日本一遅い「第二次健太トーキョー総括」とか直近の思ったことを書き出してみるよ

徳島戦は、アーカイブで視聴しました。結果と感想はリアルタイムで追っていて把握済みだったので、ホント見る気が湧かなかったww

 

■ 第二次健太トーキョー について

森下監督が就任し、次期監督のバイネームも出ている中でだと、ほんと遠い昔の様に感じてしまうけど…それはサボってた自分が悪い。今更だろうと、ここをキチンと振り返らない訳にはいかない。

第一次健太トーキョーの終焉を悟って書いた当時の記事の中で、ある意味ネタ半分の期待として書いた、いつか遠い未来に向けた「第二次健太トーキョー」という言葉。だから、それがまさか第一次から連続する形で、健太さん自らが仕切り直して始まるとは、当時は思いもしなかった。

けど、それが成功する確率は低いかな…というのが、当時からの正直な予測でもあった。

もちろん、悪い理由があって第一次は終焉するわけで。かつ、第一次ラストシーズンは「リーグ優勝目指す」と大きく振りかぶってもいたわけで。その落差も相まった状況で、第二次は始まるわけです。周囲イメージが拭えていない状況が前提としてある。ここが第一次の時とは大きく異なる。

なので、第一次と第二次とでは「許される失敗の数が、より限られる」という条件設定があると考える。就任したてで選手理解も掌握もこれから…が通用した第一次に対して、そうではない第二次。もしくは時代が既に第二次へと切り替わっているのに、未だ「リーグ優勝云々」と第一次時代の物差しで測ろうとするサポーターもいる。言ってしまえば、第二次政権というのは「弱くてニューゲーム」みたいなものだと。

そこを上手くノーミスで立ち回るのは、たとえ健太さんだろうと至難の業なわけです。

実際、健太さんも、ちょいちょいミスがあった様に思う。そしてそんなミスが見えた試合後の、サポ世論の吹きあがり方は、同じ1年目でも「第一次政権」の時とは当然レベルが違った。

この辺をノーミスで立ち回って、第二次政権の2年目、3年目へと続けていくというのは、やはり難易度が高い。もちろんそれがミスなのか、もしくは止む無い事情があったのかは、外野からは分かり様もない。そういったのも含めて、やはりベリーハードだったなとは、今になっての感想。

ただ、それでも自分としてはこの第二次政権があって良かったなと、心から思います。

5月のあの時に解任されていたら、自分の心の整理・理解が一生つかないまま、健太さんと別れることになっていた。何でこんなことになってしまったのか?健太さんの何が悪かったのか?そもそも健太さん"が"悪かったのか?それらが何もわからないままに、大好きな監督と別れなければならないのか…?と。

けど健太さんが勝手に仕切り直しをして第二次政権を始めてくれたことで、「第一次政権の失敗を、当事者自らが振り返り反省し、ピッチ上で明らかにしてくれた」。元々、健太さんのサッカーは意図も苦悩もピッチ上で明瞭で、それが個人的に好きな部分でもあったわけだけど、第二次政権での苦悩とは、イコール第一次政権の反省との戦いでもあった。第二次政権で示されたあらゆる事象が、第一次政権の、そして「FC東京というクラブ」自体の実態を、ピッチ上にむき出しにしてくれた。

 マリノス戦での0-8があったから「膿を出し切った」?それは大きく違う。健太さんが第二次健太トーキョーとして苦心してくれた全てのおかげで、こうもクリアな膿を出し切れたんだよ。

もちろんそれは、健太さんの問題もあれば、選手のクラブの問題も多々あった。その多種多様の中からまず健太さんの問題にフォーカスして、健太さんの首を切るのであれば、それはそれで仕方が無い。けど、今こうして健太さんが居なくなっても「それだけの問題では決して無いよね」と共通認識が持てているのは、第二次健太トーキョーのおかげ。5月のあの時に解任されていたら、決して得られなかったもの。

健太さんへの感謝は、今もこれからも、決して尽きることはないのです。

 

■ 森下申一新監督 について

森下さんの監督就任は既定路線でしょう。クラブ内にS級保持者も限られているし、来シーズンの監督の目途も微塵もついていない。徹さんも安間もいない今シーズン、「何かあった時」はこうなると。

残り3試合に意味を持たせるのは監督ではない、とは前回言った通りなので、そういう意味で森下さんに求めるものは皆無です。ただの人形役として、森下さんにはミネバ・ザビとなってもらって、佐藤由紀彦ハマーン・カーン化してくれても一向にかまわない。

森下さんがS級を所持しているとは言え、それが2006年取得だったことは理解しておくべきでしょう。つまり、飛び級取得が可能だった旧制度での取得。現制度に比べて取得のハードルは低く、「当時のジュビロ磐田強化部のご厚意で」取得したに過ぎないライセンス。以降、一貫してGKコーチとして経歴を積んできた訳で、森下さんが所持しているS級ライセンスの『意味』とは、つまりそういうものだということ。

こうなると、巷でも騒がれていた「スタッフ陣容問題」の見え方も多少変わってくる。

個人的にはU-18の山下GKコーチを「アシスタントGKコーチ」という肩書でトップに引き上げたのは、林のリハビリフォロー+森下さんのGKコーチ業務を肩代わりするっていう2つの任務があって、森下さんはその分だけ「(徹さん安間が抜けた分の)S級保持コーチとしての振る舞い」を求められていたと理解している。(極一部の界隈では、今年は試合中に健太さん横を誰が座るのか?昨年までは安間だったけど、今年は大島さんor森下さん?といった奇特な興味でベンチを観続けてきた人もいるww)

けど前述の『意味』を加えると、そもそも果たして「森下さんは『S級保持”コーチ”としての振る舞い』が出来る人だったのか?」って話にもなってくる。クラブの経費削減と、それを受けての強化部によるスタッフ組閣の甘さは、こういう所からも透けて見える。

ただ、ここをもう裏取って読み解く必要は最早無さそうだから別にいいし、前述のとおり森下さんに今シーズン求めるものは皆無なので。別にかまわない。徳島戦、ズタボロでしたが、残り2試合なんとか堪えて欲しいものです。

 

■ 徳島戦 について

・選手が自発的に、今を無駄にしない姿勢を見せてくれることに期待

・けど今までの経緯的に、どうせ出来やしない

・やっぱ出来ない

0-8そして長谷川健太監督辞任ということで、とりあえず思ったことを書き出してみるよ - 「やってみるさ」

やっぱ、出来ませんでしたね。

1失点目に象徴的な印象を抱いたのは自分も同じです。

そして、長谷川監督が辞任という形でチームを去り、もはや「チームがチームたらしめるために必要な『繋ぎ止めるモノ』がこれっぽっちもない」ことがあらわとなった試合で、再び東があの時と同じ形で失点に絡んだ姿を見て、私は「本当に一つの時代が終わったんだな…」と改めてスタジアムで唇を嚙み締めたところです。

ワクワクをボクに、キミに - 続々々・メガネのつぶやき

今年の慶悟のプレーぶりにビタイチ満足は無いですが、それでもあのシーンで相手ボールに向かっていけたのは結局慶悟だけ、ってのは、様々に象徴的だったと思います。

残り3試合に意味を持たせるのは、監督でもなく選手でもなくクラブの役目というのは間違いなく。ただ、選手個々は「プロ選手として、今を無駄にしないためにも、周囲事情に関係なく”意味”を”プレーで”示すべき」だとは思います。それは、プロ選手として、己が生き残っていくための生存戦略として。

この辺は、青赤パークオンラインで石川直宏羽生直剛もよく言及していた箇所で、自分も二人から学んだことです。THIS GAMEでの勝敗は、チームとしての問題や、対戦する相手の強弱の問題があったとしても、その中でせめて選手個々がどう抗ってみせるのか?そういったものがあまりにも見られないのが「なんでだろう?」と。

自分は、選手個々から発せられるベクトルの「大きさ」というのは、選手自身が管理すべきだという立場です。もちろん、監督が「集団の長」としてモチベーター要素が欠かせないのは、仕方ないという前提の上ですが。ただ監督の基本業務は、四方八方に取っ散らかったベクトルの「方向」を定めるのが本業だと。出力自体は選手個々がセルフでモチベーションコントロールしてくれよと。

だから、例えば選手たちが健太さんに「飽き」た事で、あのショボショボ小さいベクトルを発していたのだとすれば、これはとても許容できないです「選手に対して」。

徳島戦において本来あるべき姿というのは、選手個々がこの状況になってしまった事への自責を、ベクトルのサイズに変換してプレーで示すことであり、その方角が各々取っ散らかってしまうのは流石に森下さん整理求めるのは酷だよね?って内容だったかと思います。出力の絶対値は、そもそもコンディション経緯的に期待できないとしても、少なくとも今の100%なのかそれ以上なのかは、発されてて欲しかった。

けどそれが”やっぱり出来なかった”。出来ないことは知ってたので、特に思うところはありません。

ってこれ、徳島戦において…じゃなくてプロサッカー興行として、どんな負け試合だろうと全試合でそうあるべきって話だった。青パーもそんな内容ばっかだったし。

ちなみにマリノス戦での話ですが、試合後の青パーで羽生さんが長友に対して、

「前半0-4で終わってしまったけど、それを0-2で食い止めてもらうために長友佑都が呼ばれたのだと自分は理解している。『大丈夫、0-2で押さえておけば後半なにか起こるから』って経験・リーダーシップを、長友はちゃんと周囲に振る舞ったのか?それとも一緒に吞まれて声が出せてなかったのか?悔しいってのは分かるけどさ。ここは問いただす必要ありますね」

的なコメントをしていましたね。羽生さん、容赦ないww

 

■ 波多野豪 について

森下さん初戦の徳島戦で児玉がGKの先発に名を連ね、GK周辺の話がピックアップしやすかったので先に書いておきます。

波多野に関しては、U-23のおかげで、これでもだいぶ良くなったんですよね。シュートストップについては、正しく立ち、足を運び、反応し、かつ反応してからのスピードもある。ここは安定度が本当に増した。 けど基本、ユース時代から課題自体は変わっていません。「身長はあるけど”最高到達点”が低くて、かつ予測・判断も込みで空中戦に弱い」「元気の使い方がおかしい。苦境の時には真っ先に凹むし、有り余る時には相手に(挑発的に)向く」。ここが改善されないから、自身のプレーも周囲への波及にも、安定感が出ない。

責任あるポジションにつくことで、多少変わるのかなとも期待してたけど。まぁ、森岡隆三にガンギレされてから現在も大して変われてなかったり、合コンだったりで周囲の目がひっくり返ったのも、結局は未来を閉じたのは自分自身だからなぁ。「付き合う先輩は慎重に選べ」としか言い様が無い(憶測で言ってるw)。

 

■ 波多野豪 or 児玉剛問題 について

その上で、自分の観察下においてよく言われていたこちらについては「どちらも足らずにどっこいだけど、どっこいならば若い方を使えばいい」という意味で波多野派でした。もちろんU-15から観ている思い入れ込みの結果として。

ただそんな消極的波多野派な自分ではあるものの、今年ある程度使われ続けたことで、ある程度の伸びしろ(=限界点)は見えたと思うので。その評価に適した振る舞いが、今後クラブ・当人双方されれば良いと思います。

ちなみに児玉についての自分の評価は「胡散臭いYoutuberぶりが気持ち悪いから個人的には嫌いだし、それを覆すほどの実力があるわけでもないからやっぱり嫌い。あと『波多野嫌い、ダマさん使え』Tweetにファボしまくってるのも印象悪い。爆速、古くね?」です。

 

■ 今思えばGKどうすれば良かったのか?問題 について

優勝するクラブには、相応しいだけのGKがいる。GKの能力は極めて重要です。

2014年 東口 順昭 28歳 3500万円→6000万円
2015年 林 卓人 33歳 4000万円
2016年 曽ケ端 準 36歳 6500万円
2017年 チョン ソンリョン 32歳 7500万円
2019年 朴 一圭 29歳 2000万円→4000万円

 

林 彰洋 34歳 6500万円
児玉 剛 33歳 1500万円
波多野 豪 23歳 800万円
※2021年 J1 GK 平均年俸:1955万円 最高:ランゲラック1億5000万円

2021年 サッカーJリーグ ポジション別(GK) 年俸ランキング|サカマネ.net

波多野vs児玉は「どっこい」と言いましたが、大事な事を付け加えるならば「どっこいで、どちらもJ1上位レベルからは程遠い」が端的な結論でしょう。だからそこに競争原理なんて、正直どうでもよかった。

林が使えないということは、つまり1500万円or800万円級のGKを”ファーストチョイス”にJ1を戦う、ということ。それでリーグ優勝を目指すと。今思えば狂ってんなぁ。

つまり当時の正解は「J1ファーストチョイス級のGKを取ってくること」だったのでしょう。

ただ当時の自分は、林が怪我する前のGKラインナップにそれなりの妥当性を感じていて。林のケガ→緊急補強とする事で、その序列を崩すような編成となってしまうのを躊躇う感じでした。2nd級として満足していたGKが、今シーズンに限っては1stになる、という意味を、結果的には自分も正直軽く見ていた。

ここで、編成を崩すことなく行える適切な処置として「J1ファーストチョイス級のGKを”レンタルで”取ってくる」が思いつけなかった。ここに当時の自分が気づけてたらなぁ、ぐぬぬ…ブラダを呼んでおけばよかった(ブラダじゃ困るけど)

そういう意味で、当時のクラブ判断に文句は個人的には言えません。

波多野も、経験を積めば5000万円級になれてた未来も、当時はあったのかもしれない訳だし。東京五輪で裏ドラ乗っかる芽もあったのだから、見込みとしては大きく間違ってたとは思えない。けどその可能性は(合コン行ったりも含めた当人由来によって)無くなった、まぁ良くて2000万円級かなと算段がついたので。ついたからには今オフで取るべき動きは変わってくるはず。何よりオーバー5000万円級を引っ張ってくるのが最優先。次期監督の意向に沿ったプレースタイル云々は、次の、そのまた次の話でしょう。そこまで高望みはしません。

ちなみに仙台のヤクブ スウォビィクは、29歳年俸3500万円です。

 

選手評の話もできなきゃ、次期監督の話もできてない。ユングベリにも触れたかったww

まだまだ続くんですかねこれ。課題ありすぎでしょwww