一人旅 day2-3 ~富山→越後湯沢 住民は大歓迎ですぞ!編~

魚津から直江津までの間の北陸本線は「青春18きっぷの本」でも海の眺めが良い路線だと載っていた事もあり、対面シートを探し回るもののすでに席は埋まってて、仕方なく普通のシートに座る。しかし基本的に人はいなく、迷惑は考えないで済む状況だったので角っこのところを背もたれにしてベンチシートの上に足を置いて、長座みたいな形で外を眺める。進行方向に背を向けて、左の車窓からは立山らしききれいな緑が見え、右の車窓からは一面青の日本海が見える。CDはもちろんこの時のために借りてきたスピッツ。この一瞬には参った。何となく、ぼんやりと企画から始めたこの一人旅だけど、結局はこれを求めてたんだよね。たぶん。左に山、右に海、BGMは「空も飛べるはず」。あー最高。この状況で聞くスピッツはすばらしいですわ。借りてきて良かったよ。ぼーっと眺めて、いろいろと考える事も出てきて、そうこうしている内に景色も終わり。コレは忘れないな、余韻に浸りつつ、17:50直江津着。
18:34直江津発。直江津の駅改札には氷のモニュメントがあり、駅員さんが触ってもイイって言うから触っとく。うーん気持ちいい。駅をちょろっと降りてみるが、店もやってないしそそくさに戻る。美味しそうなまんじゅう屋があって、やってたら食べたかったのにな。駅に戻ってきてホームで次の電車を待つ。
本日最後の電車。ほくほく線。変な名前だけどこの電車に気づけたのは奇跡に近いモノがあった。日本海側から帰るのは決めてたけどどうやって帰ればいいのか。北上できても新潟まで。新潟に泊まらなきゃいけないがオール出来るめぼしい施設が見つからない。新潟で泊まるのは少し恐いな・・・と思ってた所に越後湯沢の「ゆざわ健康ランド」の存在を知る。24時間営業で仮眠プランがなかなかの安さでやっている、18キッパーにはそれなりに知られている健康ランドらしい。コレで泊まるところも決まり、あとは時刻表とのにらめっこ。越後湯沢に行くための時刻は・・・ここでやっと「ほくほく線」の存在を知る。JRじゃないから載ってなかったんだよね、ガイド本に。この発見は興奮した。ここから準備もさくさくと進み日程も決められたんだよ。この旅を実現出来たきっかけの路線。乗るのにも思い入れが。日も暮れだして、一人旅最後の夜。新潟を横断するように走ってる路線なので、電車からの景色は田んぼばっか。けどコレがこの時期は緑いっぱいで、夕焼けと相成って美しい。2日目は景色をめいいっぱい堪能できた。のんびりといい一日でしたわ。19:58越後湯沢着。
今日のゴールの越後湯沢に到着して驚いたのが、この日はちょうどお祭りだったみたいで花火が上がってた事。きれいだー。しかもゴールで花火なんてまるで「桃鉄」みたいだ。「住民も大歓迎ですぞ!」ですぞ!駅前には屋台も出ててイイ感じでにぎわってる。気分良く今日の旅を締める事が出来た。
ゆざわ健康ランドは駅の地図にのってたのと電車から看板が見えていた事もあってすんなりと行く事が出来る。しかしここで問題。お金がない。3000円切るくらい。コンビニATMに行くがやっぱり時間外でおろせない。これで宿泊と、夜と朝のメシを何とかしなきゃいけない。下手したら朝飯抜きだ。うまい米で、朝食が食いたかったのに。いざとなれば野宿か?けどシャツ一枚で16度は結構死ぬ。タイミング良くメールを送って来た友人にメールで愚痴る。あーどうしよう。とりあえず健康ランドに行ってみて金額確認しなきゃ・・・しかしハラ減った・・・財布をあさっていると、何と財布の奥からマックカードが!しかも健康ランドまでの道沿いにマクドが!!さらに閉店20分前でギリギリ!!!この奇跡に乗っかるしかないな、うん。マクドナルドでダブチセットを食べる。新潟来てまでマクドかよ・・・と思う以上にメシ何とかなったっていう安堵の方が大きい。ホント今回の旅行はツイてますわ。さらにマクドナルドに「ゆざわ健康ランド」の割引クーポンが。もう笑うしかないねこりゃ。健康ランドに無事入れて(仮眠スペースあって10時までで1800円は安いでしょ!)久しぶりのお風呂を楽しむ。この喜びをメールでさっきの友人に報告。あまりピンと来てなかったみたいだけど、こっちはこの時相当嬉しかったんだぞ!アテネ情報の乗り遅れた分を取り戻して、する事もなかったので久しぶりにまともに寝る。やっぱ旅はこうだよな。少なくとも寝ないと。