辛そうで辛くない少し辛いラー油

先日、久しぶりに中本で蒙古タンメン食べたんですよ。数年前に食べたときにはその辛さにもうどうしようもない惨状だったんですけど、その日はもう何ともない感じで。グビグビとスープを飲み干し、辛みみたいなのはもう全く感じずに食べきっちゃったんですよね。
これもひとえに、おそらく自炊でよく作る「キムチチゲうどん」で鍛錬を積んだからみたいで。とうがらし2本を油で辛みを出して、キムチもしっかり炒め、トドメに本格コチジャン加えて(コチジャンはこれくらいにしか使わないけど、この美味さがチゲの味を決めるからかなり大事)完成。昔バイトで身に付けた技術で、なかなかに辛いブツを喰い続けてきた成果がこんなところで出とったんです。中本のネクストステージにそろそろ進むべきかしら?


それぐらいに辛さにこだわる人間の一人として、当然ラー油も自分は大好きでして。
ラー油ってのは本来「食べる」もの。とうがらしはもちろん、にんにくやらネギやらの諸々の香味が澱として沈んでいるヤツを、一緒に掬って口に入れると、それはもう油ではなくて澱も含めて喰い物なんですよね。この美味さが半端ない。ご飯に乗っけるだけで十分。インスタントの袋めんに入れればそれだけで幸せ。澱込みのラー油はそれだけで価値があるんです。
けど、それはイマイチ文化にまでは定着してなくて。自分みたいな、ラー油を自作して楽しんだことのある人のみで親しまれていた文化なのかもしれないですね。


桃屋からこの前出たらしいコレ。「辛そうで辛くない少し辛いラー油」
これこそ待ち望んでいたもの!澱を楽しむラー油がこのレベルにまで降りてきてとうとう商品化!これで食べるラー油が気軽に購入できる!

早速購入して食べてみましたが、これがなかなか。桃屋おなじみの瓶の中には、ラー油とともにたっぷりの澱!にんにくチップやとうがらしの破片が大量に、もうそれで濾過されて出てきた油じゃねぇか?!っていうくらいのバリボリ感。ただ、辛さだけは関する名の通り「辛そうで辛くない少し辛い」代物ですから。辛さMAXが好きならば、ごま油でとうがらしを熱して、辛み油をさらに足せばいいんじゃないでしょうか?その辺は好み、これぐらいのカスタマイズだったらあまり苦にならないでしょ。
個人的には辛みが少なすぎると思うんで、このやり方で辛みを足した方がいいかと。それで少しのさじ加減でインパクトをつけたうえで、袋めんにラー油を垂らす!スーパー美味いのでございますよ。

ということで、当分はこのラー油をいじくって遊んでみます。そして、皆さんもぜひラー油の自作にチャレンジしてみてください。簡単で、びっくりするくらい汎用が効いて美味いですから。