いかに得点を取るか JFL前期第14節 横河武蔵野×Honda FC

天気も良くて、なんてすんばらしい週末。日陰にいると強いくらいの風が体感温度を心地良いものにしてくれる。それぞれがサッカーに没頭してみたりそれをあてにアルコールを補充したり芝生席でのんびり子供と遊んだり。日本のグラスルーツですよ。そんな中、汗だくでギリギリ到着。深大寺の坂をチャリで越えるのに一苦労するとはオレもダメフィジカルになってしまった。
都内在住ということで横河よりの応援を。まず何より第一印象がアンブロのユニフォームがカッコイイ(笑)青と黄色の組合せって強さを感じるんだよね、ボカしかり国見しかり、パルマは、まぁね。青赤と同じく映える組合せだと思うし、カッコイイグッズがいっぱい作れそうだな、むしろマフラーぐらい買ってしまおうかと思ったくらい。

関係ない話はこれくらいにして戦評みたいなのを。
お互いに4-4-2、しかしサッカーのスタイルはロングボールのこぼれから仕掛ける横河とDFから結構しっかり組み立てて相手を崩すHondaとガラリと違う。横河はこぼれを受けてからしっかり個人が仕掛ける気持ちは見せてくれるのが有り難い。しかしそれでももっと有効なフォローと逆サイドの意識は欲しかった。あまりにも逆サイドに何も意識が見えないし、ロングボールの受けが2トップ共にこの日は上手くない事から得点の匂いは感じられない。立ち上がりはそのスタイルでプレースキックのチャンスとかを作り出すが、段々とHondaに流れは傾く。
耐える展開からの転換点は横河10番本多の投入。ココでガラリと横河のサッカーが変わり、パスで繋ぎながらサイドに展開する形を重ね始める。その流れに変わってすぐ得点という結果が出せたのが最終的に横河が勝った要因か。Hondaのあの失点はGKとの連携も含めてちょっと言い訳できない代物・・・その後Hondaの猛攻も横河GK大石が防いでタイムアップ。1-0で横河勝利で終了。

横河は本多投入前と後のどちらが本来のサッカーなのか?本多がトップ下に入ったところからガラリとボールが綺麗に回り始め得点の匂いが漂い始めるんだけど、それを90分やるのは無理、ってことかなぁ。これは何度か見ないと狙いは分からないところだけど。気になった選手はGK21番(シュート性のセンタリングを掻き出したプレーが素晴らしかった)DF7番(前に出ての読みが冴えてた)FW18番(細かいタッチで前を向いて勝負できるタイプ)MF10番(流れを変えた技巧)。エースの9番は荒さだけが目立つ結果に。つかスタッフ若いわ。

Hondaはパスで崩すいかにも一般の静岡っぽいイメージまんまだけど、シュートまでの「ごり押し感」だとかがもっと欲しいか。崩しだとか得点の匂いはHondaのがあったし、ポストを叩いたり不運な面もあったけど。11番が積極的に危険な動き出しを見せているのに、もったいないというか。まぁ11番も受けたボールをゴールに直結するプレーを見せないとダメだけど。順位もあって、ここは流れが変わるまで耐える時期か。他に気になったのはDF4番(体を張ってよく)MF5番(前半一度良い上がりがあった)。ただ、FC東京サポをトラウマ化させたあの頃の面影は少し失せたか。古橋がどれだけ化け物だったかがよく分かった。

両チーム含めて思ったのは点の取り方に困ってるなぁという所。お互いにフラット気味の4-4-2で、J1だけでなく他のカテゴリーでも4-4-2が(というか4バックが)こんなに流行っているのかと驚いたんだけど、相手を崩す形を作るまでには至ってない。その分守備は計算立っていて、人とボールの奪い方に意識を感じる。
順位表を観てスゴイ驚いたのが、全体的に失点数が拮抗している、特に上位を観るとYKK APを除いてほぼ同じ付近に密集している事。これだけ全てのチームの失点数が近いリーグも自分はあまり知らないからビックリした。いかに点を取るか、その差が順位に出て、詰まるところどのチームもそこに苦労している表れの様な気がする。
単純にトップ下を置いたら凄いボールが回りそうな気がするんだけど、そこに人を置ける体制を作れるかが勝負所なのかJFLは?
観てみたい部分は観れば観るほど芋づる式に・・・