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19vs3 クラ選準決勝 FC東京U-18 - ヴェルディユース

FC東京

表題はシュート本数の差。予想以上の完勝だった。
東京のスタメンは変わらず。今年のプリンス序盤と比較すると、梅内がガッチリスタメンを取ったことが何より微笑ましい。対する緑は、CBの平が負傷中。
まずは三ツ沢の暑さ。16時キックオフの三ツ沢はまだまだ厳しい暑さが残る。東京に居続けた人基準で考えればまだこの日は良い方だったのかもしれないが、Jヴィレッジから移動してきた彼らにとっては気温のギャップがあったことは前提として捉えておくべき。今年のJヴィレッジは全体的に涼しい気候で、特に初日と準々決勝は小雨霧雨も降りかなり過ごしやすい=サッカーのやりやすい気候だった。暑さによる消耗は全チーム多少は防げたが、逆に涼しい福島→熱い三ツ沢のギャップは選手達を苦しめたはず。開始序盤に両者ハッキリしたクリアの応酬があったのは、三ツ沢ラウンドの緊張もあり、久しぶりに味わった酷暑への対策過多な部分もあり。
セーフティな戦いからある程度平たくなり、やっと両者こなれてくる。東京らしい活動量が出始めた矢先に東京が先制。細かいパス回しから抜け出した三田は、狭いエリアの中でも相手DFを股抜きでかわしGKとの1対1で豪快に左足を振り抜く!チャレンジとアイデアが同居したゴラッソ、タマは2試合連続ゴール。この男、ノッている!1-0。
対する緑は今年は、セレッソ戦後半を見る限りでは早いFWを裏に走らせる縦ポンサッカーが中心。しかしこの日90分見た限りではその出来はまだまだ。縦ポンをするタイミングっていうのは、何よりボール奪取直後がまず狙い目なのだが、そのタイミングに敏感にFWはまだ走れていないし、それ以上にその動きにボランチの両者が鈍感が過ぎる。この辺りはチーム全体でねらい所の共有をもっともっと、いやかなり上げていく必要がある。正直、思っていた以上に出来てない、よく言えばまだ伸びしろがあるし、悪く言えばこの出来で準決勝かとも思う。
ヴェルディがちぐはぐな攻撃に終始したことで、思ったよりも楽な試合を東京としては出来た。それ故に、焦れる。1-0で勝っている側が、焦れる。追加点が欲しい、の悪循環の気配。圧倒、勝っているながらも不安なまま試合は進んだ。この点、倉又監督は相当交代のタイミングを我慢したと思う。ヴェルディの柴田監督が前半から早くも交代カードを切り、どんどん代えながら修正してきたのに比べても。
結局69分で岩淵に代え、切り札重松の投入。タイミングとしてはギリギリまで引っ張った、こんなもんだろう。逆を言えば、重松がいるからこそここまで引っ張れたとも思う。
重松は2年。プリンスでは多くの試合でスタメン出場していた。2年ながらプレーが王様で(笑)ルーニーの様な重戦車ぶりが売り。クラ選ではこれまで全て途中出場ながら5得点、実は得点王争いトップタイである。その重松がやっぱり仕事するのだから、今の東京はベンチ含めて仕事人が揃っている。ヌキのカットからそのままスルーパス、抜け出たルーベンの強烈シュートはGK何とか弾くがそのボールは自然と重松の元に転がり込む。これが勢いか、無人のゴールに気持ちをズドン。息の根止める待望の追加点2-0。これで勝負が決まった。
多くの選手が頑張って掴んだ勝利だったが、頑張った選手として廣木を挙げておく。右SBで1年ながら定位置を掴んだ廣木は、準々決勝の名古屋戦は見るにあまり良いパフォーマンスではなかった。クリア一つ取ってもミートが食ってなかったり守備に多少の不安定さがあった。しかしこの日は個で仕掛けるヴェルディ相手に、渋い守備で何度も助けられた。今までも実力は証明していた廣木、やはり安心して右SBは任せたい。
逆サイドの阿部も頑張った。ヴェルディのラフなプレーは阿部を対象にしたものが多かった。多くの場面で武闘派な戦いを求められたが、そこは逆に熱く、気持ちで止めた姿はプロレスラーの様な美しさがあった。廣木はU-16、阿部はU-17代表の常連。共にアジリティをポジション修正に丹念に生かす様子が素晴らしいSBである。
方やヴェルディは途中出場の30番高野光司は注目。早い段階で投入されたが、彼が入って守備が安定。体格以上に屈強で空中戦が良く競れる。調べ直したらU-16の常連、今後は立ちはだかる壁として東京と名勝負を繰り広げていくだろう。
懸念としては、終盤のルーベン・ヤマ始めスタメン残った選手達の判断スピードが明らかに落ちていたこと。リフレッシュと共に、選手交代でのやりくりはより求められるかも。あと畑尾はもっとやれる子です、広範囲なチャレンジ&カバーの藤原と漢立ちの畑尾のコンビはこんなものではない。