重要な大会だった。結果的に闘龍門JAPAN最後の興行。結果、自分のプロレス観戦史上最高の大会になった。
闘龍門の選手は感情の出し方が上手い。自分のアピールの仕方が上手い選手が多い。これは最高のプロレスの試合というものは選手だけじゃなく、観客と共に作っていくという事実からだ。闘龍門はそこを重要視している。そしてその気持ちが観客にダイレクトに伝わる。だからそのプロレスは最高にホンモノになっていく。この方針の中でやっていった闘龍門のプロレスはここ神戸で一つの完成型を迎えた。
所詮はインディー団体。苦労が多かっただろうという想像は容易につく。だからこそのあの最後のエンディング。みんなの涙がすべてを物語ってたんだろう(特にアラケン)。
闘龍門を見始めてまだ半年もたっていない。けど、何とか間に合った。DRAGON GATEという、いずれ業界トップを張るであろう団体の、その助走期間を見る事が出来たのだから。
総合格闘技ブームの影響でプロレスは業界全体でピンチを迎えている。けど、個人的にはそんなに心配はしていない。プロレスラーが本来の仕事をしっかりこなせばいい、それだけでこんな問題何とかなるだろう。「プロレス最強論」なんて関係ないし興味もない。プロレスラーってのは「プロ」なんだよ。何のために「プロ」っていう肩書きをつけているのか、レスラーはもっと考えて欲しい。オレが新日から離れたのはここら辺が原因だと思う(団体の姿勢と、それによって生まれた中邑真輔という選手がよく表してるんじゃないかと)。
闘龍門の選手は「プロ」だと思う。DRAGON GATEに変わってもその心意気を忘れないで頑張って欲しい。その間はどこまでもDRAGON GATEを信じて追いかけてみようと思う。