遺言 〜日本×クロアチア〜

クロアチア戦を見て出発という、旅の覚悟が試合結果に思いっきり左右されるスケジュールを組んだ時から最悪のパターンは常に考えてきた。それが免れただけでも良しとするしかない。今は結果が全てだ。
ただ、どうしても内容に目が移ってしまう。間違いなく今日が勝ち点3を取る最大のチャンスだったと考える。どっちに転んでもおかしくない状況をこちらに引き込むことで、少しでも楽な状況で最終節を迎えるべきだと考えていた。しかし選手の気力・体力は付いてこず、時の運を引き込むことは出来なかった。ラスト10分に点を取る気迫が欲しかったが、それが見えなかったのは残念。このチームには士気はないのかと思ってしまうくらいだったが、それは現地に行かねば分からない、それを妨害する何かがあるのかもしれない。なので現時点で追及は控える。
結果として最終節は勝つしかないことになってしまったが、こうなったらこれくらい分かりやすい方が良いだろう。ブラジルに勝つという最困難なタスクではあるが、この2戦の内容を持って決勝トーナメントに進むのはあまりにもWMに失礼だ。最大級の成果を携えてじゃないと進出は許さないとWMの神様も言っているんだろう。それでいいじゃないか。それでダメだったらしょうがない。
正直、決勝トーナメント進出という結果はあとから付いてくるものなのでそれほど気にかけてはいない。それ以上に悔しくもどかしく思うのは『日本のサッカー』が胸を張って誇れるパフォーマンスが見れてない点だ。全世界がこの試合を見て、「動かないチームだ」「ボールが繋げない」「面白くない」と感じている人がいるだろう事が申し訳なくてたまらないのだ。
ドイツで何するの?何処に観光するの?といった話を良く聞かれるが正直あまり考えてない。その場で何となく決めて行くかも知れないし、パブリックビューイング等サッカー漬けで終わるかもしれない。よく分からないよ。
じゃあ何したいの?何か考えてないの?
おれはただ、日本のサッカーすげぇだろ!って外人に自慢したいだけなんだよ。
今のままじゃ少なくともオレはドイツで胸張って歩くことが出来ねぇよ。
結果は気にしないさ。だから答えてくれ日本代表。
見せてくれ誇れる日本のサッカーを。