一人旅 day2-2 ~富山で食い倒れかよ!編~

着いてから何よりやらなきゃいけなかったのは「お金をおろす事」。郵便局探すついでに駅周辺をウロウロ。富山での目標は「美味い魚を喰う!」というものだったので、ここは頑張って寿司屋にでも入って日本海の魚でも楽しもうって予定。寿司屋も何軒かあったけど、小心者なんで何かビビっちゃって入れず。お金おろし終わったら駅に戻ってコンビニで富山の観光雑誌を立ち読み。まずはコレをしなきゃ。そこで、黒部ダムトロッコ列車の存在を思い出す。富山でのイベント決定。ならばとっととメシを済ませなきゃ。結局駅ビルの寿司屋でちらし寿司を食って済ます。生中を飲みながら作るどうしようもない親父だったけど、ほっといても魚も米もうまい。魚も満喫して、さぁ行こうかと思ったら、富山名物白エビ天丼の店が同じ建物内にあるのに気付く。あーこの店は「白エビを手軽な安さで食べられる」って雑誌に紹介されてたな。だから食べる。腹一杯だけど、どうせだし、とにかく喰わなきゃさ。実家へのおみやげに一夜干し詰め合わせを送って、コンビニで鱒寿司を購入して(おにぎり感覚で鱒寿司を売ってるのは富山ならでは)トロッコ列車のある宇奈月温泉に出発。
富山地方鉄道は料金が高くて本数が少なくて、ホントに「地方」って感じ。相席になったのが旅行で黒部ダムに行くという家族一行。OLだけど休みを取って家族と来ました的な美人なお姉さんと軽く話す。話もうまいし、家族みんな明るい。妹もはしゃいでる。付き合わせちゃってすんません。しかし、到着してトロッコの駅に着いていろいろと事実に気付く。まず、2時間もない空き時間ではトロッコ一駅分乗って帰ってくる事もままならない、黒部ダム・トロッコを楽しむには一日がかりじゃないと無理だ、と。そしてそのせいか、観光バスに申し込んで来る団体の客でほとんどトロッコが埋まっている、個人で来る客なんていやしないって言う事。この旅で初めてくらいの失敗。トロッコと山の緑をぼーっと見ながら、座り込んで、売店で買った地ビールを飲んで帰る。さっきの家族が不思議そうにこっちを見てる。そりゃそうだ。いやーこれは勉強になったけど、失敗だった。宇奈月温泉、滞在時間20分程度。交通費で2000円もかかっちゃった。さっきおろしたのに金ねぇよ。とぼとぼとJR魚津駅に戻ってくる。
16:08魚津発。予定のルートに戻る。電車を待つ暇つぶしに駅周辺の地図を覗くと、駅前に「日本の名水100選」に選ばれている湧き水があるみたいで、飲みに行ってみる。ホントに駅前だ!改札から100歩も歩いてねぇ。行くと水を汲みに来ている地元の人らしき人が。汲むボトルがスーパードライのピッチャーのヤツ。あーこのオッサン間違いなくコレで酒割って飲んでるんだろうな。「コレで割って酒飲むとウマいっすか?」「そりゃあもう、この水はすげー柔らかくてうめぇんだ」飲むと実際、柔らかくて、飲みやすい。汲みに来るのも納得。コレで割ったら確かに美味いだろう。それよりも凄いのが、水のわき出る量がハンパなく多いっていう事。普通の湧き水のようにちょろちょろ・・じゃない。「雪解け水だからな。水の量はすげぇ多いんだ。水の量には困らない」こんな美味い水が大量にわき出るんだから、米や酒もそりゃあうまいよ。秘密を実体験で感じられたのは大きかったな。些細な事だけど、大きな出来事。