一人旅 day3-2 ~高崎・大宮・都会は怖い編~

上越線は昨日とはうってかわって山間を走る電車。今日は緑の景色を楽しむ日になりそう。山肌にはリフトが設置してあり、スキーシーズンはとてもにぎわいそうな感じ。もう電車にも慣れて、落ち着いて景色を楽しみながらぼーっとする。1,2時間乗るくらいなら全然気にならない。もう電車感覚は相当麻痺している。10:33水上着。
10:37水上発。何げにもう群馬。何げにもう関東圏。旅の終わりは着々と近づいている。電車の景色も段々と変わってきて、乗客も少し違う。バッグを開けておみやげを見たり、ケータイで撮った写真を眺めて旅を振り返ってみたり。もうずいぶん過去に感じる。11:39高崎着。
高崎に寄るのは昨日思いついた。3日目はただ帰るだけの予定だったがそこはやはりもったいないし、早く起きれそうな感じだったので。けど高崎に来てガッカリ。高崎駅はビルになっててデパート的なものが隣接してる。気分はもう都会。あーもうこんな所まで帰って来ちゃったんだ。何か悲しい気分になる。コンビニに寄るが高崎関係の観光雑誌もなかったので、お昼に蕎麦を食って、はやめの電車で出発してしまう、酒まんじゅう、焼きまんじゅうを買い込んで。電車ももう対面シートはない。気持ち的には、ここで旅はもう終わったなって感じ。「帰って来ちゃったなー」13:30高崎発。
14:38大宮着。この旅のゴールに決めていた場所。改札を降りるものの余韻に浸れないくらいに人がうじゃうじゃ。何か悲しい。あまりの人の多さにきょろきょろ見回してしまうくらい。完全に都会に身を置く方法を忘れている。初めて上京してくる人ってこんな感じなんだろうな。すこし都会のリハビリをしなければ。
大宮での楽しみは一つだけ、埼玉在住の友人先輩と会う事だ。一人旅に行く前に友人などに「一人旅に行くんだ」という事をネタにしていて、埼玉を旅のゴールとするつもりなんで暇な人は出迎えに来てよ、飲もうぜ!と片っ端から連絡していたのだ。こういうのを旅の張本人の自分でやる、ってのがいかにもオレらしい。すでに来てくれると言ってくれてた友人には3時頃到着すると伝えといたので、それまで待つ。かと思ってたら、「たぶん行けない」といってた別の友人からドンピシャのタイミングでメールが。「カラオケ行かない?」当初来れないと言っていた友人も合流し、結局、その友人とその地元の友達(初めまして)、それとあらかじめ待ち合わせしてた友人と5人でカラオケに。そう、これが都会の過ごし方だよな。全然慣れてない。完全に都会に負けてる。一応今回の旅のテーマ曲「空も飛べるはず」は歌っといたけど、あとはリハビリ。それからは入れ替わり立ち替わりで友人先輩にも来てもらって、大宮で飲んで解散。半ば強引な形ではあったものの、オレの呼びかけで来てくれた全ての人に感謝。達成感と友人の出迎えに実は結構じーんと来てたってのはコレを読んだ人だけの秘密(リアル友人にはほとんどココ教えてないけどね)。「家に帰るための」電車に乗り、帰宅。時刻表を開きながら電車に乗る必要がない事に、便利だなぁと思う以上に、つまんない、寂しいなぁと感じつつ・・・
おしまい。