ワールドユース ×モロッコ戦

世界で戦える選手・戦えない選手。
コンフェデでも言えることだが、こういった世界大会だとこの差はハッキリ表れてくる。そしてこの試合でもそこが最終的な明暗を分けた。
問題点は変わらずそこにあるのだが、全体に気持ちを感じるという点ではグループリーグ時とは明らかに進歩したチーム。大事なところの成長のおかげでチーム力は開幕の頃と比べても段違いに上がっただろう。気持ちでこれだけ、やれるサッカーは変わってくるんだ。
だがここで、世界に身を置いた事により、戦える選手・戦えない選手の差は出始める。
柳楽。所属チームでスタメンすら取れてない男は危うさを持ち合わせながらも体を張ってゴールを守ってきた。スキルはまだまだだが戦ってた選手だろう。
水本。『世界』から指導を受けているこの男はコンスタントに内容を残してきた。所属クラブから既に世界と戦っている。
世界と戦えた選手とそうでない選手との違いは『普段身を置いている場所』と、やはり言ってしまえるだろう。修羅場をくぐってきた数。心構えを試される場所。そういったところで身を削ってきた選手とそうでない選手とで差が出てくるのは明らかだ。
全てを否定しているワケじゃない。そこから多数の名選手が出てきているのは知っている。みんなそこで掴んできたモノで世界と勝負している。ただ、思うのは神様から与えられたスキルは充分に生かしてもらわないと周りに対して失礼だ。それなのに先の先の安定を選択した。確かに堅実。リスクは少ないだろう。だがそんなヤツが勝負師なんかになれるはずがない。勝負に勝てるはずがない。
言わせてもらう。戦えない選手が負けたから、今日は負けた。
戦える11人が見たかった。戦える選手を選んで欲しかった。