世間では空前のリメイクもしくはカバーもしくは(略)ブーム。どこを観てもいろんなアーティストが昔の財産引っ張り出してカバーしたりしてるけど、ハッキリ言って志が低すぎるものが多すぎる。それってただ歌ってるだけじゃん、ただの『カラオケ』だからそれ。クリエイトの欠片もまるでなくて、何というか、ネタチョイスのセンスだけで勝負を済ませようとしている浅はかさがハナについて仕方がない。財産を安易に使っているだけなのが許せないパターンが本当に多くてホントつまらないんだよ。村下孝蔵バカにすんなよって!(脱線)
そんな中で水曜日に発売された安室の新しいCD「60s 70s 80s」もテーマはリメイク。しかしこれは凄い。ヴィダルサスーンとの全面タイアップで、規模も、クリエイトの志も、実際のクオリティも、本当に凄いと思うばかり。
上のサイトで、プロジェクトについてから完成したCM・PVなどが観れます。どれもこれもがセンスをビシバシ感じる素晴らしさ。「60s」はPVが秀逸。鮮やかな色彩が決してクドさになってないし、有名らしいスタッフさんとのコラボレートぶりが一番華やかに出ている感じ。「70s」は今までの安室の路線をなぞったファンキー路線?ただこれは「良くも悪くも」となってしまうかも。楽曲もスタイリングも今の安室っぽさを感じてしまい、目新しさというか他の二つに比べたらインパクトで差が付いてしまうのは仕方ないところか。そして「80s」個人的にはイチバンのお気に入り。PVがリンク先にまだ無いみたいなので一応動画貼り付け(すぐ消えるでしょう)
賛否両論ありそうだけど、80年代リスペクツな事もあってかド直球ストライク。中毒性アリ。「ウ〜〜〜ワラ・ワラ・ワラ・ワラ」って。この仕事で初めて大沢伸一を知りましたが、結構面白い感じの人ですね。初めての組合せらしいけど、今後も仕事が広がっていくでしょう。
しかし30歳ですか。まさかこういう形で進化していくことになろうとは。やはり鍛えられて出てきただけあってか、アイドルとしてだけでなくてアーティスト・パフォーマーとして「基礎体力」というか「基礎レベル」の高さがこうさせたんでしょうねぇ。今のアイドルなんかからすればこういう形で続いた安室の仕事ぶりには羨望の眼差しでしょう。今のアイドルも「基礎体力」ありそうなところはこういう形で残っていって欲しいです。
アルバム「PLAY」で去年集約された、ここ最近の安室のクオリティの高さは今年も衰えることを知らなそうです。って、この仕事ぶりはもっと騒がれてもいい気がするけどね、国内だけでなくて世界的にも。とっととアメリカ殴り込んでくれればいいのにねぇ。