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Who am I? I'm Spider-Man! TM -水戸戦

土曜日はTM水戸戦を見学に小平グランドへ。一度、強烈に「行かなくていいや〜状態」になってしまい布団に潜り直してしまったが(笑)、意を決して小平へ。しかしこれ、いやー行っておいて良かった。「去年からの継続」と思って行かないでおいたら後悔してた。スーペル混んでた小平グランドで目にしたのは、去年と全く違う城福東京だった。
スタメン等については、丁寧なレポ大変羨ましいこちらこちらを。所詮このタイミングで書き始めたこのエントリ、この辺りの需要はもう無いでしょう。ウチはいつものように思った事を書き散らしていくのみ。

泰志がどんどんヤットに似てきてるなぁ…

そんなことではなくて。
どちらでも書いておられるように、この日の東京はどうみても2バックです本当にありがとうございます状態。攻撃時になるとボランチ(この日は浅利)を両CBの間にまで下げて擬似的に3バックを形成、両SBをとんでもなく前に張り出して攻撃を窺う。残るボランチ(ブルーノ・徳永)1人をリンクマンに据え、「2トップ下」が中央を支配する。トーチュウ記事で「梶山トップ下」と出てたけど、大竹も同じくトップ下の役割をしていた事実を見逃さないようにご注意を。フォメ的には中盤はスクエア型に、攻撃的な2列目(梶山・大竹)は互いに強烈に内に絞ってのプレーが多かった。つまり「2トップ、2トップ下、2バック、両サイドはSBが全部やって」という布陣。それが30分×4本の4本目まで大体ずっと。何とシンボリックな初戦なこと、オイオイ城福さん去年と全然違うやんけ(笑)と。
そんな布陣の試合を観ていて、この布陣において思った事をいくつか。

  • 守備陣形がどうなるのか?

去年の城福東京は外はある程度許しても「中閉じろ」とブロック敷いて守っていた。それがこの日は、DFラインは両SBが戻って4バックのラインになるんだけど、中盤MFのブロック形成があやふや。2列目の2枚が外に開いてMFを1列のラインにするのかと思ったけどそうでもないみたい。内へ絞ったスクエア型フォメのまま、流動的に寄せたり何だり。この辺は正直、今日はあまりハッキリ見えなかったけど、セットした状態がどうなのか?またどうやってボールを奪うのか?といった部分はこれからしっかり確認しなきゃいけないところか。個人的には外を捨てる去年のやり方は不安を感じていたし(もはや個人の思想の問題だけど)それを含めた組織ディフェンスのレベルアップに期待しているので、これはもっと見てみたい部分。

  • 守備の穴はSBの裏のみにあらず

両SBを高く上げての攻撃となると、攻→守へ切り替わった時にそのSBの裏のスペースが狙い所になりそうだ、ってのは常識的な「あるある」。けど実際に観てみると切り替わりの時に、CBの間に入る浅利が本来のボランチ的位置取りのために前に、両CBが浅利が抜けた分その間の距離を窄める所作が行われる事になる。その窄め損ないで嫌な距離の空いたCB間を相手FWにぶった切られる可能性には細心の注意を払わねばならなそう。切り替え直後のCB間のエリアは、SB裏のエリア並にケアしなければならないエリアになりそう。

  • GKへのバックパスから逃げる事は出来なくなった。

攻撃時、後ろは3枚。両翼はSBの域を超えた高さに強気に陣取る。ということは、「DFラインでのボール回し」も、去年の「4枚+ボランチ」でやっていたのに対して「3枚+ボランチ」でやることになり、マンパワーが弱くなる。ただでさえ伝統的にあまり上手くないボール回し、アホみたいにガンガンに追ってこられるとアタフタしてしまうのがウチなのに、1人分選択肢が減る事に。
こうなると非常に重要になってくるのがGKというパスコース。選択肢を2次元にする貴重なピースの有効活用はこの形には欠かせないはず。GKへのバックパスは、これまた東京が伝統的に避けてきた部分。しかしこの形を取り組み始めた事で、いい加減もう逃げる事は許されなくなったと言えるだろう。GKをパスコースとして使いこなせない限り、このシステムの成功はない。

それに関連して、攻撃時にCBの間にボランチが入るという事で、そんなボランチに求められるスキルも去年と比べて変わったと言えるところ。それを考えると城福監督がブルーノを残した意図もよく分かる。そのスキルは言わずもがな。そして、どうなる今野?

  • 本格的に、中で勝負する東京に。ストロングポイントをどう使う?

去年の後半戦は結局、両翼のサイド突破を素直に発揮させる布陣で勝ち点を重ねてきた。カボレ然り、ナオ然り、達也然り。カボレシステムを観ても分かるように結局サイドアタッカーが東京のストロングポイントとなった。それが今回は2トップに「Wようへい」による強烈な2トップ下。サイドアタッカーを素直にはめやすい環境とは言いづらい。
現実的には石川のインフルエンザによる欠席も考慮されての2トップ下であり、去年の実績を上手くばらしたメンバー構成で行われたであろうTM。しかし程度の違いはあれど、ほぼ同じベクトル向きで1〜4本目までやり切った姿勢に、城福監督らしいシンボリックな旗印を感じずにはいられない。ならば今年はサイドアタッカーをどう活かす?それによっては「カボレの相方争い」は赤嶺vs平山の一騎打ちではなくなる。

  • で、結局攻撃はどうなのよ?

どうなのよってそりゃあ、「Wようへい」の2トップ下に、ワクワクしないわきゃあ、ないでしょう!現代サッカーに逆行してるんじゃねっていうくらいに、バイタルエリアでヌメるヌメる。とりあえず、大竹洋平は本気で90分出場を狙ってるな、という意欲はビシバシに感じられました。アイツやっぱすげぇ、開幕スタメンフル出場してもおかしくないわ。


思想がディフェンシブな自分なので正直、「そっちに振ってきたかー」とプチ・クールポコ状態にも考えた。出入りの激しいサッカーになるかもしれない。けど、何だかんだでこれはワクワク、するよ。これをどう形にするのか、ってのはスゴイ楽しみ。さて、今年はどうなるんでしょうか?唯一ハッキリと不満があるとすれば、

これじゃあ浅利が得点取りづらくなるじゃないか!!


最後に今日のヒーロー。全ての観客のハートをキャッチした米本拓司について。
観れる機会が多かった草民に比べて、初見の米本。しかし名刺代わりには充分すぎる大活躍!細いけど、長い手足。その足を柔らかくしならせて振り抜くと、綺麗な弾道で長距離パスをピタリとサイドへ。どこかの時間帯では、完全に米本が攻撃を仕切っていた。そして守備では当たり方の上手さもさることながら、またその長い足で、しつこく、しつこく、相手ボールを絡め取る。
そんな風貌、プレースタイルを観て、あぁ『スパイダーマン』と。クモ男です。「絶対マケナーイ!」です。
衣装もちょうど青赤。一度で良いからマスクを被ってみてはくれないかねぇ。