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関東大学1部 第2節 中央-早稲田 国士舘-東海

サッカー

土曜日は国立ナイター前に駒沢でこちらを観戦。緑あふれる中でランニングやキャッチボールを楽しみ、サブグラウンドでは女子サッカーの試合が行われ、体育館では高校卓球の大会が開催されて(GWは卓球だ!)、そんな過去のオリンピックで生まれた財産で各々スポーツを楽しんでいる姿は、良かったなぁ。IOCも招致委員会も会場の視察だけでなくて、前回のオリンピック会場を介して溢れる「スポーツの幸せ」を実感しに来て欲しかったねぇ。そしてついでに「かっぱ」で煮込みを喰ってけばよかったんだ。

  • 帝国の逆襲 中央-早稲田

昨年インカレチャンピオンvs最終節直接対決でギリギリ残留を決めた名門の対決は戦前の予想を裏切り大差決着に。
昨年からのメンバーを多く残す中央は、昨年と変わらずに「ド」アンカー10村田が拾って捌いて他のヤツら行ってこい!なサッカー。昨年突如席巻した津波の様なイケイケ突っかけ大学の一角を担っていたそのままの姿か(ちなみに他は国士舘と専修。中大と国士が世間的に知名度を上げたのに対して自分が一番気に入ってたのは専修のソレ)
しかし他大学に比べて継続度の高い大学とはとても思えない脆さを見せた試合になった。せこせこ働く早稲田のチェックにボールを失う場面が多く、何より攻撃での「津波ぶり」が随分落ちた。変なところで澱むし、勢いのままにドリブルで突っかけるというシーンが減った。早稲田としては比較的どっしりと守ることが出来たのではないだろうか?昨年のヒーロー、筑波大のメンタルまでも飲み込んだあの時の津波より、果たして何故落ち込んだのか?抜けた選手ももちろんいるが、その分前育の六平や浦和Yの田仲などさすが申し分ないメンツが今年も入ってきた。昨年度インカレチャンピオンなだけに尚更、その違いとそこをどう埋めていくのかを探るのが今年の中大の正しい見方だろう。


対する早稲田は前節に引き続きの3-0勝ちで好スタート。
昨年は散々なサッカーを見せられた早稲田。その原因も、大いに関連あるであろう今井監督についても、今更語る必要はないはず。彼のおなじみの暴走が前年度インカレチャンピオンチームを降格寸前にまでたたき落とした。
それを経ての今年なので当然期待は微塵もしていなかったが…なるほど伊達に3-0で勝っているチームではないなと実感した。あのダメな感じの、クオリティよりも泥系重視で、クリエイティブを潰した様な監督の傾向はMFの構成に今でもまだ反映されたまま。しかしそのベクトル同じ方向のままに、それなりにチームに仕立て上げてしまった。個々が勝手に泥を啜っていた昨季に比べたら随分とチームとしてのグルーヴ感が出て来た。これは新加入の下條佳明コーチの好影響かもしれない。今井監督だけの成果とはとても思えねぇ(笑)。
今井監督の成果を感じるとすれば、「違いを作れる選手」が配置され機能していた所か。7松本怜は大榎時代のバリバリスタメンでインカレ優勝メンバーながら昨年干されるという典型的な今井パターンの犠牲者だったが、今年何故か復活。開幕戦からスタメンを飾り、この試合では左サイドからの中央カットインで豪快にゴールを決めて復活を高らかに宣言。そこにいるべき価値のある選手がようやくピッチで躍動して見せた。

そして、今年矢板中央から加入した富山貴光。大迫とタメ張ってきた年代別代表FWは、海老茶ユニを纏って入学早々スタメンに名を連ねた。しかしデビュー戦では名刺代わりにいきなり1ゴールにMOMの活躍。この日も間合いを活かしたポスト技術と得点感覚で抜群の働きを見せた。ちょっとモノが違う。
高2高3とベガルタの強化指定選手、昨年は強化指定ながら萬代の「18」を引き継いだ選手。例えば慶應に在学しながら湘南に所属し、退団した3年次から慶應ソッカー部に入部した中町が大学選抜やら何やらで当然の大活躍をしているのと同じ物差しで、富山も新人と思わないで厳しく目を向けた方が良いのかもしれない。
それだけの価値のある選手。関東大学サッカーはコイツの居る4年間は少なくとも楽しめるだろう。関東大学NO1FWに今年中になってしまうかもしれない、有望新人にはツバ付けときたい物好きさんはお早めに。

富山と同じく一年でベンチ入りとなったのは我らが畑尾。この日は出場機会がなかったが、ただ出場機会を求めるだけならば小川諒の居ない今は最初で最大のチャンスかもしれない。早稲田のCB陣はかなり強力なメンバー揃い(何たって昨年は打たれまくったから…)だから厳しいチャレンジではあるかもしれないが、まわりと体格を比較してみても彼にはまだやらなければならないことは非常に多いはず。昨年FC東京U-18を見たきっかけで気になる方は是非、今後に期待し、優しく見守ってあげて欲しいところ。

  • 消えそうな面影を集めて早し最上川(言いたいだけ) 国士舘-東海

最後に筑波に美味しいところを持ってかれたが、本来昨年の大学サッカーは「国士舘大学の躍進」が語られるべきシーズンだった。流経大との優勝争いに、天皇杯での鹿島戦。昨年一番スポットライトを浴びた大学はもしかしたら国士舘だったかもしれない。
しかしその面影はあまり無かった。昇格組+開幕戦でエース井上の負傷退場があった東海大に情けないドロー。
正直なところ、昨年から国士舘大のサッカーはあまり評価していなかった(勢いだけでベースに強さがないという診断だった)ので、この低迷もあまり驚きはなかったのだが、いやぁ酷かった。どうも微妙にやり方を変えようとしている向きもあったりで、DFからショートパスでトントンとやろうとしてるんだけど、単純技術ミスも意識ポカも酷くて東海にアッサリとかっさらわれる。そこで決めきれない東海も東海だが、とにかく悲しいかなレベルが低い。
結局先制点を奪いながら2枚目イエローで退場者を出し、東海に同点ゴールを決められた国士舘。非常に書くべき事のない、つまらない試合だった。
東海は昇格チームらしい感じで、個も組織もまだまだ。これといったカラーがまだ見あたらない感じ。東海OBの山口素弘さんがコーチとして関わっているらしくて、6岩上が素さん直伝ピボーテにガンガン成長してくれば、ってところか。