今、少年誌は「少年サンデー」

がお気に入り。結構厚みのある連載陣になってきてる。あの暗黒時代から脱しつつあるかもね。サンデーのこれからの課題は「美鳥の日々」「いでじゅう!」の後を埋めるポジションのマンガをどうするか?かと。

まぁた、やりやがったあだち充!!このパターンは話の緩急はつけやすいだろうけど行き着く結論に幅が効かないから個人的にはあまり好きではない。ただ、誰かが死なないとあだち充は話が描けない、っていうのは大いにあると思ってるんでしょうがない。
来週からは高校生編か?

連載当初は今イチだったけど、最近は構築したキャラ設定でふんだんに笑いが取れてる。面白い。最近好きな連載。さすが、な作者です。今週も「手紙の一文」にたいへん大爆笑させてもらった。

ただ一つ飛び抜けた才能、そしてそれ以外のあまりにも未完成なスキル。その穴埋めと補って余りうる才能との描き分けがこの手のマンガのキモ。けどここまではうまく行ってるだろうし、王道をしっかり進めてる。この作者ならおれは安心してられる。

リベロ革命!!はたいへんに面白い、好みのマンガだったけどこの作品はそこまで思い入れがきかない。それは展開・設定の構築に焦りがある気がするから。なんだかいろいろなものを端折りすぎてる。一話目でドーンとインパクト、それからは大事な設定の積み重ね・マンガの厚みをじっくり造り、そしてマンガの方向性を作る最初のクライマックス。ここまでがビッシリ・キレイにうまく描き切れればマンガはうまくいく。ここまでを4巻で。自分がマンガの善し悪しを4巻目で判別するのはこういった理由です。モチロン例外は多々あるけどね。

  • 見上げてごらん

これも上記同様。こちらは少し幅を広げるのに早まった感が。もっと主人公の厚みを持たせてからでも良かったかも。今の対抗戦エピソードはそれを周り含めていっぺんにしてしまおう、という意図。これが上手く転ぶかどうか。ただ、主人公がしっかり映えないウチにこれに手を出してしまったせいで主人公が薄くなってしまっている現在。来週からが勝負。

今のサンデー誌面のバランスの良さをよく示している作品。特にこのマンガはサンデーの中でも複数のポジションをこなせている、という面でも優秀。