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青赤こそが正義である為に -清水戦

ちょっと皆さん見ましたか?ためしてガッテン
この日の特集は久々の喰い物系で「トマトケチャップ特集」。ケチャップ味のためにしか使われないトマトケチャップは冷蔵庫で余りやすい食材として困りがちな代物ですが、そんなケチャップを和食に使うとおいしいんですって!みそ汁に入れるとおいしいんですってよ!!ちょっと驚きじゃないですか?まさにトマトケチャップ革命!

そんな革命の裏で行われていたナビスコ準決勝。


ノックアウトラウンド。1stレグ2ndレグ。そしてアウェーゴール
サッカー業界的には比較的新しい方の用語だが、それらも浸透してきたのか、この試合を180分トータルで見る意識も随分と慣れてきたような気がする。清水で行われたあの90分は、それが例え第1クオーター・第2クオーターの位置づけだと分かっていても、確かにあれは1つの興業であり、パッケージだったのも事実。ならば興業・パッケージとしてあの「試合」に一喜一憂してしまうのも仕方ないのかもな、だなんていう一周した感覚にも襲われる。パッケージとして悔しさを思いながら、しかし各々で2ndレグに目を向けれる様になったところに浸透を感じる。


4-2-3-1の清水。1トップのスーペル・ヨンセンと、それに従う3枚の2列目選手達の人的出し入れはさすがで、この4枚が中央狭いエリア内で動き回りながらも、両サイドは広大に、SBの「上がりシロ」を残しながら東京ゴールに迫る。

個人的には理想形。どうもいま流行りの「攻撃時にはSBを高めに置いて」ってスタイルってどうも苦手で、古い考え方のせいかSBは「上がりシロを残して、その上がりシロを使うタイミングの機微」を見せつけてナンボだって意識が根強い。特に東京なんかは縦への強さが際立つSBなんだから、香車は後ろに置いておけよ→動ける幅の「広さ」で勝負してくれよって気がしてならない。高い位置で「起点」として放り込むパスセンスがあるなら話は変わるんだけどね。東京はとにかくさぁ、タイミングの機微ってのがどうしてこうも無いんかねぇ〜?城福監督的にもその辺あまりやらせたがらないっぽいし、「東京の武器はSB」の本当の意味での具現化が、城福東京のサードステージになるかって気はしてるけど。

話を戻すと、清水はその理想形の担い手を市川大祐に任せているんだから、それは逸品に違いないわけで。彼こそが広大なスペースをタイミングで任せたい選手であり、クロスを上げさせればその明確な意図は間違いもなければ中央構えるFWとの意思疎通もバッチリで。ここ最近の出来は本当に素晴らしい。
加えて、チームとして前線4枚の出入りが効率的にサイドを深く突く形。これが結構練習された形っぽくて。2列目の選手に付くためか東京のSBがかなり前に吊り出されて、そのギャップを斜めに侵入してきた選手が突きながらかなり深い「えぐり」を実現させる。出入りの質と吊り出しギャップの使い方が良かったせいもあって、10人に減ってからも人数差ほどのクオリティ低下は見られず、そこを見ても今の清水はチームとして出来がよろしいんだろうなと。

対する東京は好調時を支えた平山・ナオのバイオリズムが下がりつつあり、役割としての仕事はこなしながらも、そこから更に突き抜ける様な、絶好調故のプラスアルファはさすがに無くなった。だからこそ、ベースの部分での浸透している役割だとか狙いの部分に、さらに信用度が深まったりもするわけだけど。

代わりに上げてきたのはカボレ。試合に負けた直後は、敵・味方もしくは審判に対してぶん殴りたくなる衝動に駆られる、なんてのは自分的にはおなじみなんだけど、鹿島戦ではとにかくカボレデンプシーロールぶち込みたくなるくらいに「ターゲット」だった。それが大分戦からちょっとずつDFラインで駆け引きをし始めて、今日なんかは単純にボンと裏に走らせるボールも何度か受けれていた。

カボレを一番活かせるパスとはもちろん、広大なGK-DF間スペースのど真ん中にビーチフラッグスの如くボールをチョンと置いて、ヨーイドンでカボレと走らせる様なパス。DFとスタート位置に差があっても、多少のディスアドバンテージならば余裕で挽回できる加速力を存分に活かし、それが減速しないままGK抜いて何とか1対ゼロを作ってもらうみたいな。これ。
その分、加速力がありすぎるのと元来のヒザの悪さもあるんだけど、カボレってブレーキの質が非常に悪くて。しっぽの無いチーターみたいな。それで止まっちゃうとあまりテクは無い。お得意の切り返しは毎度毎度テレフォンが過ぎるし。
だから切り返しから足裏でボール舐めてのトーキックゴールはyoutubeで見返して強烈にビビった(笑)こんなの出来ちゃうってんなら、確かに今のカボレの調子は上向きなんだろうな。


GK山本の対応にハテナな1点目(やっぱり打つもんなんだなぁと)と奇跡の様な2点目で、前半終えて2-1とした東京。アウェーで2ゴールはスコア的には申し分無い状況で、だからかこのHTでちょっと駆け引きを現地で考えたりしていた。

それはHTでナオを下げちゃう案。

この試合でのナオの出来の悪さ(役割は果たしてくれるけど、ボールを喰う感覚が落ちた)がまず前提にあって、その上でまずナオが怪我明けであること、そして日曜日にすぐ2ndレグが待ち構えている過密日程であることを考慮してのこの案。
まぁこういうのは得てして「策士策に溺れる」みたいになったりして、ド失敗かましちゃいそうなかなり怖い案でもあるんだけど、180分のトータルゲームで考えるならばアリ。自分が途中出場としての達也にある程度信頼があるってのも考慮して、そんなんどうかな?とか思ったりして。

そしたら後半開始0分にまさかの岩下退場。向こうが駆け引き仕掛けてきやがった(笑)

いやーまいったね。「3点目を取ること」よりも「2失点目を喰らわない」ことが最優先だった(と考えてたんよ。後述)後半の定義がいきなり揺らぐ。相手が一人少ないとなれば、アウェーゴールもっと狙いたいという気持ちは当然出てくるし、後半0-0の結果1-2のままで終わるのが「良し」だったのがその「欲」のせいで良しとは100パーでは言い切れなくなる。

結果は3点目は恐らく取りに行ったんだけど2失点目を喰らい、2-2でこの試合を終えることに。

所詮どうしても結果論だし、けど自分がここでよく言うように元々「あと1点取れてれば」ではなく「あの1点が防げていれば」と考えることを推奨する人間なので、この試合は「3点目を取れなかった」ことよりも「2失点目を喰らってしまった」方をより強く問題とすべきと考えるわけ。いつものようにね。

と、こう振り返ってみると、実は自分の中で定義は変わっていないんだよね。取ることよりも取られないことを優先。それは変わってないのに、あの瞬間、あの現地で見ていた自分は確かに揺らいだ。

そう振り返るとなるほど確かに人数差が生む意識バランスは怖いのかも。ピッチに立つ当事者ならばそれは尚更だろうし。

それを教訓に改めてあの後半においてのプラン立て、その(オレにとっての)正解を導こうと思うと、後半はやはり守備から入って、赤紙以降はその色を深めるべきだったかと考える。4-4-1の、ヨンセン1トップをさらに前面に打ち出した清水の、その孤立するヨンセンをもっとしっかりとサンドしてボールを奪う意識。それを強めながら、攻撃では実際の通りにボールを回しながら「確実に」ゴールに迫る。これを丁寧に続けていれば3点目もおのずと見えてきた。何故ならば「11人対10人だから」。人数差というアドバンテージは本来このように使うのかもしれない。

ただ、それをするには確かに、数的同数守備を「良し」とし、セットプレーのマーキングでも非常に危うかった東京の守備と、機をつかむ「タイミング」への嗅覚が大分戦に引き続き鈍すぎる東京の攻撃では実現不可能だったのかもしれないが。特にタイミングの問題、ここ最近の東京は機を逸しすぎ。タイミングへの嗅覚さえつかめていれば、自然とカウンターは出来る。あの8連勝中のサッカーでもカウンターに近い速攻で得点は取れていた。シンプルは混沌を経て生まれるわけで、シンプルな機構美の域にまで東京はまだ到達していないということか。

まぁとにかく、岡崎がいたら完全アウトだったな、助かった。岡崎いなくて良かった〜!


試合開始前の向こうさんのゴール裏はトラメガで煽る煽る。曰く「負けるわけにはいかないんだ」だっけ?この手の言い回しが実は非常に嫌いで、負けるわけにはいかないのなんて誰だってそうだっつの!って言いたくなるし、勝手に自己を正義気取って愉悦に浸る感じには虫唾が走るんだよね。この辺、自分の育ちの悪さというかパーソナルが「骨の髄までヒール気質」なだけで、瓦斯サポみんなそうだとは決して思わないでもらいたいんですが(笑)
準決勝の2ndレグだなんて、こんなヒリヒリした試合は久しぶりで、楽しみ過ぎてギンギンですわ。オレ達は決勝に行きたいんや!負けるわけにはいかないんや!(オレが言う分にはアリ。ヒールが正義気取って立ちまわるのは昔からのムーヴですから笑)

ただ、勝つ。それだけでしょ。そんな2ndレグを「カボレさんにポン蹴りオンリーの引きこもりサッカー」で挑んだら、オレはもうジュルッジュルに濡れるんですが(笑)理想を貫きたがる城福監督だけど、この人はそもそもがスカウティングによる相手対策に長けた、カップ戦向きな監督な気がするんですけどねぇ。つまりはナショナルチーム向き。みたいな。

ヒールで結構。勝った方が正義。理想に準じて負けるのなんて、全くもって正義じゃないぞ!

そんな2ndレグ、すっげぇ楽しみだなぁ。