相手の嫌がるプレーを徹底的にやれ! 神戸戦を少し

強いね、俺たち。まいったまいった。浮かれ続きでどうしようもないけど、それに見合った実力感というか、手応えを感じちゃってるからなおさらタチが悪い。


土曜日のBS視聴の神戸戦について。水曜出しのレビューなんで、大体言いたい事はもう出きってると思うので、一つだけ振り返っておくと、一点目。
当然ナオの超絶トラップ→ドライブシュートも、羽生さんの丁寧なアシストも効いてたんだけど、この一連プレーが大きなくくりで「早いリスタートからの虚を突いたプレー」だったことも見逃してはいけない。
あのシーン、まずは我那覇から茂木へのパスがオフサイドになる。このプレーが止まった時についでにボッティが傷んで試合が中断する。ボッティが痛がって、主審の奥谷が「まぁまぁ」的な笑顔で和やかにさせて、それにボッティも冷静さを保ちつつ。ほんわかしたムードに包まれてたんだよね、自分の見ていたBS画面上では。けど、その画面の後ろの方で平山が狙ってんだよ。笛が鳴る前にリスタートのキッカーに手を挙げて合図を送って、前方に猛然ダッシュ。笛が鳴るや否やのタイミングでキッカーが前線に入れて…そこからはもう皆さん何度も見たように平山→カボレ→羽生→ナオと素晴らしい連携からのスーパーゴールとなったわけ。

平山が規格外に収めまくってくれているのは言わずもがなだけど、あのシーンについてはそもそも引き連れている相手選手が2枚しかいない。それは何でかといったら平山がクイックリスタートを狙っていたからであり、それを汲んでリスタートのキッカー絶妙なフィードを入れたから。TV上では確認できなかったけど、位置といつもの役割を考えれば恐らく今野かな?だからナオのシュートシーン時には確かに多くの神戸選手が居てたわけだけど、あれは虚を突かれて慌てて戻った直後で、冷静さ、準備具合はほぼゼロに近かったはず。これもナオのスーパーゴール完成を少し助けていたはずだから。

そんなリスタートの狙いを実現した両者も、是非ちょっと褒めてあげて下さい。前回の清水戦では、「始点の問題が解決したので、今度は終点を見るように心がけます」と書いたけど、この点をみても結構工夫は狙ってるんだなと感心した。


さて、こうも強いと、調子が良いと、拙い部分もぼやけて見えちゃうのが常。だからいろんなifが浮かんできても、実際はどうなのかが掴みづらい。

例えば一つに、今のサッカーのスタミナ的な辛さがどのくらいなのか?
本格的な夏到来で、この時期に合ったサッカー、もっと単純に「暑い中でスタミナがもつか」ってのは恐らくどのチームも直面する課題になるわけだけど、ウチの場合は果たしてどうか?

前半終了時の自分の所見では、東京のカウンターが鋭すぎて逆に疲労度が高い前半だったんじゃないか?と見た。後半ウチらはスタミナがもつのかなぁ?ってね。実際は追いかけてる神戸の方がスタミナも気持ちの部分も先に切らしちゃったんだけど。

よく言われる事では「ボールは疲れない」。ボールを動かしている限りは、自分は最小限の動きしかしないから、スタミナが奪われる事はない。特に最近の東京は、オフの動きでスペースを作って、そこに飛び込むというよりかは、相手が不変でも狭いエリアに顔を出し、狭いパスコースにもしっかり通し、みたいな印象のが強い。前述のスペースをこじ開ける動きの代名詞と言えるSBのオーバーラップなんかも少なく思える。城福監督言うところの「試合中に動く12kmの質の改善」ってのが出来ている。

特にこの試合では現地に直接赴いていないので、会場の気候がどうだったかが分からないけど、例えばシーズン前半ごろは確実にみられた「スタミナ切れによる判断不良」は最近は無くなっている。この点をみるとスタミナが切れすぎる状態には最近は陥ってはいない。

守備においても切り替え「意識」が高いおかげで最近はかなり早いタイミングで挟み込みからのボール奪取が出来ている。球際の厳しさ、当たりの「深さ」なんかにも甘えはなくて、守備で疲労感を感じる前にボールが奪えているのが現状か。

コンディション関係の準備の面で言えば、地獄のグアムキャンプの効果も考えられる。グアムでの様子が、選手の発言を通して徐々に表に出始めてきた。ビバパラでの草民での発言は衝撃的だったし、それを聞く坂田裕美の「お姉さん臭」は、なかなかキタね(この「所長所見」に関しての突っ込んだ事はまたいつか)。

なんて、いろいろなパーツごとでは思うところはあるんだけど、総じて「じゃあ、どうなの?」ってなるとまだ、イマイチ分からない。
さて、もっと夏深まってきたときに東京のスタミナは果たしてどうなるか?


他にも…っていくところですが、今日はあまり思考が走らないのでここまで。推敲も無しで上げてしまいます。イヤー今日は走らなかった、せっかく読んでいただいた皆さん、申し訳ないです。
それよりもツール・ド・フランスが今年はスーパー面白いから皆さんそっちを見ましょうよ。楽しいよ〜!