されたTシャツをタマは持ってるわけだし、よっちは当時高1だったから卒業までに計3種類のグッズを貰っているわけで。今の高3組に至っては、中1の頃からずっと何かしら貰えてきた初めての世代になります。こりゃすごい。

青赤に少しでも関わってくれたみんなが、それぞれの場所で、それぞれに今も頑張っている…そんな彼等に少しでも応援と感謝を伝えたいと、普段あまりユースの試合を見に来れない方にも毎年多く企画に賛同いただいており、本当にありがとうございます。今回はじめてこの企画を知っていただいた方も、実は他サポですって方も、今年も是非ご協力を宜しくお願いいたします!