カップファイナルを無視して股旅フットボール KSL市原カップ一日目

大分のサポの皆様、おめでとうございます。東京サポ同士が11/3に結婚したがる様に、大分人も11/1に結婚したがる様になるのかな?とかくだらないことを考えてみたり。つか11月頭に式を挙げたがるサポってすげー多いんだろうな。かなりどうでもいい話ですが。
そんな歓喜に数時間後包まれる予定の大分サポが千駄ヶ谷駅を降りていくのを見守りながら、自分を乗せた総武線は軽くスルー、向かうは千葉県市原市
これからお送りするのはそんなナビスコの決勝になんか目もくれずに股旅フットボールに明け暮れる奇特な東京サポの物語…

今回の舞台は市原スポレクパーク。2010年の千葉国体のサッカー会場であり、ということは恐らく来年の全社の会場にもなるはず。となると需要があるかと思われるのでアクセス等について備忘録を残しておく。情報は全て2008.11.1現在ということで。
最寄り駅は内房線の八幡宿駅。フクアリでおなじみの蘇我の2駅先であり、市原臨海でおなじみの五井の1駅前。改札出たら海側じゃない方(東口?)へ、そこから徒歩で20分ちょいくらいか。タクシー使うほどの距離でもないけどめんどくさい距離でもあり。そこから北東方向へ、駅を背にして左前方にジグザグと斜めに何となく行けば着くかと(ここをアバウトに書くな笑)詳しくはリンク先の地図を。ちなみに食料調達については、駅前にスーパー的なのが有るけど中身は分からない。コンビニについても、歩いていくならば通り方によってはファミマがあるけど、駅からタクシーで等で駅前でコンビニ用事を済ませたいならば海側の出口に行けば駅前にサンクスがあり。飲食店的なのはほとんど無し。内房線らしい、五井とか蘇我に降りた時の感覚と同じもの(もしくはちょい寂れ感)で考えておくと吉。
スポレクパークは、天然芝3面+人工芝1面を備える施設。何か荒川河川敷を思い起こす様な、ただただピッチな練習施設の趣で、観客用のベンチの類は全くなく観客席と書かれている部分はただ土を小高く盛っただけのもの。正直、あの阿鼻叫喚の全社を受け入れられるのか…?と不安でイッパイの施設なので注意されたし。ちなみに売店の類は無く、飲み物+冷凍食品の自販のみ。一応見えるところにセブンイレブンはあるけど、周りに何もない周辺の向こうに見えた程度、の遠さ。いろいろと気を付けましょう。

  • カップファイナルの向こうで始まった、もうひとつのカップ戦

で、そんなところでやっていたのが、KSL市原カップ。JFLの一つ下の地域リーグの一つである関東サッカーリーグが行うカップ戦である。KSL一部二部のチームがピッチ4面で同時キックオフで試合が始まる様は壮観であり、またしかし牧歌的でもある。観客が数人しかいないのは当然として、対戦カード案内は切れ端な紙にボールペンでさっと書いた程度のものだし、対戦結果の速報も出やしない。Jという名の華やかな光は、この深海までは届いていない。ユースの試合は当然として、高校年代の選手達がいかに恵まれた環境で試合を行えてるか、華やかなエリートの舞台であるかを想わせる。
一般客に見せる舞台としては稚拙な運営だったが、しかしどこのサポというわけでもないただの物好きサッカーファンで観戦に来ていたのは自分だけだったので問題は無かったが(笑)しかしまぁ、誰もいなかった。サポが来ているのはまぁ分かる、オレは何でココニイルンダ(笑)

第1試合。クラブ・ドラゴンズサポに誘われて来てるので、Dコートのこちらの試合をチョイス。ドラゴンズはご存じ流経大の3軍に当たるチーム、しかしKSL1部では4位の成績を収めるなどさすが大学界のモンスタークラブ。対するヴェルフェたかはら那須は前身矢板SCから今年改名したチーム。NPO法人であり、原博実監督招聘を虎視眈々と狙うクラブ(個人的には昨今のNPO法人の乱立には怪しさを感じる…)。

2-3でクラブドラゴンズの勝利、なはず…得点板も無くて正直不安で仕方がなかったが、試合後の挨拶が勝った時の顔だったので恐らく間違いないかと。

内容としてはそりゃあこのカテゴリーだがらそこまで見るものがあるわけではないのが正直なところ。ただ、今までは「このカテゴリーだからこの内容」と考えていたのが「この内容だからこのカテゴリー」と事象を正しく捉えるのに順番が逆だったなと気づけたのは収穫ではあった。
ここまでピラミッドの頂点から離れてしまう階層だと、頂点へと目指す者と目指さない者とに別れてしまうのは仕方がない。単純に、仕事を抱えながらこのカテゴリーでサッカーを行っているだけで彼らには尊敬の念を禁じ得ないが、そんな彼らにも「地域決勝を控えていてそれどころではない」人達もいたりで、この大会へ向けたモチベーションはクラブでバラバラだったりもした。
しかし、ドラゴンズに関してはちょっと違う。クラブとしてピラミッドを駆け上がる訳ではなくイチ選手として流通経済大学という組織のピラミッドの頂点を目指さなければ行けないわけで、それには大会も時期も関係ないし仕事という足枷もありゃしない。モチベーションにケチが付く要素は無いしむしろそれが彼らの強みであるはずなのに、その辺りは低調だったのが残念だった。

「この内容だからこのカテゴリー」っていうのは、チーム内容よりもむしろ選手に当てはまる。それも技術的よりも何というか「心構え」というか。トップを狙うには必要な心構えというか性格ってのがあって、上を目指す様な者ならば内に秘めとけってモノがあるわけだけど、それは実は既にピラミッドの頂点にいる選手の方が持っていたりする。持っている選手は既に頂点に登っており、持っていないからこのカテゴリーに残っているわけだから。

彼らは「そのままやっていてはいけない選手達」だ。ワンバンで処理すべきボールをツーバンで処理しているから此処にいる。勝つための指示出しがピッチに溢れないから、勝つために彼らは必須な選手ではないということになる。「この内容だからこのカテゴリー」なのである。
ということは、「内容が上がればカテゴリーも上がる」かもしれない。選手個人で昇降格があるドラゴンズ(流経大)なら尚更。全てのタッチを丁寧に、繊細に。そこにこだわり、内容を上げていけば、才能だけに依らない、トップ昇格の目は見えてくるはずだ。観ると面白い選手は確かにいる。必要なのはプレーへのこだわり、そして野心だ。来年彼らが流経大の武器としてTOP・JFLで暴れ回ることを期待したい。

ちなみに業務連絡ですが、プチ目的の一つだった「隠し球」ですが、万全の準備を期した上で来年度から勝負を挑むとのことです。選手登録もされていて全社のパンフにも載っていたので来年度は間違いなく流経大として頑張っていくことでしょう。全社のパンフを持っている人は注目を、はい。

  • 飯能ブルーダーFC vs さいたまSC を観ながらのんびりと

まともにチームも知らないくらいの人間なんで、Cコートのこちらの試合を観ながら、隣のBコートの試合もナメながらなのんびり観戦。スコアも全く数えてない。芝生に寝っ転がりながら、ボケーッとサッカー眺めてる、くらい。風はあって肌寒かったけど美しい青空で、芝生の暖かさを感じながらってのはかなり気持ちがリフレッシュ出来た。肩肘張らずにまったりと、よかったなぁ。
のんびり周りを眺めてると、町田ゼルビアだけが事務所に仕出し弁当注文していて、他のクラブがどうだったかは知らないけど「ウチのクラブはメシねぇからなぁ」とぼやいていた某クラブ選手もいたりで(笑)町田ゼルビアはやっぱこういう面でもしっかりした組織というか抜けた存在というか。太鼓備えた「サポーター集団」もしっかり備えていて。上を目指すクラブなんだなぁスタジアムどーすんの?とかいろいろ巡ってみてしまった。人間交差点ですねぇ。


結局ナビスコ決勝はまともに観なかった。最高の雰囲気で成し遂げた成果については観るまでもなく間違いないし、スパサカでそれを確認もした。けど別に足を運ぶ気にはならなかったな。別に悔しさだとか羨ましさだとかプラスにもマイナスにもなく、今年のナビスコ決勝に関しては感情はフラットだった。それよりもこちらを見に行くことの方が自分の気持ちが動いた。結果やはり今の自分にはこちらを観戦しに行って良かったよ。面白かった。ナビスコナビスコで来年堂々と、オレ達の愛するこのタイトルに挑みましょ。

帰りに平井の本家大黒屋本舗でつけ麺かつお大を。美味かった〜