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ユース応援企画2013 ありがとうございました!

FC東京U-18

ボビー・チャールトンが命名し、アレックス・ファーガソンが育んできたオールド・トラッフォード『夢の劇場』。その舞台に日本人が立つことは、今や日常となりつつあり、全てのサッカー選手にとっての明確なターゲットとなった。

もちろんその舞台に立つためには、足るだけの役者であることが求められる。気の利いた台本なんて、あくまで台本。所詮、台本。それを基に、役者が全身全霊で魂を吹き込んでこそ作品は成立する。それは、迸る想いを発する台本を、役者として受け止めきれるか?の戦いでもある。時には、厳しい戦いが透けて見える台本を、責任もって引き上げなければならないシチュエーションも生まれよう。

その結果、観衆を熱狂のうねりに陥らせる役者もいれば、逆に観衆の圧力に潰される役者のがむしろ多いかもしれない。問われるのは、役者の力量であり、受け止めるだけの器のサイズ。つまり、普段からの自分。

役者としての日々の鍛錬がダイレクトに反映されるのだから面白い。だらだらと起き、不摂生に時間を潰し、たらふく焼き肉を食べた昨日が、今日のピッチで有り有りと披露される。昨日の練習での妥協が、今日の試合の半歩を遅くする。舞台を楽しまんと足を運んだ観客にとっては、裏を見通すことなど実に容易い。これまで行ってきた、サッカー以外のことすらも簡単に顕になってしまうのが、普段何となく立っているその舞台である。


舞台に立つための日常。それは確かに厳しい戦いだ。大切な何かを犠牲にすることも多かろう。些細なめんどくささをあえて積みにかかる作業は、ストイックの一言では片付けられない苦行と言える。

だが、人間がそこまでこだわり抜くことで、そこに初めて空気のうねりが生まれる。小さな熱狂は増幅され、何かを動かし、そして、勝利が引力に引き寄せられる。

人と人とが戦う競技であるならば。しかもそれが、11人vs11人の団体競技であるならば尚の事。その勝敗を決する要素として「メンタル」は大きく関わってくる。勝ち点3の内の半分は、メンタル要素が占められているだろう。技術、戦術、同じくくりとしての、メンタルゲーム。そのメンタルゲームが、時に空気のうねりをもって相手を飲み込むことで、勝負が決することもあるということ。味スタにおいては、むしろ日常だった光景でもある。


サッカー選手として、勝てる選手を目指すのであれば…例えば、もっと場を支配しにかかっていい。もっとプレーに「夢」を載せていい。もっともっと、役者であっていい。その『発信』をもって、観衆を味方につける。中山雅史アマラオ。ルーカス。石川直宏。観衆がもたらすパワーを知る者は皆、観衆と『会話』を交わし、そのパワーを増幅させつつピッチ内に落としこもうとする。

観衆だって、実はきっと、ピッチ上の選手に操作されたがっている。全く知らない赤の他人も、たまたま見に来てくれた学校の友人も、同じチームで共に暮らす仲間も、何より一番のサポーターである家族も。みんな全てが、合図を待っている。発信される夢を受信し、でも些細なミスで(ノ∀`)タハーとなろうとも、また立ち上がりしつこく挑み続けるその様を、拍手で後押ししたいと。

それが、空気を動かす。スタジアムがうねる。場が支配できれば、メンタルゲームは掌握できたようなものだろう。

果たして、その勝利は偶然か?いや、それは役者としての価値が引き寄せた勝利だ。


役者であるキミが、キミの立つその場所全てを夢の劇場にしてしまえばいい。そう、夢の劇場なんぞはどこにでもあるし、どこにでも作れる。慣れ親しんだ小平の人工芝だろうと、凸凹の深川グランドだろうと。味スタに至っては夢の劇場どころか「夢のパラダイス」だ。

そして、役者たるサッカー選手が描ける夢は、他のどんな人間よりも、広く大きい。東京を、日本を、いや世界を動かすのが『当たり前』。たったその一蹴りで、これほどドデカイ事をやってのける。だから、サッカー選手は他の何よりも尊い。


己が立つ場所、全てを夢の劇場に。その器に込める魂が、価値を決め、勝利を引き寄せる。

問われるのは、キミの魂。

何かを投げ出し、無様な姿を晒すのか?もしくは夢を発信し、空気をうねらせ、そして何かを手にするのか?その舞台を、感動の舞台とするのか楽しい舞台とするのか?そのスイッチはキミ自身が押さねばならないものだ。


この道、そんなに甘いものでもない。Show Must Go On。一度決めたからには、ピッチに立ったのであれば、止まることは許されない。
だが、今この瞬間『最後の最後まで』抗ってみる価値はあるのではないだろうか。キミの可能性は、キミが思っている以上に、夢があるのだから。

だからこそ。

そろそろ、この重さと本気で向き合ってもいい。覚悟を決めた他のチームは、既に我々の遥か先で全力だ。

今年も、ユース応援企画2013にご賛同いただきました皆様、ありがとうございました。
今回も僭越ながら原稿を添えて頂ける機会を頂き、また締め切り伸ばし伸ばしで迷惑をかけながらも機会剥奪とはならずで…ww これまで以上に皆さんと、主催であるkulさんに感謝恐縮ごめんなさいでございます。

お先に個人的事情を申しておきますと、この様な形で自分が関わるのは今年で最後だと思います。

仕事のやり繰り出来ない自分の問題もあり、時間を取りづらいってこともあるんですけど、一番の事情は「ブラジルW杯に行くから」です。これはもう、勝手に自分は行くもんだと思い込み続けてはや3年なだけで、根拠だとかも全く無い話なんですけど。なんで、来年は無理かなぁと。「Ola!現地ブラジルのフェジョアーダレポート」とか書いて、

FC東京U-18よ、これが世界だ!』

とかでもいいんですが(提案)。というわけで、来年は自分のパートはどうなるか分かりませんが、その辺はあまり本質とは関係ないところもあるので、あまり気にしてません。


隠してもしょうがないし、U-18の選手が直接このブログを見に来ることも想定してあえて言うならば、東総での対八千代高校戦を観戦して、書きかけの原稿を全てボツにしました。無理言って締切をさらに伸ばしてもらい、書き直した結果があれです。

いろいろと苦しい状況は察しながらも、その要因に対し、ただリアクションしか取れないのか、アクションを取れるのかは別問題かつ重要な要素です。また、苦しい状況なんてものは種類を変えて常に自分の前に立ちはだかるもの。ここを越えても、また次が来るし、次を乗り越えねばならない。その連続でしかない。

辛く苦しいのであれば、それを何とかするのは他の誰かではなく自分自身だし、自分が周囲を変えていけばいい。

であれば、そういうもんなんだと、越え続けていくもんだと悟り、越え続けていく術を身につけていくしか無いのです。つまり、「自分でスイッチ入れられなければいけない」ということです。今の状況に物足りなさを感じているのであれば、それは全て自分のせいであり、それを変えていけるのもまた、自分しかないのです。

今の頑張りなんぞでは、他所のチームとはとても並び追い越す事なんて無理だという事実がある。しかし他方では、共に越えるに頼もしい仲間が、周囲にはいっぱいいるのも事実。こんな幸せな事は無いわけです。感謝と野心を高く持ち、周りを動かし、今以上に取り組んで、大きな夢を描いて欲しいと願います。


去年と繰り返しになりますが、この原稿に託した個人的想いは、我らが青赤の仲間たちだけでなく、全てのスポーツアスリートに向けての想いです。トリコロールでも太陽王子でも、ブカツなみんなも、野球でも陸上でも誰でも!東京五輪が決まり、幸いにもスポーツアスリートのみんなが大きな夢を描きやすい状況に、今の日本はあると思います。年齢制限があるならば、オーバーエイジで出ればいいじゃないか!!

願わくば、大きな夢を描き合うエキサイティングなプレーを、お互いに魅せつけあう様な試合が、日本全国に溢れて欲しいと期待しています。

その上で、最後には青赤の仲間たちが…っていうのは身びいきとして揺るがないですけど。


FC東京U-18は、あしたは「夏の王者」横浜Fマリノスユースと対戦します。現在リーグ首位の前橋育英高校戦も、延期分がこれから行われるはず。U-15深川は関東リーグで、U-15むさしは東京都リーグで。痺れる戦いは続きます。もし機会があれば、その目で彼らの戦う姿を、是非。

また、来年もしユース応援企画が実施出来るようであれば、ご参加頂ければと思います。アカデミーOBだって応募してもええんやで(・∀・)