- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: コミック
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
筆の熱さと資料の引用を効果的に載せ、その結果生まれるリアリティはなかなかの説得力があると思います。作者自身も史実とは何か、そしてその史実にどんな脚色を加えていき『作品』に仕上げていくかという苦労と楽しさを語っていますが(リンク先参照)それは非常にいい方向に向かっているし、良い『作品』になっていると思います。
マンガとしての面白さとして考えても、戦国を切り抜けていくごとに見せる各自の成長というものをハッキリと描けている、成長という「説得」をしっかり盛り込んでから先に進んでくれるから、自然とそれが『説得力』になり、物語の説得力になる。そして段々とキャラが立ってくる。うん。
「戦国時代の真実」ってこうだったんだ、と知らない人を説得させる力を発揮できているだけ、歴史物という難しいテーマの中で良くやっていると思います。リンク先のインタビューが結構面白い出来なので、気になる人は是非目を通してもらいたいです。
ちなみにこのマンガも一応、自分が勝手に唱えている「4巻で話のひとヤマが面白かったら名作」説をなぞっています。まぁむしろこのマンガは5巻かもしれないですが。
現在7巻まで読破、延暦寺焼き討ち編ですね。本願寺顕如のキャラがイカしてます。