ラモスが残り、平本が去り

愛を掲げ戦うと言えば、直江兼続東京ヴェルディか。直江兼続は先の大河ドラマの主役に決まり、東京ヴェルディは主役のラモス監督による追加公演が引き続き行われている。
端から見た感想ではラモス監督の舞台公演は3日の水戸戦で終わったモノだと思っていた。自らの言動で飾り付けた千秋楽公演が1-5という華やかな結果で締めくくられ、次は誰が公演をするものかと次期座長の発表を傍観していた。しかし、アンコールで呼ばれて出て来た監督は周囲の後押しを受けての追加公演決定を宣言。終わったはずの公演は今も続いている。
今週のサッカーマガジンに海江田哲朗氏によるヴェルディの監督人事に関する記事が載っていた。立ち読みだったので記述の細部は書けないが、大まかな内容は監督人事がサッカーの内容「のみ」で決められたとは到底思えない編成委員の歯切れの悪い回答についての問題提起と警鐘等だった。詳しくはそれぞれで見て下さい、と丸投げするが。そこには決して一枚岩ではない選手の感情についても触れられていた。ただでさえスタメンから外れている現状に不満を抱かない選手はいない、それが結果を出していないチームの所属なら尚更な中でフロントが監督人事をこの結果に突き通したことで、フロントへも不信の矛先を向ける選手はさすがに出てきてしまう。

ユースからの生え抜きでヴェルディ愛を表明し続けてきた平本一樹選手が横浜FCへレンタル移籍すると発表された。フッキが居る中では淋しいけど仕方がない、大きくなって帰ってきて欲しいというサポーターの声が多いのは外野の自分としては多少思惑外れな反応だったが。選手のキャリアを考えれば確かに考えられる決断ではあるが、しかし愛するチームを離れる決断をせざるを得なかった背景にどんな要因があったのだろうか?良い印象は浮かんでこないのは自分だけか?

ここ最近の監督人事に関するゴシップと今日のダイジェストでのコラム、そしてこのレンタル移籍の発表を繋げて穿った妄想をしてしまうのは何らおかしい話ではない。サッカーという純粋なスポーツに様々な要素が入りどんどんと不純になっていってしまう事での悲劇だけは避けて欲しいと思います。
J1での東京ダービーを願いサッカーに関わる一人として。

愛するヴェルディサポーターの皆さんへ 平本一樹