テレビで「A女E女」ってフレーズを久しぶりに聞いて爆笑したCHONOです。ゴッドタン、テラアホス
気を取り直して、柏U18-浦和Y戦。
- いい加減、寒さを馬鹿に出来なくなってきた
ここまでのあらすじ。
FC東京U-18VS大宮Yの試合を観戦して、「この予選リーグにライバルは居ない」と噴いたこのブログの中の人。しかしそれが絶好のフラグとなり、次の大宮ホームの試合では敗戦、見事リベンジを喰らってしまう。すいませんすいません、調子こいてすいませんと深川と小平に向かって心の中で謝りはするものの、気持ちは既に他クラブに、状況が気になる見たい見たいミタイ…それを止めることは出来なかった。柏・浦和・マリノス・ヴェルディ・西の面々、そして何より三菱養和の様子に気持ちはシフトしていた。そしてこの日は日立台まで出向き柏-浦和を観戦することに。しかし新横浜では年森がスタメンに名を連ねていた。何故オレのいない時に!年森見たかった…orz
さてさて。
家を出ても柏に着いても、まぁ寒い。先日の江戸川ナイターでも痛感したが、いい加減冬支度フル装備が必要。雨も降るんだか降らないんだか分からないし。なかなかに観戦には厳しくなってきた。
恒例昼メシは「こってりラーメン誉」にて「味噌チャーシュー麺カタ薬味マシ」。寒い日には味噌に限る。けど、ここまで来たからにはやっぱりとみ田いっとけば良かったかもと未練も少し。まぁ日曜なんかに行くところじゃあねぇか。
- それぞれの受け皿 受け止めるビッグカード
舞台は日立台。前日にはオバカ大統領も降臨された由緒有るスタジアム。本日はそのメインスタンドのみの開放だったが、思いの外に盛況。屋根がかかる上段は8割近く埋まり、そうでない下段にも途中小雨がぱらつきながらも3割ほどは人がいただろうか。
人数比は柏5:5浦和。これは驚異的と言っていいのでは?浦和サポが非常に多くてびっくりした。浦和Yの観客動員といえば、そういえば自分のイメージはJヴィレッジでのクラ選しかないので、元々このくらいは来ていたのかも知れないが。その辺り自分は無知なんだけど、ただ高円宮杯優勝をきっかけに観戦に訪れるサポは増えたであろう事は想像に難くない。前日、浦和は札幌での試合だったが、それに行けない人の受け皿として浦和Yの立場はこの偉業をきっかけに上げたと見て間違いはないだろう。
柏サポももちろん多くの動員が。ホームだし、また痛快な前日を引きずった様な笑顔が多かった。こちらはこちらなりの理由による受け皿に。Yes.We Can!
- メンツが戻ってきた充実の柏 ニュースター育成に取りかかったか浦和
スタメン及び交代選手は以下の通り。相変わらず番号と名前の一致は保証しません。時間帯はあまりしっかりメモらなかったので省略(笑)まずは浦和
浦和Y
_____18_____
_11______13_ 13→24
____8__10___ 18→29
______5_____ 17→19
__6_4___3_2_ 3→23
______1_____ 2→25
今回は原口も不在。トップへの人材供給という使命も果たしたわけだし、次のタレントへ意識を向けた方向に本格的にシフトか。前回観戦で面白いと思った24番は後半始めからの出場。やはり活きが良く、後半の主導権を握る原動力に。
この日の浦和は4-3-3のワイドな両翼に綺麗にボールが入ることが多く、何というかシステムの特徴が活きた、より「チームらしさ」を感じる内容だった。基本タレントを活かすサッカーなので、タレントが落ちればその分だけ戦闘力も落ちるチームという印象があるが、このサッカーならば次世代のタレントもすくすくと育つかも知れない。個人的には初めて浦和Yの監督力を感じた瞬間だった(笑)まぁ堀さんもタイトル獲得を経て「何か」が変わってくるかもしれないし、その辺りは今後も期待。
柏U18
______9_____
_25______11_
____10__6___
______8_____ 10→13
_15_20_12_2_ 15→5
______1_____ 9→19
ここに来て前線はほぼフルメンバー。何より仙石のスタメンフル出場キター!自分が見てない間に既に復帰を果たしていたかもしれないが、あの出来だと恐らくこの日が復帰戦だったのでしょう(後述)。前回の気になる子ちゃんだった14に代わり今度は15。高円のプログラムと照らし合わせると2年の橋本くん、しかしこの選手もなかなか良かった。柏もなかなかにSB王国。昨今急激に上がったトップのSB需要に育成側が追いつき始めてきたという見方もアリかも。
- 頼れるエースの存在感 充実の工藤
立ち上がりはまたしても浦和。浦和の勢いと共に、柏のスロースターターぶりも気になる。イケイケが過ぎたプレスも、この日は連携度を上げた様子を見せて、チームらしさをとにかく感じたこの日の浦和。ボールカットからお得意のワンタッチ連携でゴールを狙う展開。
そのきっかけを多く与えてしまったのが仙石だったのは注目すべき点。DFラインからボールを引き出すのに、DF側からのパスもズレがあったし、受ける仙石もそのズレに反応した修正動作が明らかに遅い。後者の反応速度ってのはいわゆる「試合勘」の鈍さによるものの一つ。気付く速さが一般オレ基準で刹那の1テンポ遅かった。その辺りの試合勘・勝負勘の鈍さを感じたってのが、前述の「復帰戦」と思いこんだ所以。
仙石廉vs山田直輝の「8番対決」は個人で観れば山田の勝利。浦和の中で違いの出せる選手が少なくなった中で、攻撃での山田の存在感は高かった。10番田仲と共にチャンスを多く作っていくがしかし浦和は決められない。
それを受けながらの柏。攻撃に転じる際には明らかにロングボールが増えてきた。相手なりの不調と取るか比重の変更と取るかは難しいところだけど、結局上手い選手には何やらせても上手いわけで。島川・茨田から入るボールはピタリと工藤・指宿に入る。出す側も受ける側もやはり上手く、ロングボール戦術という字面からイメージされる「がさつさ」とは裏腹に、丁寧な精度を感じてしまう。
しかし得点場面はお得意の、綺麗な糸を引くパスから。センターライン付近からDFラインの裏に大きく入る、芝の上を走るスルーパスを受けた15が深くから柔らかいロビングクロス、受けたフリー6畑田の悠々胸トラップに浦和の選手がバックチャージをしてしまった。PK、工藤が沈めて柏が先制する。あの起点のスルーパスが誰だったかを見逃してしまったのが不覚。なかなか美しいパスだった。
その後はお互いにチャンスがありながらも決めるまではいかない展開。後半開始直後の24の投入もあって浦和の勢いが全体を通じて目立つ格好だったが、ゴールまでの到達的には深いところまでは行き切れてなかった。柏もGKとの1VS1の場面を作るも決まらない。
- 水を差したジャッジ 初遭遇のシチュエーション
事件は後半。柏の選手がタッチライン際でスライディングをするもその後も浦和の攻撃が続き、ボールがタッチラインを出てプレーが切れたタイミングで改めてその柏の選手にイエローカードが出された。恐らくアドバンテージを取っていたのだが、そこから大きく間を取った後に審判の胸から赤い紙が出された。
退場。そう、そのイエローカードはその選手にとってこの試合二枚目のものだった。退場を示す二枚目のイエローがアドバンテージで流した後に提示される場面を観るのは初めてだったので、これにはビックリした。イチ選手の退場を表す二枚目のイエローなので、その事の重大さを考えたら例え加害者側のチャンスが続いていてもそのファウルにアドバンテージが適用されるというのはどうなのだろうか。ルール的にアリなのかどうかは分からないが、そのアドバンテージ後からプレーが切れるまでの間は「退場すべき選手がピッチ上でプレー出来ている」わけで、その点問題がある様に思うのだが?まぁ今回の場合は、イエロー提示をメモる時に気付いて慌てて赤紙を出したそぶりを審判は見せていたので、主審が単純に忘れていた凡ミスな可能性は非常に高いのだけど、この様なシチュエーションに遭遇するのは初めてだったので、改めてこういう場面ではどうなんだろう?とは思った(ルールに詳しい人、教えて下さい)
この時点ではてなが渦巻くスタンドだがそれに拍車をかける事態がこの後に。審判が線審のところまで向かい、何かを確認。柏のゴールキックで再開だと思われていたのが何とPA内での浦和の間接FKに。ゴールキックに備えていた両者が慌ててペナ内にポイントされたボールに向かいダッシュする事に。さすがにこのまま始めさすわけにはいかない柏側は審判に猛抗議(というか猛確認)。PA内での間接FKというとバックパスがまず思い浮かばれるが、両チームともゴールキックに備えていただけあってそんな様子はなかったはず。主審が線審に確認してまでして下した判断なので何かあったのではあろうがスタンドはもうハテナの頂点に(選手が分かってないんだから当然)ブーイングが巻き起こった。ここは柏側が何とか防いで事なきを得たが、そのこぼれ球に柏の選手がイライラをぶつけるかの様なチャージをしてしまいまたしてもイエロー。一気に試合が荒れ始めてしまう。
- エースの存在感 カタルシスを与えた工藤壮人
11vs10人になったこの試合。浦和は立て続けの交代で枠を使い切り総攻撃にかかる。畑田をCBに下げ、耐える柏。そしてとうとう復帰の牧内を投入した直後。
指宿が逸らしたボールが左サイド、DFの裏に上手い具合に入り、工藤とDFのヨーイドンに。それに競り勝った工藤は深いところまでドリブルで攻め込む。右足では角度のないところまで来てしまったが、素早い振り抜きのトーキックで相手GKの股間を抜き痛快のゴラッソ!!柏サポは心の中でザマーミロ!の大歓声。試合を決める2点目、ストレスの溜まるジャッジ、荒れかけたピッチ上、その全てを解放してくれた嬉しいゴール、頼りになるエースとはまさにこの事だろう。工藤っていう選手は派手さはないかも知れないが見るごとに個人的に評価を増す選手。
2-0、柏の勝利。他会場の結果を経て、決勝トーナメント進出を決めた(らしい)
- 成長の指宿 オンリーワンのウイングへ
MIPは指宿。長い手足をムチの様にしならせて抜群のボールキープ、競らせたら圧倒の高さで狙いを感じるフリックオンで大活躍。ヘディングで競りにいく相手に競り勝ち、胸トラップしてしまう「平山プレー」も披露。平山との違いは、指宿が恐らく典型的なストライカータイプではなくて、ゴールバリエーションはあまり多くは無さそうな点か。ゴールパターンや狙い・嗅覚の点でエース度は間違いなく工藤のが上だろう。あのハイタワーぶりなので指宿にFWらしさが少ないのは意外と言っちゃあ意外だが、今のポジションは確かに彼の特性を示しているとは思う。日本にはないタイプで、この先どう成長するか楽しみ。
- 両者順調 他も見たいなぁ
B戦は結局どこでやるのか分からなくて見れず。やったのかなぁ?どちらにしても寒くて限界だったのでそそくさと退散。
今回の試合はさすがにタレントの差が出た試合で、浦和としてはイチ試合の勝敗の要因としてこれを持ち込むのもやむなしだろう。2冠は厳しいとは思うが、しかし次のタレントを見守るという点で見応えのある大会であることには変わりない。ユースでの浦和サポは増えた(と思う)が、優しく見守ってあげて欲しいもの。しかしこの日もいらん声がすごい多かったのは気になったが…(鈍感でそのくせムダに声が大きいヤツがいて、正解不正解関わらず何だか迷惑だなぁ…と人種の違いは嘆いてみたり)
柏は着々と選手が戻ってきた。何より仙石がフル出場出来たことは大きい。調子はまだまだだが前をスッと向くセンスの一端は見せたし、休養明けのこれからビシバシと追い切りを経て長居に合わせてくるのだろう。そして残るは比嘉のみ。比嘉と少しでも一緒に戦いたいと、その舞台を守るための戦いとして、彼等のモチベーションは高い。
それぞれの目標に向けて、ライバルはいたって順調。他のライバルを次は見たいけど、マリノスは残りはアウェーかよぉ…養和は出没地すら分からないし(笑)つーか年森が見たいんだよオレはさぁ。