読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Re-build レビュー -浦和戦

開幕戦は水曜アップ、第2戦は火曜アップ。右肩上がりの「やってみるさ」です(それでも遅ぇ)。
第2戦はさいスタで浦和と。結果はいろんな問題が吹き出し開幕連敗に。アウェーレッズ戦はホント、リトマス試験紙みたいだな、つーか勝ちてぇよ…
ポジティブと現実逃避ってのは全くの別物。現状をしっかり把握した上で、「けど未来はこうすれば大丈夫」と「未来」を向くのがポジティブ。現実をごまかすのは決してポジティブではない。まずはしっかりと現状把握。
色々なところから、一つでない色々な問題が試合後には語られ、実際そのほとんどが正しいモノなのでしょう。少なくとも共通している「あぁこれは拙い…」という感触。自分は守備からアプローチしてみる所存。

  • コマ不足に組織不足なセットプレー守備

またしても立ち上がりにCKからの失点。前節もCKから2失点を喰らい、そのせいで負けた様なモノだったが、今節もやられてしまった。前節の課題を修正できずに…ともなりそうなところでちょっと待った。感覚的なイメージで言うのは失礼だけど、昔からセットプレーでの失点の大部分は徳永マークからなはず。調べてみるとハッキリ分かるんだろうけど、けどこれは恐らく間違っていない。なので、「前節に続いて、」という感覚よりも、去年もしくはそれ以前から引き続いて「またか…」という気持ちのが強い失点だったかも。
徳永にも同情の余地はある。180cmの身長で、あまり空中戦の強さを売りにしているわけでない徳永は、しかしセットプレー守備ではマーキングの2or3番手として相手と対峙しなければならない。この浦和戦で言えば、闘莉王にまず茂庭をぶつけなければならない時点で不利はあり、エジミウソンに平松、そして阿部勇樹に徳永が付いていた。阿部のセットプレー能力、点で合わせるスキルの高さはアテネ以降変わらず能力を示しているし、分の悪さは当然あった。こう比べてみればコマ不足は明らかで、セットプレーに弱いだろう事は想像しやすいというもの。
ただ、組織として観れば同情の余地は無い。ゴール前では数人を並べて配置してゾーン的に守っているが、そのゾーンの前を易々と取られてやられるなんて場面も多い。ゾーンで守らせておきながら、そのゾーンが何とも狭い範囲しかカバーできてない。平山が居る時はコーナーフラッグから観て最前線に立っているので、その山を越えるのに相手は一苦労するのだが、この失点シーンで言えば、そこに立っていたのは羽生であり、近藤はエリア内にすら居ない。現地では気付かなかったが、改めて見直すと、前節の教訓を生かそうとすら思っていないのでは?と疑いたくなってしまう。

  • それはブロックになってない

後半以降は浦和が東京を圧倒。楽な状況で悠々とボールを回して、確実にフリーな選手を使いながら2得点を上乗せした。
兆候としては前半からあった。ボールサイドの狭い局面で東京の守備は常に数的不利だった。形の整っていないカウンターの場面ならばまだしも、体制整えブロックを作った状況で、人数差は常に負け、浦和はそのフリーの選手を丁寧に使いながら攻撃をしていた。
それが後半になると状況が加速。敷いたブロックのスキマを悠々と動き回り、ボールを回す場面が顕著に。それに対する東京は、行くでもなくただ緩く寄ってみる始末。元々外はある程度捨てて守備している中で、中もやられたことで大崩壊。ゾーン的に敷きながら、しかしそのゾーンは限りなく狭く。どこで奪うのか。どう守るのか。ポイントディフェンスとでも言うのだろうか、点で駒が遮っているだけで、面で守れていない。これはちょっと、とてもじゃないけどブロックになっていない。

同サイドに人数をかけながら、それでも逆サイドをキレイに使えてさらにゴール前にも人数をかけれていた点は浦和が優秀だったと思う。東京の2ラインを上手く出し入れしながら顔を出す事をためらわなかったのは、体力と意識の高さの賜物。東京のゆるふわプレスの中でのお話だけど、っていう注文込みの話だけど。(そしてミラー浦和の夢は捨ててないからな!)
そんな浦和の出来を差し引いても、あまりに脆い東京守備網。これでは為し得る事は出来るわけがない。

  • 守備の出来ないチームに優勝を語る資格はない

ポジティブに未来を向くと、現状東京はまずまともに機能をしていない。特にCKでの失点を見返して気付いてみると、クラブとしてあまりにも準備が出来ていない。ミッドウィークに何をしてたんだって代物。だからまずは選手が監督がクラブがサポーターが、まずは『機能する事』。その為に自信が必要ってならそれも用意して、ってこと。まともに機能すれば、「そこそこ」の改善に関してはある程度すぐに向かってしまえるかもしれない。
ただ、この機会で置き去りにしていたアラが大きく広がってしまったのも事実。おかげで忘れかけていた課題にしっかり目を向けれて、そこから逃げるわけにはいかない雰囲気にはなった。やはり頂点目指すのならば、こうでないと。それを取り戻す事も出来た。
とりあえず、守備作ろうよ。奪われ方だとかポゼッションの主導権だとかに逃げ込まずにさ。奪われ方が拙い言うたって、最後は拙い攻撃すら出来なかった、ボールが奪えないんだから。途中投入した大竹が全くボールに触れなかったのは、奪えない守備の問題。
まずは正常な機能を求め、しっかりと作り直ししましょうや。それからでも、理想を語るのは遅くはないでしょう。ハラは括りました。城福さんでも有馬さんでも奥原さんでもいいからさ、守備やろうぜ。って、元MFにファンタジスタにストライカーって、守備教えれる人いるんかい(笑)まさかのSGGKコーチ…

pick up player。長友佑都について取り上げる。
長友に関して思うのは、非常に「鈴木規郎的」だなぁというところ。それぞれ武器は大きく違うが選手としての見方、使い方を考えると非常に近いものがある気がする。
ノリオを観ていた時に、調子のバロメーターとして「相手と正対したがる時は調子が悪い」と考えていた。ゴリゴリと、気持ちなのかパワーなのかで強引に切り抜けるのがノリオの持ち味なのに、これがプレーに迷いが出て来た時に、もしくは欲とのバランスを欠き始めた時に、ノリオは相手と正対したがった。1vs1、間合いを整えながらジワジワと押し込んで、けど結局そこで抜ける様なテクニックなんて持ってはいなかったんだよね。間合いのままにスッと一振りシュートをねじ込むなんて事もあったけど、それは大いに希な絶好調時で、大概の場面では減速して相手と正対したがる時には失敗するし、本人自身の調子も良くはなかったと判断していた。
長友に関しても同じ物差しが適用できるかと。
長友はその素走りのスピードと、上下動を厭わない「故の」鋭いオーバーラップのチャレンジとタイミングが持ち味。だから長友がチャンスメイクする時って、ボールを持った時点で既に勝負アリの場合が多い。スピードのままにサイドで勝負に持ち込むから、小細工せずに自分の位置にボールを置けば相手は付いていけないしそれが「結果」相手をかわす事になる。

そしてこの試合、長友は相手と正対したがっていた様に見えた。中に切り込んでのシュート、の一連プレーの「欲」とのバランスも欠き、またそのプレー自体も大幅に減速して「よっこいせ」と正対してから挑むので勝ち目が見えない。
減速しないで一連のプレーをし切れるってのは、ボールを受けるよりもかなり前の段階でイメージが描き切れているという事。それが少なかった事を考えると、この2戦の長友はイメージが描き切れていない。つまり「迷い」が大きいということ。
動けない事をフィジカルの問題と捉えた長友。個人的には調整面・ミッドウィークのこなし方にも一言つぶやきたい気持ちはあるのだけど…ただこれによって身体のキレが戻って、何より気持ち的に吹っ切れる事で、さてまた突貫プレーを見せられるか?スピードのままに長友がプレーをやり切った時に、追いつける選手は誰もいないと思うのだが。