根本解決の手だては一つのみ レビュー -千葉戦

近年まれに見る位に、ブチ切れた。ほんと、久しぶりだわこんなの。国立で会う人会う人みんなそうで(当然だけど)罵詈雑言の嵐。オレも、こんなにボキャブラリーがあったかってくらいに言いまくり。
そんな土曜から多少の時間が過ぎて…収まらないね。全くもってこれが。振り返ってみれば、でもあそこが良くて…ってのが全く思い出せない。けど火曜日更新の特権フル活用ということで、他のブログやニュースを巡ってパクれるネタが無いかね〜なんて拝読していると、そこはやはり皆さん大人でっていうのが読めて心が安らぎました。
それでもお子ちゃまな自分の気持ちは変わらない。正直申しまして、結構アウト。東京ヤバイ。マジヤバイ。「まだ4月」けどじゃあこれからどれだけ時間を使えば解決出来るのか?全治○週の予測をしてみるととてもじゃないけどまだ序盤なんて悠長なことは言ってられないでしょ。
監督の苦悩。選手のメンタル問題。根はかなり深かった。この怒り、危機感はロスタイム逆転というドラマだけが生んだモノではない。


  • 2点目取れても、勝てたかどうだか

これは所詮自分の信念から来る発想で、ここでもちょくちょく言っている内容だけれども、まずいわゆる2点目問題。2点目、取れればそれに越したことはないけれどじゃあ取れた所で勝てていたか?確かに「勝てたかもしれない」。90分のゲームメイクを考えれば点差はあった方が当然良いし、そこで生まれる余裕は大人のサッカーをするに当たって絶好の養分になる。
けど、今の東京はそういうわけにはいかない。今シーズンの東京、1失点試合が無い。無失点で終えるか、2点3点4点と複数失点をしてしまうか。これが何を表すかというと、それは「1失点喰らうことでの動揺が大きすぎる」ということ。1失点で何とか食い止めよう、っていう守備もしくはメンタルが今の東京に無いということ。
東京が欲しがる2点目。もし2点目を取れれば、無失点へ向けたゲームメイクに余裕が生まれるかもしれないし、1失点喰らっても「まだ勝っている」という事実を拠り所にメンタルが落ち着くかもしれないし、結局何も変わらずに2失点3失点と立て続けに喰らうかもしれない。
2点目を取ることで、確かに「勝てたかもしれない」。
けど、1-0の状況で失点をしなければ「勝てた」。
これはもう紛れのない話、確実に勝てた。この違いは天と地の差がある。
先週まさにそのお手本を見せられたじゃないか。鹿島。頑張らなければならない時にだけ無理して走って、まぁ取れる時に取れればいい。無理しない。これがゲームメイクですよ。


  • 切り替えの速さは気分次第

実際に千葉戦での守備、鹿島戦に比べたら多少は良くはなっていたか。ゆるゆるの切り替えは改善の気配は見せてて、攻→守への切り替え直後の千葉の攻撃、その初手に対して切り替え速く潰しに向かえていたと思う。そこを千葉にいなされても、それ以降の千葉は基本お粗末だったのでそれなりに守れていた。懸念だった初スタメン米本も、それなりにやれていたでしょう。
(米本起用の是非なんて話もあるかもしれないけれど、元々城福監督は相手のレベルを見極めて、弱い相手の時をチャンスと捉えて積極的に若手を起用していた。自身の状況を踏まえたらその起用の是非はもっと問われるのかもしれないけれど、詰まるところ若手の経験積みは弱い相手を見極めてそのチャンスで使い「始めないと」しょうがないわけだから、個人的には悪くないと思うけど。逆に城福監督が千葉という相手に対して「磐田・山形・神戸」レベルと捉えていたという『事実』がそこからは透けて見える)
(また米本自身の評価も、まぁ正直なところ守備面でもあまり問われるところがなかったかなぁ、って気もする。千葉は稚拙に両翼の深井・米倉に単純展開してくる攻撃が多くて、いわゆる「米本エリア」での攻防は少なかった。何事もなくこなした様であり実は「ただ何事もなかった」可能性は考えておくべき)
長い追記を経て、けど「今日はゆるゆる」「今日はキッチリ」なんて程度の守備なんだと思う実際のところ東京は。スタメン選手の絶対値に「当日の調子(%)×当日のメンタル(%)」って補正をかけて、あとはその足し算でしかない守備なんだろうな。
そんな状況で2点目を取ったところで、2-0から2-1になってもそこから3失点までぶち込まれてしまいそうなメンタルなんだと思う。「2点目を取った自信」よりも「無失点の自信」の方が勝ち点3に好影響を与えるんだろうな。言い換えれば「2点目を取れない恐怖」よりも「失点してしまう恐怖」のがメンタルを支配している。もちろんいつかは2点目への壁を突破せにゃならんのだけど。


  • 一番安上がりで一番の根本解決となる方法

この不況のせいで、夏以降に欧州選手の価格がガクンと落ちる予測らしくて、それを見越して枠を空けているクラブがいくつかあるなんて話もあるけれど、東京も恐らくそうなんでしょう(と信じたい)。夏まで待つのもそれはそれでありだと思うし、今すぐってタイミングも止む無しだと思う。どちらにしても補強は、必要なのかもしれない。
けどそこで、うーんと自分がなっちゃうのは、補強したところで結局足し算だけの守備に変わりないんだよね。足し算の答えが大きくなるだけ。それで多少は前より良くなっても、そのせいでもっと大事な部分、根本解決から遠ざかっちゃう可能性がありそう。そんなパターンが一番恐い。人はいないし、もちろん補強は必要だけど、そこだけで終わってたらいつかまた同じ事を繰り返すことになる。
それよりも、やっぱりオレはコーチだと思うわけ。
城福監督も2年目で、ある程度どんな監督かって事も分かってきた。ザックリ言えば長所は「攻撃は作れる」「スカウティングと対策に長けてる」「強い言葉を操れる」短所は「アドリブ交代が効かない。柔軟性に欠ける」「選手の好き嫌いがハッキリしている」そして「守備が作れない」。それは分かってたんだけど、それが「守備を作れない」でなくて「守備を作らない」ってなると話は大きく変わってくる。千葉戦を終えて公式戦9試合を終えて3勝6敗、9得点16失点のリーグ15位って状況で、千葉戦の前には「攻撃練習しかしていない」わけだ(「ほとんどの時間を費やしている攻撃練習」という表現)
これはアウトでしょ。どこかで見かけましたが『降格フラグ』ですよ。この状況で攻撃練習しかしてないって、アリエナイよ。
そんなアリエナイを正してくれる存在、穴を埋めてくれる存在がこのチームには一番必要だと思う。

  • 『優秀な副官を連れている』事も、名将の条件

コーチングスタッフを眺めてみると、J1監督2年目の城福監督に、同じく2年目の奥原コーチに、ユース上がりの1年目有馬コーチ、そしておなじみの浜野コーチという構成。浜野さんはもう長いけれど、年齢で言えば奥原さん有馬さん浜野さんはみんな何と同い年!しかし、こういう状況になって改めて眺めてみるとこの構成、何とも心許ない。経験が無い。
城福監督について、自分は良い監督になれると思っています。現状日本で「守備を作れるコーチ」よりも「攻撃を作れるコーチ」のが貴重だと思いますし、現時点でも監督を代えるべきなんて事はこれっぽっちも思っていない。けどやっぱり若い。守備を作れないならまだしも、作る気がないなんて狂気の沙汰としか思えない。
別に城福監督自身が守備作れる様になれなんて言うつもりはなくて。監督が自分の足りないところを認識して、それを補ってくれるコーチをしっかり従えてれば良いだけ。
名将は優秀な副官を従えているもの。それは大昔から劉備孔明に始まってうんたらかんたら…。サッカーでもライカールトにテンカーテ、サー・アレックスにケイロス。まぁ副官が日本に行っちゃってからプレミア取れるビッグチャンスが出てきたクラブもありますが(笑)東京だってそう、ハラヒロミ政権の第1期と第2期の違い、失敗の原因は自分は倉又コーチ(現東京U-18監督)の存在の有無だと思ってますし。ってそんな例を挙げるまでもなく、でしょう。

そんな当たり前のことに、やっとウチらも気づけたし、2年目の駆け出し監督にもその問題が直面したってだけ。城福監督にはこの先のためにも、自分の足りないところを見つめ直して、補ってくれるコーチの存在を真剣に考えるべき。そしてそれは自分からは言いづらいだろうから(辞めるとは言えても、コーチが欲しいとは言えないでしょ)、強化部がそこはしっかり仕事をして客観で足りないコーチを与えてやるべき(これが強化部の本来の仕事だろ!)。

守備作れる副官をしっかり入れて、守備への甘い認識を全部たたき直せ。


  • 試合の持つ意味。くだらない振る舞い。

また、今回はオリンピック招致イベントもあっての試合だったけど、このイベントに向けてのムラバーの尽力は凄まじいモノがあったんだよ。それに犬飼もイッチョカミで猛烈に乗っかってきて、JOCとして招致している岡野さんの期待だってあったはずなんだ。そんな多くの人に色々関わって貰った興行で情けない試合をして、申し訳ないと思わないのか?それが、たかが同点で座り込んでガッカリされてさ。
フザケンナと。
プロとしての振る舞いがある。ショーマンシップがある。
個人的には「もう、いいよ。」である。
アレは絶対やってはいけなかった。それに気づけないなら、それまででしょう。




どうも荒れが収まらない。文章が無茶苦茶で読みづらかったでしょうが申し訳ないです。ただ、ちょっと認識甘すぎるままズルズル行きかねない気が非常にしてて、それでいてこれからGW連戦だから。正直問題大アリな東京だと思わざるを得ないのが正直な感想です。もちろん試合を通じて声を届けることは自分もしていくんですが、それは延命処置ではなくて根本解決を願ったものにはしていきますよ。
サッカーの神様はホント、よく見ているなぁと思うところです。