決断の裏にあるべき「フロントの覚悟」

今までの監督関係のニュースに関して、これだけの騒動が生まれた原因はみんなが表題の部分が見て取れなかったからだと思います。今回の記者会見を株主様のニュースでちらっと見れましたが、原監督の姿勢とは裏腹に、隣の強化部長が足を組んでデンとしている(様に見えた)様子はあまりイイ気分ではなかったです。
今回も起きたマスコミ統制の不備。ダニーロ阿部吉朗等の絡む今季の強化方針等、失敗した所はいくつか挙げられると思います。年間の「FW登録選手数の変動」を見るだけでも考えるべき所はとてもあると思います。記憶が確かならば、開幕前のFW登録は3人だった様な。得点力不足の改善を目指していたチームの登録数にはとても感じなかったです。そしてこの数が今季終了時に(赤嶺クン含めではあるけど)倍以上の7人にまで増えていたことに最近気付いた自分はその時「1シーズンでここまで体制って変わるものなのか?」と驚いた記憶もあります。この増え方が異質と感じるのが普通でしょう。それでいて、今までずっと明らかであったウィークポイントは改善されていない。
この強化方針に先はあまり見えません。有望な若手は取った。後はしっかりと育てるだけ。じゃあウン連敗して降格が見えても若手を育てるために使い続ける覚悟はあったの?ヒロミにはあったよ。けど、フロントにはあったか?あのメンバーを今季揃えて、結果こういう形になったわけだけどその覚悟もあまり感じなかった。
そして今回。来季はワールドカップのある年で、チーム戦術の意味でも特別厳しくなる。その中でチームを熟知する、そしてサポーターから絶大な信頼を得ている監督を切った。この決断をしたんだからフロントにはそれに見合った「覚悟」を見せてくれるんだろう。いや、見せてくれるのか?今季を強化部としてどうとらえているのか?そして今季あった(はずであろう)覚悟を来季への方針としてどうやって見せてくれるのか?この未だ見えない部分へのサポーターの不満がここまでの騒動を生んだと思っています。
とりあえず、自分は待ちます。今の段階で覚悟も見れないことで既に問題ではあるけどさ。