鮮やかに緑、養和よりもふてぶてしく Jユース杯2回戦 ヴェルディY-三菱養和

おそばせながら、日曜日はJユース杯2回戦随一の好カードへ。
ここ最近、身辺関係うるさい緑さんですが。個人的に緑に対していつも思っているのは「青赤をヒールに仕立てればいいのに」って事。緑側の言い分一つで、いつでも青赤はヒールに、そして緑はベビー設定に出来るのに(むしろ青赤はヒールブックをあえて(生粋??)飲み込んで仕掛けているはず)その辺分からずに中途半端に、絶対値を持ち合わせてない「上から目線」。『最後のダービー』で負けたときに、悔しいながらも「あぁこれでダービーもプロレスになるかなぁ」とちょっと期待というか嬉しくもあったのに…
さていきなりの脱線ですが、この日試合を観に向かったよみうりランドに行ってそれらも納得。下界という名の東京都を見下ろす高台に中枢施設があるんですねそういえば(笑)基本から上から目線なんね、えぇえぇ。

天上界におわすヴェルディグランドは、まさに「登頂」という言葉がふさわしい険しさと気温。猛烈に寒い。それに輪をかけていたのが朝から降り続く雨だったが、キックオフ直前に上手い事止んでくれた。

ヴェルディユース
___13__38___
____________
_14______12_
____________
___2__42____
____________ 交代 38→10
_7_14_18_29_    42→29
____________
_____1______

三菱養和
_____11______
_____________
_6__10_7_13__
_____________ 交代6→12
______8______   11→9
_____________   13→25
_2__4___3__5_   メモ抜け有り?
_____________
______1______

先制は養和。左浅い位置からのFKでゴール前に入れてからのこぼれ、オフサイドエリアにいた選手が上手い具合に関与せず、そのギャップを13田中が押し込んで先制。20分すぎの得点だが、思ってたよりは早くに試合が動いた感が。
それは見た目に、良い拮抗が出来ていたから。緑は早めに縦に入れてからは高木俊幸の左サイドから個人技でえぐる。それを養和は体格の良さと冷静さで防ぎながら、また何よりアンカー8安田中心に受けたこぼれ球を丁寧に、そして落ち着いて散らす事が出来ていた。緑の血も、養和のふてぶてしさも、ピッチには色鮮やかに示されていた。それでも形勢は養和がやや有利か。
しかしその拮抗が早くに崩れる。一瞬のスキから12高木善朗が起点の右サイドから中央裏に通したロングパス、抜けだした38相馬(?)をやむなく止めた養和3中村が倒してしまい退場。人数差が生まれてしまった。
養和・斉藤監督はすぐに決断。内堀投入でSBに配置、そして裏に抜けるスピードに長けた11中村に代えて体を張れる9恵津森を投入。シチュエーションを踏まえての明確な狙いを、交代策に持たせた。これで養和のやる事は決まった。
しかしそこで緑。前半終了直前にFKからのセットプレー、13久利の打点の高いヘッドで同点に。何と「良い時間帯」か。そして後半開始直後の47分頃には、HTに投入された10富所がイキナリ直接FKを沈めて勢いのままに逆転!
退場からのプラン変更は即決即断で、そこに問題は無かった養和ではあったが。中村の裏への抜け出しは、特に4バックの間をキレイに抜け出す事に成功出来ていたし、恐らく緑としてはそちらの方が怖かったはず。そして結果論として、交代で入った恵津森のフィジカル・競り合いの強さはそれ自体を発揮できなかったし、養和を楽にはしてくれなかった。こればっかりは仕方がない。それでいて、中村の時と代わらない、窮屈な裏への狙いは弱まらず。こうなると期待の田中も途中交代せざるを得なくなり、田中の使われ方を観てももっと足元へのパスを混ぜてあげて欲しかった。結果10人で走り回った養和はスタミナ的にも厳しい悪循環に。
それでもあわや同点のチャンスを作り上げた所はさすが養和だったが。しかし人数差がドラマを生み出すほどに緑は甘いチームではない。緑らしい性格の悪さを随所に発揮しながら(笑)結果を求めた緑ユースは、トップよりも色鮮やかに緑であった。

養和を応援していただけに結果は残念だったが、しかし何も恥じる事のない立派な今シーズンであった。その見応えは多くのドラマを生んでくれたし、観た人の心は確実に動かした。それも誇って良い結果だ。この先々いろいろな人生があるだろうけど、少なくともオレは「あの養和の○○」と常に、その履歴に敬意を払うだろう。今年は多くのサッカーを観てきたが、そんなサッカーライフをワクワクさせてくれた三菱養和には最大限の感謝をしたい。
ありがとう。もし関東大学リーグで観るときには、また宜しく。