はっきり申しまして、鹿島戦後の拍手で出迎えたサポーターたちには疑問を感じずにはいられませんでした。自身としては2点奪ってお茶を濁された感が強かっただけに、ここはハッキリブーイングなりの意思表示は必要だったと思います。下を見なければいけない順位の中で、必要なのは結果です。
拍手で迎えたという事は内容に何らかの光明が見えたからでしょう。ただ、一点目の失点の様子を見るとまだまだ考えなければいけない部分は多いと思います。「これぞポゼッション」な鹿島のボール回し。右に左にボールが回ろうが、東京は完璧な受け渡しとチェックで守っていました。それはゴール裏からだとハッキリと分かったし、このチェックの素晴らしさに何度も拍手が沸きました。ただ、一瞬梶山がチェックをサボり、受け渡しのズレが出来た一瞬を鹿島は見逃さなかった。最初のチェックで出来た小さいズレは最終的にフェルナンドがフリーでボールを受けるという結果となり、鮮やかなミドルで点を決められる。1人がサボるだけでチーム全体に関わるミスに繋がる、11人でやるチームスポーツの真髄を見た気がします。そしてこれを見る限り、チームが共通意識でまとまっているとはまだ思えません。
全体をまとめるベースの感想として「試合に臨むモチベーションのセルフコントロールが出来てない」雰囲気を感じます。遅すぎる二得点には「もっと早くに気迫を出せよ」と思うし、完全にセットプレー守備には苦手意識が見え隠れする。迷いがあるなら記者にじゃなくて選手・スタッフに出せよとか、どうも選手の軟弱な精神を気にしてしまいます。
若手の宝庫と思われてきた東京。しかし間違いなく、選手は育ってません。他チームの若手の急伸ぶりに取り残されています。きっかけとなるはずだったタイトル奪取ももはや「記録」です。記録があるだけで記憶は何も残っていないです。新しく作るしかないのです。
久しぶりのホームです。精一杯応援します。京都戦・鹿島戦で経験した「ワシントンは応援しないよ」「ガーロはブーイングだけど倉又さんなら」的なしょうもない感覚はやめましょうよ。