『センゴク』途中経過

センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル)

いわゆる自分は、戦国無双2から戦国時代について最近興味を持ち始めた人間です。だから、ココロは圧倒的に西軍だし、その意味ではそこら辺の腐女子と何ら変わりないでしょう。この前関ヶ原に行った時には真っ先に笹尾山に登ったし、博物館のおばさんの「やけに女の人が西軍グッズ買っていくのよねぇ」っていう愚痴も聞いたし、次は知り合いにいる直江兼続の子孫と直江ツアーを狙っているし、まぁ話はずれていく一方ですがそんなミーハーなわけです。そんな人からすれば、このマンガは非常に面白い。
筆の熱さと資料の引用を効果的に載せ、その結果生まれるリアリティはなかなかの説得力があると思います。作者自身も史実とは何か、そしてその史実にどんな脚色を加えていき『作品』に仕上げていくかという苦労と楽しさを語っていますが(リンク先参照)それは非常にいい方向に向かっているし、良い『作品』になっていると思います。
マンガとしての面白さとして考えても、戦国を切り抜けていくごとに見せる各自の成長というものをハッキリと描けている、成長という「説得」をしっかり盛り込んでから先に進んでくれるから、自然とそれが『説得力』になり、物語の説得力になる。そして段々とキャラが立ってくる。うん。
「戦国時代の真実」ってこうだったんだ、と知らない人を説得させる力を発揮できているだけ、歴史物という難しいテーマの中で良くやっていると思います。リンク先のインタビューが結構面白い出来なので、気になる人は是非目を通してもらいたいです。
ちなみにこのマンガも一応、自分が勝手に唱えている「4巻で話のひとヤマが面白かったら名作」説をなぞっています。まぁむしろこのマンガは5巻かもしれないですが。
現在7巻まで読破、延暦寺焼き討ち編ですね。本願寺顕如のキャラがイカしてます。