0-8そして長谷川健太監督辞任ということで、とりあえず思ったことを書き出してみるよ

横浜Fマリノス戦での0-8という衝撃的な大敗。
そして翌日、長谷川健太監督の辞任発表。
相当に大きい出来事が立て続けに発生しました。

正直、考えるべきことが多すぎて、かつそれがどれも難題なので、それらを纏めて一つの形にするというのは、とてもじゃないけど無理だなと。なので、各アジェンダごとに言いたいことをまず出し切ってみます。

 

■ 横浜Fマリノス 8-0 FC東京の試合 について

自分は別用があったので行きませんでしたが、行った人の多くが「あの時」ぶりの横国だったかと思います。で、全ての人が思ったでしょう。

横浜FマリノスFC東京、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

クオリティの差であり、中2日の影響もあり。
ただ、その中でも我々サポーターは、チームが”どう負けるのか?”を観察します。この苦境に、チョロく流されてズタボロになるのか。それとも、ズタボロになりながらも懸命に抗ってみせるのか。誰が、どのように、を。

その点で本来頼りになるべきなのは、チームを長年支え、引っ張ってきたであろうベテラン勢なはず。なのにチーム最長在籍の森重が、いの一番に崩れて前半のうちにPK2本献上+退場し、真っ先に火に油を注いでいるんだから、このチームはやっぱり根本的に勝てないチームなのだと思います。

前半のうちに品田愛斗、中村拓海を交代させ、結果的に若手に責任を被らせる形に。経験のない若手をベテランがフォローしてあげる構図は、そもそもFC東京U-23でもあまり観られなかった光景なので、言ってしまえば昔からなのですが。そういったものが、全て出ましたね。

起きてしまえば、そんな未来もなんとなく可能性として感じていたという。J2降格のときも、思ったことは「何故…?」よりも「そらそうか…」だったことを思い出します。

 

■ FC東京監督:長谷川健太 について

つくづく、5月のあのタイミングでこれを書いといた自分を褒めたいですねww

その後、当然のようにクラブからは仕切り直しもネクストアクションも発信は皆無な中、なし崩し的に健太さんが続投されていきました。けどここで健太さんが、キッチリと自問自答することで(勝手に)仕切り直しをしてくれて。だから5月以降の振る舞いは「第二次健太トーキョー」として自分もスッキリと理解が出来ました。

…と、ここまで勝手に"第一次""第二次"と、勝手に終わって勝手に始まってるかの様な、お得意の決めつけ進行かよ…とは思わないで欲しく。この部分に関しては既に、健太さん自身がゲロってもいる。ワッショイ兄やん、渾身のレポートより。

有料記事なので大っぴらに引用はできないが、内容を要約すると…

  • '18シーズンの就任時、まずは「ガム噛むな」「ソックスあげろ」「返事しろ」と規律を正すところから着手
  • それが時も経ち、人も入れ替わり、コロナ禍でキャンプでも親睦を図る機会もなく、結果として綻びが出ていた
  • 「なかなか『わかっているだろう』とか『伝わっているだろう』ということが、実際はまったく伝わっていなかった」

 

「細かいことの確認を怠ったツケが試合に出てしまった。それが失点の多さにつながったと思います。それをなんとかちがう部分でと、攻撃力の部分でごまかしていた──というか話のすり替えをしていた部分もあったと思います。


 いま振り返ると、マリノスとの試合で自分自身もベンチから観ていて、もう一度そういうことをしないとダメだな、チームとして戦えていないな──というのを突きつけられて、そこからやるのでは遅いのですが、なんとか二週間で少しずつかたちにはなってきた。」

おかげで以降の戦い方は「あの時ナニがいけなかったのか?それをどう解消しようとしていて、そのためにはナニが現状足りないのか?」と、その苦悩も含めて健太さんはピッチ上に出してくれていた。こんなに観ていて明瞭な、説明抜きでも意図が分かりやすい監督は、今までなかなか居なかったと思います。個人的な嗜好も込みで、大好きな監督です。本当にありがとうございました。

第二次健太トーキョーの総括は別でやります。


■ ここ数試合と退任タイミング について

5月時点で書いていた通り、そもそも健太さん続投だとしても「現状とミッションと契約のミスマッチ」は発生し続けていたわけで。

  • 1月時点でのミッションはリーグ優勝
  • けど5月時点で早々に頓挫し、チーム崩壊
  • なのにクラブは音沙汰なし
  • 健太さんが勝手に自問自答してくれて、仕切り直しに
  • 仕切り直しして、「次」を目指し始めてくれる
  • くれてるのに、単年契約のまま
  • シーズンが進むにつれ「今年やるべきこと」は無くなっていく
  • 無くなっていくほどに「来年以降に向けてやっておくべきこと」をやる機会が増えていく
  • けど来年以降なにをしたら良いか誰も分からない、考えていない
  • なのにクラブは音沙汰なし
  • 単年契約の健太さんは、契約上それを考えるべき人でもない
  • 雰囲気上、健太さんは今年限りっぽい
  • なのにクラブは音沙汰なし
  • 選手が自発的に、今を無駄にしない姿勢を見せてくれることに期待
  • けど今までの経緯的に、どうせ出来やしない
  • やっぱ出来ない
  • 本格的にやることなくなってきた
  • 長友が加入。やります、させます宣言
  • みんな一縷の望みを長友に託す
  • 0-8

ルヴァン杯も敗退し、消化試合となったカレンダー終盤に意味をもたせるのはクラブの役割でしょう。「現状とミッションと契約のミスマッチ」が続いていたら、そりゃあ「今」「何に向かって」「何を」やったらいいのか誰も分かりっこない。

早いタイミングで「健太さんは続投ですor今シーズン限りで退任です(けど終わりまでは指揮させます=健太さんへミッションを課します)」とアナウンスをすべきだった。

それを怠り、「今この試合」に意味を見出しもせず。結果、0-8。

健太さんから言い出してもらう形になり、即日辞任。Webサイトの選手スタッフ一覧からも、健太さんは即削除。

残り試合を健太さんが指揮すべきかどうかは、事の本質ではないでしょう。ミッションを設定すべきはクラブであり、それを誰がやるかは、健太さんだろうと他の人だろうと別に誰でもいい。健太さんは、言われたらやらなければならない人であって、それを考えるべき人ではない。

それとは別で、功労者として健太さんに対して、丁寧にキレイに退任してもらう流れを設けるべきだった。残りの期間を事前にハッキリと示し、ミッションも与え、最後にお別れを言いあえる機会を作り、立つ鳥跡を濁さない流れを。

それが、クラブの適当な強化方針と、リリースのクソ遅さのせいで、結果、功労者に対して失礼極まりない結末になりましたね。

 

■ 親会社のmixi化 について

全体的には賛成だし頑張っておくれという気持ち。

ただ、mixiが入ることによる効果って、18年の出資時点で、ある程度既に享受済みなのでは?という気もしていて。営業施策もクリエイティブもグッズもSNSも、mixiが強みとされる箇所については既にだいぶ改善された。ここから経営権も取ってトップも代わってで、+αなにかがあるのかな?あればいいなぁ程度。

懸念は、みんなが言うとおり「カネはあるけどツテがない」ところ。だから吉本興業所属アーセン・ベンゲルさんなんかに頼っちゃう。ツテ無さ過ぎ。かわいい。赤ちゃん。とは言え、現体制を継続したところで、これ以上のツテも無さそうなのも確かだろうけど。

カネはあると言っても、企業としての規模は、楽天よりもメルカリよりもCAよりも一桁少ないレベルなわけで…まぁ上手いことやってくれと期待するしかない。あとは既にイケイケとバチってるっぽいから、その辺の縄張り争いもがんばれww

 

■ 後任監督 について

経営権取得については丁寧に段取りを踏んできた印象のあるmixiだけど、後任監督の選定という最重要ミッションは悠長に待ってはくれない。早々にクラブとしては方針を提示する必要がある。

とは言え、前述の通り自分は、5月の第一次健太トーキョー終焉時から既に「健太さんor新監督」問題はあった訳だから、検討も交渉する時間も十分あったでしょという認識。エクスキューズは許さない。

ただ今回の一連で、「あぁホントに後任の目処ついてなかったんだ。あのタイミングでベンゲル話が出てくるくらいだから、目処ついてない度合いも相当っぽいなぁ」ってのは明らかになったか。マジかよ。

 

 

…と、ここでギブアップ。残りは次回以降いずれ。第二次健太トーキョーのことも、編成のことも、選手個々のことも全く触れられなかったなぁ。

って、ちょっと課題山積すぎでしょwww