夢を見た。
その時自分は、親戚(誰だかは分からない)といた。親戚にに連れて行かれ、母親と自分が行くのは何故か何かの風俗店。キャバクラだかゲイバーだかはしらないが恐らく飲みメインなところ(なはず)。電車でそこそこ長く揺られていったはずなのにその場所は地元のすぐ近くのアソコ。建物の地下に下り、開けるのに勇気のいりそうな重たいトビラを開けると、その親戚の人は顔を見ればすぐ分かるといったVIP待遇で案内を受け、親戚の人と親しげな女の人2人にエスコートされテーブルに着く。
真っ昼間で店はオープン準備まっただ中たの様な雰囲気で、いわゆる本営業のような形ではなく親戚の人がその友人に久しぶりと顔を見に来たような感じで一緒にご飯を食べる。女の人2人は、顔はそこまで覚えてないが取りたて大してかわいいとは言えず、しかしどちらが立場が上かというのは佇まいですぐに分かった。その人はオーナー兼、元ナンバー1の人で今は一線を退いて友人だけを相手にしているというような話を聞く。美味い飯を食べながら、そのナンバー1の人がズバズバと話を進め、しかしそのナンバー1の人の話はとても自分の心に響き、正論というよりもそれを通り越してその親戚のおじさんの話の未来を見透かすかのような話ぶりに不思議な感覚に包まれる。そして最後に自分に向かって「また来なさい、貴方には話したいことがある」と言われ、その店を後にした。
ここで恐らく一度目が醒めた。しかし、ためらい無くまたすぐに眠りにつく。
その時自分は、何かのオーディション会場にいた。建物の地下の大きい部屋に集められ、何かの振り分けがされている。自分の人生でオーディションなんて経験無いし、オーディションを受けるような人生に後々なることはないと思っているからか、結構消極的、部屋の後ろの方で佇んでいる様な形だった。
案の定(何が「案の定」なのかも分からないが)、自分は振り分けで最後の方に回され、非常に邪険な扱いを受ける。何のオーディションで何を振り分けているのかは知らないが、それだけは分かった。
すると、その廊下から自分を見つけ呼び出す人がいる。あの地下の風俗の人、らしいがイマイチ誰か覚えていない。しかしあの時の話をしながら「あんたやっと来たね」と言われてしまったから、その勢いのままオーディションを抜け出しその店に連れてかれ、自分もオーディションのあの扱いがあったから素直に乗る。そのオーディションの話をその店の人に話をすると、「そんなモン私が何とかするわ」と言いオーディションの主催者と掛け合い始め、ツルの一声で自分は何故か超VIP待遇でオーディションが通過となったらしい。その店の人の権力の強さに驚きながら、またしてもあの店の前に着く。
「お疲れさまです」「お疲れさまです」多くの人に挨拶を受けながら店の奥へと進む。そこでこの人があのオーナー兼・元ナンバー1のあの人だと気付いた。「全然変わっていて気付かなかったです」その人はその時とはガラリと違う、とんでもなく美しい人になっていた。しかし奥の席にお互いについて、その人が営業モードを終えカツラを取ると何だかマツコ・デラックスの様なスゴイ姿になった。フルル、だかフルさんだとか言われていたからそういう名前なんだろう。
「貴方のは個人的に伝えたいことがあってね」
フルさん特有の「相手の全てを見透かした」話が直接自分に向けられる。それはここでは内容を伏せなければならないほどに、実世界の自分のココロにグサグサと刺さるとんでもない内容だった。
話を聞ききり、店を出るところで目が覚める。冷房も止め忘れた部屋の中で、しかし体中から汗がダラダラ流れ、TVも止め忘れた画面からは壮大なクラシックみたいのが大音量で流れていた。
変な話ついでに告白すれば、自分はよく正夢を観る人間である。初めて行く場所にたどり着くとそこは既に観たことあるような景色な気がして、思い出すとあー昔夢で出て来たところだと「納得してしまう」。昔だと小五のサッカー夏合宿の泊まった部屋だとか、最近だとリヴァプールに行ったときのホテルの部屋だとか、湘南ベルマーレの馬入の練習場だとか。そしてその都度不思議な気分が自分を包み込む。
あの夢は何だったのか?あんなにハッキリと、メッセージが強烈な夢は初めてだったか久しぶりだったか。起きてすぐに「何かに書き残しておかねば」と強烈な衝動に駆られ今に至る。しかし、そんな今も「夢の続き」なのかもしれない。
アレは一体何だったんだ?