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サクッとキングオブコント感想 でももはや遅いわな

火曜日はキングオブコントを視聴。

友人宅でワイワイしながら見てたんだけど、ネタが始まると真剣に見始める、笑い所をネタ後に評論し始めるところに、どんだけテレビ好きが集まったんだと思わんでもないけど。けど面白い箇所にはみんなで大笑いしたし、楽しかったなぁ。実況とかハイクとか、ネットと繋がって観てたらまた一味楽しかったかもね。

いや、番組素晴らしかったです。メンツから番組の作りまで。バブリーにさせた芸人採点がどうだって話はあると思うけど、あまり気にならないくらいに素晴らしかった。カット割りからフォントの種類まで、まさにTBSの集大成が良い方向に出たね。D・N・Aは何か跳ねたし(笑)けどあの浜ちゃんの振りは絶品だった。一回目の、誰も知らんわ前提のニュアンスでの植え付け。二回目振りの時の浜ちゃんの独断臭漂う速攻むちゃブリ。そして3回目の、みんなの期待感を徐々にのせるあの前口上は、ひっさしぶりに「これぞダウンタウンの浜ちゃんだ!」とブルっちまう振りだったもんなぁ。素敵。

ネタごとに感想を言うのはもはや、なのでグループごとに感想をちょっとずつ

個人的にあまりハマらないコンビなので、まぁフーンって感じの、想定内の最下位。まぁパナキ八木に潰されたってことで(笑)
このコンビは決定的に、見る側へのサービス精神が無いんだよなぁ。自分のネタを突きつめるのは、孤高ともとれるけど、その実際は他の人から見れば非常にへし折ってやりたい!!と強く思うような自信だからなぁ。鼻につく感じを、本人が良しとするのを観てさらにむかついて、みたいな。中山功太みたい。

2本目面白かったなー。けどこれが1本目のアレを振りとして効かせての面白さなのか否かが、LIVE時には判断できなかった。1本目の低迷が、2本目のあのネタを見せる上で良い方に向いたのか悪い方に向いたのか。
ジャルジャル天竺鼠に関してはここは強く思ったことだけど、4分という時間設定を短いと取って「勢いをそのまま貫き通せる」と思ったらたぶん失敗する。それはM-1でもそうなんだけど、4分だからこそハッキリとした山・谷・起承転結・チェンジオブペースはいるんじゃないかなぁ?
2本目は波形グラフ的には底辺をずーっと走ってはいるんだけど、だからこそ小さい起伏がすごい映える。だから良かった。これが1本目みたいに、天井をずーっと走った上での小さい起伏じゃあまり映えないところにね。未婚のくだりでの、波の、立たなさっぷりと言ったら。カギは受け手への伝わり方ですか。

  • ロッチ

2本目より1本目のが好み。つまり、「巨乳」よりも「カツ丼」。もちろんどっちも好きですが(笑)あの場で巨乳で大笑いはしにくいかも。雰囲気的に。
コカドの声質って、どうなんでしょうね?こんにちわ根岸がはんにゃ金田を喰い始めるほどに化けつつあるのってコカドの声質があってこそだと思うんだけど。けどコントに落とし込むのはすげぇ難しそう。とりあえず今回のネタ二本とも、両者の身体的特徴は全く活かされなかった。このコツをつかんだらロッチは楽になれそうなんだけどなぁ。かしゆかを見つけた中田ヤスタカみたいな

2本目バブルを受けての東京03へ向けられる意見ってのをいろいろ見たけど、その恩恵を一番受けたのはモンスターエンジンじゃないかなぁ?個人的にはジャルジャル・モンエン・天竺鼠がワースト3。ともに起伏が付けられなかったネタを淡々と見せられた、どことない退屈感が共通?あ、あと関西っていう(笑)すんません関東人バリバリな意見で、稲垣早希ちゅわんのブログ旅は観てるんですけどねぇ(かわいい)(これをyoutubeでわざわざ見てる純正東京人ってどれだけいるんだ?)天竺鼠の2本目の良さを考えたら彼らをこの括りに入れるのはかわいそうな気もするけど、1本目の評価がアレだったから…
話戻して。2本目バブルの恩恵、言うくらいだから2本目は2本目でどうにも微妙に思えて。突き抜けたはっちゃけが、見事にしっくりきてなかったなぁ。言葉のやりとりもブツ切りが過ぎるし。「人間と背後霊っていうお互いを気付けない者同士の、しかし妙なリンク感」が面白くするうえでのカギだったはずなのに、間も悪けりゃネタもリンクしねぇ。オイオイよぉ…

  • インパルス

2本目見終えて「インパルスらしくないネタだな」って思っちゃったんだけど、じゃあインパルスらしさとは何か言えよ!といわれるとイマイチ説明できないんですけど。ただ、1本目はらしかった、そしてスゲェ面白かった。「自分のボケを自分で突っ込む板倉をポカーンと眺めるブタ」の構図が、らしさ?「もぉういい、たくさんだ、たくさんだと言ってるんだ」の言い回し。その分2本目は、設定そのままスーッと、カーリングかってくらいになめらかに平坦にしちまったのがねぇ。何もらしさが無かった。そんな良い方のネタが、サンドの後だったっていう不幸か…

  • しずる

アベレージは一番かなぁ?2本ともにクオリティ高いんじゃん?
ここまで散々言い続けた「起伏」の部分が、しずるは上手いよなぁ。さらにそこに言葉遊びも絡めてくるから。動けるし、池田の顔芸は活かしやすそうだし、コント師としちゃあかなりだと思うんだけど。
何が足りないんだろうなぁ?素の毒っ気??
変な話、この二人ってフリートークがつまらなそうなイメージが、すげぇ勝手にあるんだけど、何でそう思っちゃったか?をひも解いていくと、多分元々の人としての毒っ気が表に出て無さ過ぎるのが物足りないんだと思う。「甘酸っぱい系さわやかコント師」で売ってるんだからしょうがなくもあるんだけど。
どうせさ、いま人気でさ、すげぇモテてるはずなんだからさ、強烈に遊びまくってんだろうしさ、どうでしょう素に戻った時にもっとそこで培ったエグイ毒を吐きだしていくようにしていきませんか?しずるに(つーかほぼ村上に)メロメロな女子中学生をこれから一斉にドン引きさせてってみませんか?なんか、芸人って感じじゃないんだよなぁ。知らないだけだろうけど。

M-1チャンピオンの風格が付き過ぎてるくらいに備わっててビックリ!イヤー素晴らしかったですね。「カネの匂いがプンプン…」など、ネタ外での面白さもちゃんと気にしてて。この点はM-1・R-1という新・賞レースを勝ち取るのに必須な気配りだと思ってるんで。
一本目でまさかのあのネタをやって、しかしそれで一週目最高点をたたき出し、実際に笑い量もイチバンだった事実。ここにはいろんな金塊が眠ってるよ、チャンピオンorキングになりたい芸人はここを真剣に掘り下げるべき。
サンドにはもはや「何を言っても面白い」風格が備わっていた。何かしゃべれば、何でも面白い。それは芸歴や実績、何よりテレビに露出し続けることで芸人が地道に積み上げていく「格」なんだと思うけど、それがもはや段違いだってのを示した格好。ある種、出場条件を制限していない弊害。M-1だと基本、その辺の格がフラットだからね。格がありそうだって原石を探す面白みがあるけれど。その辺をキングオブコントに求めるのは酷なんでしょう。「何でもアリ」が売りだとも言ってるしね。
悩みに悩んで生まれたかわいいネタたちを、コンパクトに要旨としてテレビに垂れ流してしまうこんな時代で、受け手が「このネタ見たことあるぅ〜」と言ってそのネタを冷めて受け取るのはもはや愚行でしかないのかもしれない。新ネタもしくは受け手的に初見であることが求められるこの流れに、どんなものか…とポジションが定まらなかったけど、サンドが1本目を「あえて」これをチョイスし、結果この笑い量、そしてこの採点を取ったのは考えるべきことを提示した結果なのかもしれない。
だからこそ現状、賞を掴むのに必要なのはむしろ「格」であり、「必須な気配り」。「何を言っても面白い」の素地をこの会場に作り上げた、今までの、そして今の、サンドの所作の勝利だった。それが問われてしまうこと、ネタ自体の出来があまり問われないこと(問われないと言っちゃうと言いすぎだけど)ってのは賞レースとしては健全でないのかもしれないけれど、何が悪いとしたらそれはショートネタブームなテレビであり、お笑い批評を始めてしまった我々なのかもしれない。
だからって、ゴールデンで「新ネタ縛り」で決勝やらせるのはバクチが過ぎるからなぁ(笑)

納得の優勝。個人的にバナナマン-オークララインが好きだってのもあるんで、その繋がりも汲む東京03の優勝は嬉しいわ。
賞レースってことでちょっと構造解析的にネタを見ると、案外面白い事言ってないんだよな。大声言ってるだけの部分もある。けどこれが面白い。面白いのは間違いないでしょ。間なのかタイミングなのか声質なのか。けどそれがあわさった時に、「何を言っても面白くなる」んだから不思議。そういう所作ってイマイチ気付かなかったけど、ネタ内の作りなのか演者としての質なのかがそうさせているのかもしれない。

大声絡めて、やっぱり起伏なのかなぁこのコンビもネタ的には。落とすところはしっかり間をとって落とすのはベテランぽいし、ただ大声で普通の事言ってるだけでもその声にはカタルシスが何故かあって。おぎやはぎ矢作がハイトーンで大声出す時のあの妙な爽快感に近いか。つーことは人力舎の伝統というかカラーなのかな?ってことはそこには造りというかメソッドがあるはずなんだけど…

二本目のネタ終わりの後に、点数付ける芸人たちが、笑ったり唸ったりで非常に揺れていたのが凄い印象的だった。対客席への格と、対芸人(審査員)への格がこれだけズレた芸人も珍しくて、会場にお客さんよりも芸人のが多かったのが、東京03には凄い有利に働いた。審査員をこれだけ揺らしたら、優勝は間違いないでしょうね。


対お客さんと対芸人へのそれぞれの格の度合い、対芸人に一番格の有る東京03が優勝して、対お客さんに一番格の有る(=勢いがあるもしくはテレビ的に旬)(その分、対芸人への格は…)であろうジャルジャルが最下位でした。高いバランスで両立していたサンド、しずるも、芽はあったけど結局問われたのは対芸人への格、その絶対値だけでしたからね。当然の話ですが、この順位は今テレビを賑わせている芸人がどんだけハマっているかランキング、それもかなり純度高い代物なんでしょう。それはそれで興味深いですね。

その点、ある意味ガチであることには納得できました。そんで、楽しかった。スゴイ満足なプログラムでしたよ。あー面白かった。