かしゆかが蔑んだ目でこちらを見てきます Perfume DVD『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

現世で最新の話題といえば「代々木楽しかったねー」「wowow観た?」「ツアーチケ取れそう?」で持ちきりなPerfumeでしょうが、もはや一般ではチケが取れなくて立ち往生な自分にとっては、この『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』が一番最新のPerfumeなのです。お久しぶりです。でも好きです。

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

久しぶりに会ったPerfumeさん達は、そりゃあもう変化してまして。成長してまして。と言ってもそれは半年以上前の彼女たちなんですけれど。また最後にお会いして(zepp tokyoのGAMEツアー)半年程度しか経ってないんですけれど。けど、彼女らの進む時間軸の速さからすればもう幾光年先の「歴史」かって話ですから。遠い昔の(もしくは未来の)話をするようなもんですよ。

さて、そんなBUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!な時のPerfume

かしゆかが自ら「変態」と称している、どこかのタイミングから始まった「変態衣装」はこの日も絶好調なわけで。その衣装からすらっと伸びる足は、そらあもう美しゅうもので見とれてしまうんですよ。あぁ素敵、このためだけに買って良かったわ。と、かしゆかがいつものように「見る者を変態にした」ところで、改めて寄りでかしゆかの足を見てみると、これがもうヒラメ筋がスジーッ!!ってるのがよく分かる。全体ももう筋肉筋肉している、ほんと鍛えこまれた足なんですよね。あ〜ちゃんも、のっちも、同様に。

その様は一言で表現すれば『アスリート』。彼女達は、アスリートになっていました。

ご存じアクターズで基礎を叩き込まれて、デビューした際はもちろん「アイドル」。彼氏を募集してみたり、アイドルなカヴァー曲を発表してみたりとアイドルの王道を突き進む。それが中田ヤスタカというプロデューサーに乗っかる形で、アイドルを含みながらより「アーティスト」へと変化していった。バッキバキな曲たちに包まれて、クリエイティブでありスキルフルなダンスを携えて、何かを表現してやろう!って気概を前面に出すようになった。アーティストたるPerfume、自分の認識はここで止まっていた。

それが既にアーティストをすっ飛ばして、「アスリート」の領域を目指そうという成長を彼女らがしている。自分はそう汲み取りました。鍛えこまれた肉体も、「表現への追及」も、それはアーティストというよりもよりストイックな、アスリートという表現がふさわしい。なるほど、そういう展開ですか分かりました。
かかってこいや!と。
この進化は自分の願っていたモノそのものです。


自分は元々、『器』としてのPerfumeに非常に期待しています。前回書いた文章を引用してみる。

とっとと海外出てドサ廻りしてくれればいいのに、と思う。そうすれば世界中のクリエイターが、Perfumeっていう『器』に、自分の感性を爆発させたメニューを盛りつけてみたいと思うようになるのに。そう、何というかPerfumeってホントそんな感じな様な気がする。クリエイターとしては従来のプロデュース感覚で、よく使われる例え通りに「Perfumeという素材」にワクワクする、というんじゃなくて、Perfumeを通して自分の感性を発揮してみたいと思わせる。その為の器というか、人形というか。だから「自分がやってみたかったコレを、Perfumeを通してなら!」っていうクリエイターをどんどん釣って、そのフィルターとして器として吐き出す存在に。そんな「メタモルフォーゼ感覚」で、Perfumeっていくらでもアーティストとしてやっていけそう。

これが自分にとっての、Perfumeの未来への変わらぬ勝手な期待。

Perfumeが世間に大きく受け入れられた際に特徴的だったのは、世間がPerfumeを注目した際に、彼女達と同じくらいにプロデューサー「中田ヤスタカ」へスポットライトが向けられたこと。これは多くのアーティストと異なり、また多くのアイドルと同じ展開だった様に思います。そしてそのある種特殊でもあろう現象から考えるに、本来注目を浴びづらいであろうプロデューサーにスポットライトを「向けさせた」Perfumeの本質を考えなければならないでしょう。
本質とは恐らく、Perfumeがクリエイターの表現をさらに増幅した形で発信しうる存在であるということ。事例から妄想すればそうとしか思えません。例えば料理人が表現したメニューを盛り付ける「器」として。例えばデザイナーが感性を表現した衣服を着付けれる、着せ替えれる「マネキン」として。
彼女達はそんな優秀な「何か」として、世界のクリエイター共を発狂させる存在だと信じて疑わないから。だから自分はそんな人らを誘惑しに、ドサ廻りして多くのクリエイターを釣ってきて欲しいのです。

そんな願いが、果たして「アスリート」と進化を遂げたことで近づくことになるのかどうかは、正直なところ実は分からないんですけど。ただアミューズ主導がより叫ばれるようになったことで懸念していた「アイドル」への『退化』は避けられそうですからね、その部分ではより近づけたのかな?何となくの様子での話ですが。

「アイドル」なPerfumeは『Perfume~Complete Best~』として、「アーティスト」なPerfumeは『GAME』として、それぞれアルバムで明確に表現してきた。では次、「アスリート」なPerfumeが発表する次のアルバムは?うん、楽しみだなぁ。



もはやP.T.A.にも入らずに、のんびりと彼女らを追いかけているような自分には、彼女たちの時間軸そしてそこに必死にしがみつこうとする「ファンの鏡」のような皆さんには到底追いつけなさそうです。Perfumeはもう、あまりにも速過ぎる。

けど恐らく、このように速度差を感じる方って恐らく多くいるのでは?こんな一般ファンにあふれてしまう2009年じゃなかろうか?と自分は実感しているわけですよ。「一般ファンの時間軸に住むヲタク」としての見解としては、多くの人はPerfumeに追い付けて無い可能性がある。

2008年は彼女達の年でした。Perfumeが認知され、紅白にも出場し、日本の一般にPerfumeを知らしめることに、それはもう一時期を思えば奇跡と行っていいくらいに成功した。おかげで「2009年の彼女達はさて一体どうなっていくんだろう?」と比較的に好意で気にしてくれてた人は多かったと思う。
けどそれを今のPerfumeの加速度は、そんな期待を振り切ってしまう。所詮ファン未満の「Perfumeがキニナル人たち」を置いてけぼりにして。それは、さすがPerfumeだぜ!と称賛したくもあり、けど振り切れそうなファンたちをしっかり拾ってあげないと、という懸念も感じるところです。それは商業ベースで考えたら、非常に危ない。

自分の時間軸を崩す行為を自分は一番嫌う質なので、自分はこれからもそのままで、けどそれでも当然、自分の時間軸で、Perfumeをもちろん楽しみますけども。要は、のんびりと。潮流とは全く合わないだろうところで細々と、他の方と同じようにPerfumeを「語って」楽しんでいく所存。けど多くの人は恐らくそうではない。追い付けなければ「仕方がない」で離れてしまう。

そんな人にだからこそ、置いてけぼりにあった「だんだん気になる気になる気になる…」な皆様にこそ、その方に向けて自分はこのDVDを薦めたい。

別に自分の時間軸でPerfumeを手に取ればいいわけで。今、彼女たちは何をやっているんだろう?と、せっかくGAMEで好きになったのにもう遠い先を行ってしまったPerfumeに無理に追いつこうなんかせずにね。自分のペースでDVDのPerfumeに会えばいい。久し振り!って。
また、手軽に追いつくにはうってつけじゃないですかDVDって。DVDの購入というと、これまた一つのハードルかもしれないけれど、DVDのPerfumeは、それぞれの時間軸に合わせてしっかり待っててくれているから。

あ〜ちゃんがいつものべしゃりで、のっちがいつもの「おにぎり」で、そしてかしゆかがいつもの様に蔑んだ様子でいつでも待っててくれるから。


だから、振り切れそうだった方、「けどやっぱり、かしゆかに蔑んでもらいたい!」そんな方は是非いかがですか?