今季絶望の梶山に、伝えたいのは来季への『希望』

久しぶりに、リプレイで目を覆った。精密検査の結果を見て、目の前が真っ暗になった。身体の熱が引いていく。やろうと思っていた事が全く手に付かなくなる。北京へ向けた大事な勝利も個人的には全く価値のないモノになってしまった。

話は少しずれるが、これだけ東京の事が好きで偉そうに東京の文句を垂れていながら、今まで自分は東京のユニフォームを購入した事がない。これは、自身の貧乏な経済事情もさることながら、「一体誰の背番号を選べばいいのか」という苦悩に解決を見いだせなかったから。東京を好きになるきっかけをくれた宮沢もいなくなり、「自分は誰の背番号を背負いたいか?」というミーハー心は解決しないままに長い時は過ぎていった。
FC東京10周年記念ユニフォームの話が出た時には、ユニフォームを買う良いタイミングが出来たと結構嬉しかった。ここで来季はユニを絶対買うと決心したが、それでも今までの問題だった背番号は未だ解決されないまま。
いや、本当にそうか?
ここ最近になって薄々気付いてきたが、自分は相当梶山が好きだ。ここ最近明らかに変わっていた意識と実効プレーで、名実共に東京の出来を左右する『王様』に。梶山は今シーズンを乗り越えて確立するものだと、当然の様に思っていた。だからそれだけに、今回の件は一際ショックが大きかった。そこで、分かった。そして、決断した。迷い無く。
オレに出来る事と言ったら、梶山の復活にふさわしい舞台を用意するために精一杯クラブをサポートする事くらいだ。せっかくの梶山の晴れ舞台、用意できたのがJ2の舞台だなんて事になったらあまりにも情けないではないか。そして来シーズンの開幕戦、自分はFC東京10周年ユニフォームを着てスタジアムに行きます。背番号『10』を身につけて。そして、オレの梶山が同じユニフォームを身につけてピッチに君臨している事を確信して。けど、実際にその姿を見たら、多分号泣するだろうな。

選手生命にも関わる大怪我をした選手に対していきなり、こんなの酷な希望であるのは間違いないけど、それでもオレは、願いを込めて、東京に対してまた精一杯の声援を送り続ける。