読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そして始まる(始まってた)’11チーム

FC東京U-18

ということで、新シーズン。’11チーム始動なのです。

今年は例年立ち上げの大会として参加しているGO FOR 2014カップへの参加が出来なかったため(Jユース杯決勝進出!)一般ファンへのお披露目はこの新人戦から。通常よりもひと月近くお披露目の機会がズレ込んだ訳だけど、それで困るのは所詮10数人の数奇者くらいなもんだから、何も問題はないのです。


新人戦とはいえ、込められたものは意外にも大きい。

新人戦に優勝すると、そのチームはクラブユース都代表として都内大学チームと、さらにその先は都内社会人チームと戦う機会を得られる大会へと進み、全カテゴリー含めた中での「東京都最強」の称号をかけた舞台に登ることになる。つまりこれは「東京都代表」、そう、天皇杯東京都代表を賭けた戦いであり、新人戦は天皇杯へと続く道なのである。

もちろん、天皇杯へと続く道は険しく、リスクも大きい。例えばクラブユース都代表として大学チームと戦うのは例年、真夏の日中という考えられない環境での試合になる。一昨年代表として出場した三菱養和はHTに選手が熱中症にかかり交代せざるを得ない状況にまで陥り、ボロ負けした。過酷な環境では高校生と大学生の体力差は顕著になり、そもそも両者にとって危ないこのありえない試合制度は改善されるべきなのは当然なのだけど。現状としてはそういった問題を孕んでいる道であるということ。

しかし少なくとも、上のカテゴリーのクラブとの真剣勝負の機会は年間でここしか無いし、そう考えるとそのメリットはあまりにも大きい。何より天皇杯まで続いていると思うと夢の大きさが段違いだ。昨年の代表、ヴェルディYが明治大・横河武蔵野FCと堂々たる試合ぶりで勝ち抜き天皇杯東京都代表をゲットしたのは記憶に新しいだろう。

そもそも、本格的にシーズンに入るとチームはプリンスリーグ・Tリーグ等のそれぞれの所属リーグでの戦いが始まることもあって、年間で「都内クラブユース最強」を決める大会はこの新人戦が最初で最後。予選リーグから決勝戦まで毎回東京ダービーの中、勝ち上がったチームだけが名乗れる「東京都最強」はそれだけで勝たなければならない理由ともなる。昨年はヴェルディFC東京U-18を延長の末に下し、試合後は「We Are TOKYO!!」と喜んでいた。自分は結構、なんだかなぁと冷めた目で見てしまったが、そこに悔しい思いをした青赤サポがいたことも当然。

立ち上げ直後の所詮プレシーズンな大会という実際とは裏腹に、絶対に負けたくないとさせる要素も多い、何とも難しい大会でもあったりするのが、この新人戦である。


FC東京U-18は1/30杉並FC戦を5−0で、2/6横河武蔵野Y戦を3−0で下し1位通過。それぞれのスタメンは選手名背番号込みでオフィシャルにあるので是非参考に。

この2戦のスタメンを比較してみても分かるように、この時期らしく様々なパターンをテストした格好。チームのシステムって意味でも、選手のポジションって意味でも。特に今年は個性の強い選手も多く、ポジション適性が定まってない選手も何人かいることもあって、シャッフル要素はかなり強い。

例えば、2列目に得点力の高い面白い選手が多く、かつ2年にFWがいない事もあって1トップor2トップって選択がまず必要だし、選手で言えば今年の戦術核である15橋本拳人ボランチなのかトップ下なのかはたまたFWなのか?ってのもある。何より倉又監督のチームビルディングの順番としてまず定める『DFライン』もシャッフルが当分は続くはず。

しかし、この2戦だけで見るならば正解の輪郭はぼんやりと見えてきた気もする。今のベストもしくは将来のベストを選びながら、一旦の正解が11日の西が丘で披露されるだろう。


予選Bリーグを1位で通過したFC東京U-18は、予選Aリーグ1位通過のヴェルディYとの2年連続の決勝戦に臨む。

昨年のクラ選チャンピオンであり、天皇杯東京都代表にまでなったヴェルディYだが、昨年からスタメンで出場している2年生(左SB 2 長田・左SBorMF 5 舘野・左MF 8 杉本・FW 11 南 J2で既に1得点)(背番号は変なところから引っ張ってきた)ももちろん多い。杉本・南はトップチームのキャンプ次第?だが、それぞれ出場があれば注目すべき選手。そんな彼らのヴェルディらしい個人技の高さに加えて、昨年から就任した楠瀬監督(関係ないけど、楠瀬誠志郎の弟さん)が要所でサボらない意識・技術を最大限駆使した大人のサッカー脳を植えつけた。トップチームの川勝監督の意向もあいまって、ヴェルディYも組織として完全な好循環に突入した感がある。

注目は24高木大輔と25菅嶋弘希の中三(新高1)コンビ。

ネームバリューだけで言えば有名なのは高木大輔。かなりおなじみになった高木三兄弟の最終兵器であり、長男高木俊幸・次男高木善朗に「三男が一番『持ってる』」と言わしめた、的な、どっかの別の三兄弟みたいなエピソードを持った選手。正直、見たことない選手なので何ともいえないが、予選Aリーグ2戦で2戦連続「後半出場ながらハットトリック達成」してるのだけを見ても、持ってるといっていい選手なのかもしれない。その動画はこれ↓

う、上手ぇ…

そんな大輔と一緒に中三ながら二種登録されトップチームに帯同したのが25菅嶋弘希。こちらもまだ見たことはないけれど、こちらもこちらで動画が↓

う、上手ぇ…

というかどちらの動画を見ても、無理なく技術を発揮しながら的確に確実に急所にパスをつなぎ通す昨年のヴェルディYらしいいいサッカーが既に出来ていることが伺える。10端山豪もいいけど、14中島翔哉が俺の好みすぎるな…国体でも良かったけど。

動画を見ただけでもヴェルディYやっぱ強いがよく分かる。そのヴェルディYに対してどこまで今のウチがやれるのか?何より負けたくない!という意味で新人戦決勝は大いに楽しみってことです。

11日13時10分キックオフ。場所は俺達の西が丘。11時からは三菱養和-横河武蔵野Y戦もあり。ユース世代トップリーグ所属3チームがいっぺんに見れる贅沢だけでなく、横河武蔵野Yも今年は非常に面白いチームに仕上がりそうなので、どちらもいい試合が見れそうです。出来れば多くの人に観に来て欲しい!けど当日は雪予報…(白目


  • Pick Up Player FW27 天野 将平

今年のU-18は登録上、新3年にFWがいない。U-15時代にFWを務めていた15橋本拳人ボランチに、17岩木慎也は攻撃的MFにそれぞれコンバートし成功を収めているからという理由もあるが、それ故に今年はFW争いが面白い。横河武蔵野Y戦では6冷岡幸輝のFWコンバートが今後に可能性を感じる素晴らしい出来だった事もあり、FW争いは新3年の冷岡と新2年FW4人の計5人での争いになると思われる。

23岩田拓也はAチームでも既に出場機会の多い選手。U-17日本代表としてAFC U-17で活躍、高いフィジカルとオールラウンダーぶりでSHも務める今年のエース候補。

32斎藤涼汰は身体的なバネと東京らしい前線でハードに追えるFWとして倉又東京にも合う選手。杉並FC戦では1ゴールと結果も残した。

35ブーゾアモスはAチームでは出場機会がまだ無いもののU-17代表合宿にも召集された選手。一番FWらしいメンタルを備え、SHで起用されても果敢にゴールを狙いにいくストライカー気質な選手。

そして、27天野将平。

スピードもテクニックも特別高いわけではないが、外部出身らしい独特の所作が身についた選手。ビルドアップでは出し手に見えやすいように大きく動き、受け、簡単に捌くその落としの丁寧さとセンスがまずひとつ。そしてその後が彼の真骨頂。狭い中では小刻みなステップで、広いスペースがあれば思い切りよく大きく膨らみながら、確実に相手DFのマークを外す。そのオフの動き出し動き直しが見ていて本当に面白いし、凄い。その天野にピタリとボールが入れば高いシュート精度で確実にファーへとボールを流しこむ。ゴールに特化した職人。

この説明で分かるように、大黒将志に非常に良く似た選手であると言える。天野のボールを受ける動きの良さに気づくと、目線がいつも天野の方に行ってしまい「いま外した!」「そこで出して欲しいわー」とまるで昨年のトップのようなワクワク感が味わえると思う。

これだけ特徴的な能力を備えていると、途中からでも非常に使いやすい選手だと思う。大いにかき回し、相手DFを混乱させ、颯爽とゴールを量産して欲しい。