まずは皆さん、復習しましょう。北京出場の条件はリーグ1位抜けのみ。さらに勝ち点が並んだ場合はスポナビによると、
2チーム以上の勝ち点が同じ場合は以下の優先順位で決定する
(1)グループ内での得失点差
(2)グループ内での総得点
(3)当該チーム間での勝ち点
(4)当該チーム間での得失点差
(5)当該チーム間での総得点
(6)中立地でのプレーオフ(延長戦、PK戦も含む)。ただしFIFA(国際サッカー連盟)組織委員会の許可があれば、当該国でプレーオフを行うことも可能となる
つまり、今回の最終予選では『多く点差をつけて勝つ』事が重要なリーグだと言うことが分かります。最終予選が始まったばっかりだと余裕ぶっこいて下調べしてこなかった角澤(もし知っていたら、もう良いよっていうくらいにゼッタイ連呼するから。今日何度「平山のゴールで・・」「中三日で・・・」と聞かされたか)とは違い、その条件をしっかりと知った上でこの試合を語る必要があります。
自分はもちろん、結果は大いに不満です。一位抜けしかダメな状況では、ホームでの試合はただ勝つのではなく『限りなく点差を付けて勝つ』事が目指されるべき事です。しかしそれができなかった。1-0は負けに等しい勝ち点3だと思っています。
ここで試合前に、月曜くらいかに某ブログでコメントした内容を転載します。これをベースに今日を振り返ります。
FC東京を追いかけている者です。
平山に関してですが、個人的には平山はもうすぐ「二度目のコンディションピークが来る」と考えています。
一度目のピークは2月後半頃とかでした。「2月かよ!」という気持ちもありますが、2月の始動時の平山は「既に出来上がっているんじゃないか」と思わせるくらいに練習試合での動きが良かったです。私の平山に対する好不調のバロメータは「ボールを追いかけ始める時の反応・初速の速さ」としているのですが、それがこの時期は非常によく見られた。おかげでボールも拾え、いわゆる平山らしさが随所に出ていた。しかしその後は不調に。クラブでの出場機会も減っていきましたが、当然とも言える出来だったのはハッキリさせておきます。
しかし中断期間も明け、テストマッチ等で見せる平山の動きは調子の良い時のソレをまた見せ始め、柏戦では期待を抱かせる出来であったかと思います。時期的に早すぎたコンディションピークから調子の谷へと落ち、しかしこれからまた二度目のピークに向けて上昇してきている兆しを今の平山には感じています。
オランダでの生活による、身体に染みついた秋春制シーズンの感覚だとか、その解雇の際などに感じられた「コンディション調整の下手ぶり」、そして2月からあったオリンピック予選だとかを考えればありえない話ではないと思っています。
なので今後最終予選始まりますが、何だかんだで点は決めちゃいそうな気はするし結果・内容はそれなりに残せる気はします。(反町ジャパンの問題はそれより守備組織と距離ですよ)
まぁそれじゃあ結局根本の問題であるメンタル面は解決されないし、いわゆる「覚醒」はされないまま、平山は平山なままで終わっちゃいそうなわけですが。
じゃあとりあえず東京サポらしく平山から。ハッキリ言って、今日の内容の平山だったらオレは胸張って平山を擁護します。多分他サポからすりゃあボロカスなんだろうなー、所属先がアレだし(笑)平山チャントも「ムダに」多くて印象悪し。平山擁護するのはどうせ東京サポぐらい、その中でもごく一部になってしまうだろうから、じゃあ自分は擁護しますよっと。
とりあえず所属チームのサポの一人として(総意ではないですモチロン)、今の平山に対する所見は上記の通りです。んでその結果どうだったかというとほぼ間違ってなかったと思ってます。とにかく動けていた(あれでもそうなんです)。まずいと思った時に守備でしっかり戻っていた、助けていたし、ポストに下がってはたいた後も自らをゴールを決める位置にまで運んでいたし。まぁ結果は全く決めなかったけど、ゴール前には平山「しか」いなかった。得点する意欲は非常に見えて内容は良かった。これなら胸張って東京で「平山使ってみろよ!」と言えますわ(それまでは使われ方もあったけど平山自身の出来が酷かった。だから東京でも「使いようがなかった」)あんな言い方はしたけど、冗談ではなく今日のメンバーの中では良い方だったと思う。(それでもやっぱ、1つくらいは決めててくれよ!とはもちろん思うけど・・・)
上でも言ってるけど、反町ジャパンの問題はそれよりも守備組織と距離ですよ。反町と平山を繋げて文句言われてるけど、一緒くたにされるほど、反町は平山のためのチームを作り切れてない。この日の場合だと、どんなに平山に当ててもそこに対するサポート距離があまりにも遠い。だからより精度を求められる難しいパスを常にしなければならない。距離の遠さの問題は他の場面でもそう。例えば前線とDFラインの距離も「間延び」と言えるくらい遠いのはいつものことだし、それ以前にもっと試合を創らなきゃいけない場面なのに既に前線に張ってるサイドの選手が多すぎる(オフの時の上下動が少なすぎる)、本田圭佑があらゆる位置から遠すぎるとか。
この日の左サイド、特に本田圭佑は一体どういう事なんだろう。3バックの左SHとも4バックの左SBとも取れない、全く意味のない位置でなにもせずに終わる。北京世代の生命線なハズのサイド攻撃は右からしかなく、右から上がったボールを左へ受け流す。左からボールが上がるかと思えば、左に流れてきた水野がここでもセンタリングを挙げている始末。東京×名古屋戦を見た時にも感じた、イマイチ役に立っていない感がU-22でも見られ、反町の使い方の問題もさることながら本人の問題もありそう。
そんなシステム・距離に関連して守備組織。このチーム、あまり表に出ていないかも知れないけど結構守備組織が危ういチームな気がする。対戦相手が弱いところばっかだからあまり表立たないけど、守備が出来る、守備しようっていう選手がスタメン構成からして少ないし、サイドの選手の守備意識が結構低くて危ないなぁっていう場面がこの相手レベルなのによく見られる気がする。って思って、確認のためにこのチームの対戦相手をざらっと振り返ってみたんだけど、
このチーム、弱い相手としか試合してなくない?
格上相手との厳しい戦いを通して強化する的な発想が全く感じられないマッチメイク。格上と言えそうなのは「2月」のアメリカのみ。アテネの時はアジア内の対戦でもA代表と戦うとかまだ工夫がある中で、このチームはあまりにも対東アジア率高すぎやしないか?何だかそもそも『強化プラン』からミスってないかっていう不安すら出て来た。
平山切れば、北京行けると思うなよ。
※参考文献:U-23日本代表試合結果一覧 これを読むと、ハガレンのヒューズ准将の気分になれますよ。