読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

怒り→協会不信→せつなさ 東アジア選手権

久しぶりに書いた先日のエントリは予想以上の反響を頂きました。ありがとうございます。

正直に、そんなことになるとは思ってはいなくて。あれだけ、ハッキリと喧嘩売るような物言いでバカ丸出したわけですが、その中でも言いたかった部分に対して共感を持って頂けた方も少なからずいた様なのはありがたい話です。もちろん、ドン引きされた方も多々いるでしょけど。そりゃそうだ。

日本代表の話になるとどうしても感情的な物言いになりやすい自分ですが、ただ今回と前回の「持ってない奴イラネ」の話でも、共通しているのは実は自分が「岡田監督の評価を自身がハッキリ表明してない」ということ。側を問い詰め、方や中身についての言及は自分はほとんど避けていると。正直自分的に岡田監督の評価を定めきってないってのもあるけど、さすがにそろそろ書きながら考えねばいけないかなぁとは思ってます。W杯イヤーだしね。

あのエントリを試合前に上げた、ってところに意思表示を込めたつもりです。「試合後には試合のこと=岡田監督の事についての話もしますよ」っていう。あんだけ大風呂敷広げての後で超やりにくいですが(笑)

そこで「何だそれ?あんだけ言っといてその程度かよ!フザケんな!」って文句が多々出てくるでしょう。そうやって「否一色」で炎上する。そこまでがこの一連のくだりだとは本人も覚悟はしております(笑)

ってことで。ベネズエラ戦は流石にTV視聴でしたが、東アジア選手権は3戦、現地に足を運び観戦してきました。

雨ニモマケズ風ニモマケズを地で行く、とんでもない気候。そもそも何でナイターでやるのか?馬鹿じゃねぇの?とブーたれながら、来場者プレゼントのブランケットを計3枚ゲットしてきたわけです。靴の中も雨でグシャグシャに濡れたり、あまりにも過酷すぎる環境。

しかし、何より辛かったのは、日本代表の現状だった。日本代表を取り巻く周囲の現状だった。


中国戦。我らがホーム、味の素スタジアム。ブランケット1枚目。

なわけだから、まずは「ただ、味スタへ行ける」だけでワクワクが止まらない。おなじみの景色を抜けながらスタジアムに向かう道すがらは、例えどんな試合が待ち受けていようとも無条件で、アガル。それを叩き落とす要素がこれからわんさか出てくるわけですが。例えば寒いとか。寒いとか。寒いとか。大事なことなので三回も言っちゃいました。

けど、それでもA代表の試合が味スタで行われる、ってのは、初めて?調べてないので良く分からないけれど、少なくとも相当の久しぶりレベルで行われた今回。スタンドは当然レベルの入りだったけれど、見渡す限りにドロンパのしっぽやらマフラーやら、見かけるのは東京サポばかり。同じ都内開催でも、やはり国立と味スタとではやはり、客層が随分と変わってくる。

そんな味スタで起きた、ブーイング。手馴れた「シュート打て!」コール。

FC東京を見守る、味スタに通うファンの傾向として、そこは基本「自由」を(ポーズとしては)謳ってはいる。だからだけど、良いプレーには拍手を、悪いプレーにはブーイングを、ってのがかなりハッキリしていると思われる。例えば川崎なんかは味方に対するブーイングを多分禁止してる(少なくとも外野から観る程度の経験談としては見たことが無い)し、柏のゴール裏にお邪魔した時には「溜め息つかない!」みたいな声掛けをトラメガでしていたりしてた。そういったクラブに比べればよっぽど、ブーイングを「露骨に」遮ることはしない。まぁこの「露骨に」っていう部分のニュアンスに意味があるんだけど。その辺は味スタに通い慣れている人ならば伝わってくれてるものだと信じている。だからか、基本ブーイングの沸点は低い傾向にある。

この試合、例え中国が良いチームであった事実があったとしても、日本の試合ぶりは確かに不甲斐なく、ブーイングを受けて然るべきな内容ではあった。そこに、「沸点が低い」という味スタの特性が何の因果か絡み合って、結果ああいう「現象」にまでたどり着いた。

そのブーイングに例え正当性があったとしても、ここでブーイングというトリガーが引かれてしまったことが今後どういう事になるか?という事は少なからず懸念を感じた。味スタで出来た小さなクラック。そこから漏れ始めた不満という流れは現在、もう止まることが無いほどの勢いで吐き出され続けている。

また、岡田監督の試合後のコメントにも注目が集まった。「集客の面は自分は責任が持てない」との発言。それは確かに正しい。正しいのだけれど。しかし、この味スタを「満員にすることを使命だと表明した監督」がいることも、この日味スタに足を運んだ多数の青赤サポは知っている。それと比べて、この発言をどう感じてしまったか?

そんな色んなところでのリンク感。久しぶりの味スタ開催は、不思議な偶然、「よりによって味スタ」が重なり、結果怒りが多く吐き出されることになった。


香港戦。ブランケット2枚目。

ご存知の様に、冬のナイターに加えて予想以上の本降り。雪ならばまだマシだったが、予報は外れ、雪に変わることはなかった。靴の中は試合前からグチャグチャ。こんな状況で、試合が見れるわけがない。

実際、試合が終わって逃げる様に帰路に着きながら、今日の試合どうだったんだろう?と思い出そうとしても、全く記憶が無い。あるのは寒くて死にそうだってことと、雨中で出来もしないサッカーやってんなよ!という不満ばかり。

それよりも、この時期に試合を組むという事の意味だとか、せめてどういった形で試合を開催すべきなのか?だとか、この日集まった1万6千人の観客数の意味だとか、そういう事の方に意識が向いてしまった。その答えは言わずもがな、な簡単な答えなはずなのに。

休みの日に行われた試合なのだから、日中に試合を行えば済む話だ。それがせめてもの妥協点だったはず。それがフジテレビの都合なのか、JFAの都合なのか、東アジア選手権の放映権収入が無くなると即潰れると言われている東アジアサッカー協会の都合なのか。

ひとつだけハッキリしたことは、一番大事であるはずの興行としての根っこの部分が全く無視されているという事。2010円以上の金額を払って見に来た1万6千人の観客の中で、まともに試合内容が把握出来たのは果たしてどれだけいただろう?

試合後、この日配られたブランケットがコンコース端に捨てられているのを見かけた。雨水と泥水が混ざり合った下水をたっぷりと含んだブランケットを見て、どうなっているんだ?と不信感のみが増した。


ラストを飾る韓国戦。ブランケットは3枚目に。

日韓戦は別物。それは理解していたつもりだったが、スタジアムに着いて驚いた。千駄ヶ谷駅前の騒然とした雰囲気。国立近くのコンビニでは韓国サポによってキムチが飛ぶように売れていた。あれだけ空席の目立っていたスタンドには、サッカーを愛する者、期待する者で溢れ、韓国側スタンドにも十分なサポーターが。熱気のぶつかり合い。これが日韓戦なのかと驚いた。そうだ、これが代表戦だと。否応が無く気持ちが高ぶるこの感じ。

だからこそ、その反動も大きく。

試合の勝敗という意味では韓国の2点目は致命的だった。けど、あれを「偶然の、仕方の無い失点」だとはオレは絶対に言いたくない。

この日は国立競技場に行く前に、駒沢公園で東京都クラブユース新人戦を見てきた。そこでお会いした方と代表の話になった際に、自分は「中澤の、あの後ろに手を組んで半身になるあのブロック。あれ見ると腹立つんですよね。殺意すら湧く」そんな話を、どんな流れでか忘れたけど何故かしてて。そしたらあのシーンですよ。案の定、ヤツは後ろに手を組んでたねあの瞬間。やっぱり殺意が湧いてきた。あの後「一歩前へ」が出来なくて悔やんでいたのは何だったのか?まぁ彼が何も変わらずにここまで来てたのは知ってたけどさ。

中澤への文句をこの先上手く挿し込めなそうだったから、この位置で文句言いますが(笑)。とにかく、あの失点を見ても「やっぱりね」っていう感想しか浮かばなかった。偶然でも、失点させてはいけない。偶然の確率を下げることだって、DFの使命なはずだから。中澤は中澤で、改善を示さずにこの年を迎えたということだ。

訳の分からない奇策を発揮し、選手は独善的なプレーばかりを選択し、そこに丁寧さや工夫などは微塵も無く。日韓戦を「狙い撃ち」して足を運んだ、サッカーを愛する人から漏れ聞こえてくるセリフは落胆するものばかりだった。岡田監督への不満。選手への不満。「丁寧にパス出せよ!」「出したらフォロー行ってやれよ!」聞こえてくるのは初歩中の初歩な不満ばかり。寒い中で観戦させられてる不満は協会に向けて。それらが合さって、最後に生まれた「諦め」。

3失点目が入った途端に、スタンドの観客は一斉に帰り始めた。それを眺める、せつなさ。


もはや、これほどにまでなってしまったのか?

東アジア選手権という3連戦を現地で観戦して、おかげでかなり正確な把握が出来た。期待や落胆など、日本代表に向けられている感情も露骨に出ていた。これは、ブラウン管越しでは絶対伝わらなかった。そして、それらに向き合ったことでの自分の心情。この辛さを身に刻めたことが何より大きくて。

今回の大会によって、炙り出された問題はあまりにも多く、どこから手をつけて良いのか?と困るほどである。逆を言えば、トルシエ時代・ジーコ時代・オシム時代には到達出来なかった所まで、病巣の深いところまでたどり着くことになった大会だったとも思う。それはポジティブに考えるべきだろう。根治を目指せるくらいに、膿はしっかり吐き出されたたし、それを追求する手は、もはや止むことは絶対に無い。

それらは追々言及するとして、まずは短期的な話をすべきだろう。

ということで、岡田監督について。それについては別にて。