今週はもう絶賛Perfume中なので、諸々も手に付かない状況です。大音量で聞きながら、頭をユワンユワンさせてます。なんで、はてブだけが増す一方です。
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: Tokuma Japan Communications =music=
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 1,325回
- この商品を含むブログ (851件) を見る
アーティスト方面のクオリティがとにかく目立ってしまうだけに、相対的にアイドル成分は多少落ち着いた印象に。まぁこのアイドル成分は振りのダンスとかを見ればグンと上がるもんだから、それを見ないことにはその評価は始まらないが(シークレットシークレットのPVは見れたので、ダンスもアイドル成分も楽しんだけど)。
それよりもアルバム曲、でしょ。アルバム用に書き下ろした7曲だけで、既存曲がこうも印象が変わるのかと。前述通りBcL/マカロニまでは比較的アイドル成分満載だったはずなのに、それらがアルバム曲と混ざった時の豹変ぶりと来たら。発売日の4/16を境に感じをガラッと変えさせた、その威力というか。
曲を通して聞いて印象が変わる、っていうのは言われてみれば確かにアルバムの面白い要素の一つ。けどただ何となく聞く様な自分なんかじゃ、その要素には普通鈍感になる訳で。ただ、このアルバムに関してはハッキリと、そのマリアージュは感じ取れる。
ゆえに、一番好きな曲は「シークレットシークレット」。多分曲単体で投票すれば本来「GAME」当たりが人気になるのか。もしくはやっぱりチョコレイト・ディスコか。けど、アルバム通して聞くとなると、曲順構成から「Take me Take me」のイントロ的役割を経てお出ましする「シークレットシークレット」のメインディッシュぶりが凄く映える。YouTubeで先行視聴しての印象と打って変わって、本当に『カッコイイ』!このクライマックスぶりは、泣ける。
(またそれゆえに、メインディッシュ後の「Butterfly」の、妖艶な香の物感も気になって仕方ない訳だが)
とっとと海外出てドサ廻りしてくれればいいのに、と思う。そうすれば世界中のクリエイターが、Perfumeっていう『器』に、自分の感性を爆発させたメニューを盛りつけてみたいと思うようになるのに。そう、何というかPerfumeってホントそんな感じな様な気がする。クリエイターとしては従来のプロデュース感覚で、よく使われる例え通りに「Perfumeという素材」にワクワクする、というんじゃなくて、Perfumeを通して自分の感性を発揮してみたいと思わせる。その為の器というか、人形というか。だから「自分がやってみたかったコレを、Perfumeを通してなら!」っていうクリエイターをどんどん釣って、そのフィルターとして器として吐き出す存在に。そんな「メタモルフォーゼ感覚」で、Perfumeっていくらでもアーティストとしてやっていけそう。
まぁこんな妄想はまずセールス無視の誇大妄想だし、そもそも本人がアイドル志向だろうから、それは叶わないだろうけどもね。
それでも多分、これまでのアイドル要素っていうのはこれからどんどん減っていくだろう。例えあの、飄々としたMCトークは不滅だとしても。そういう意味では今後、ファンに対するアイドル成分は感じ取りにくくなっていくのかもしれない。けど、このアルバムをきっかけに、それとは反比例するかの様にクリエイター達のアイドルとして、引っ張りだこのアーティストになっていくのかな。そんな未来予想図に駆られるアルバムだったなぁ個人的にはね。
ごちそうさまでした。