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100回の練習よりも1回の「ポイント3」 -レビュー 山形戦

FC東京

ってことなのかなぁ?なんて事を、眠らない街を歌いながらふと思ったわけで。

オチ的な話を初っぱなに持って来ちゃうけど、いくらオフシーズンに例えば100回も練習してきても、開幕連敗しちゃっただけで「オフシーズンに何をしてきたんだ!」とその成果を疑問視してしまう事になる。100回の練習は間違いなく『成果』なはずなのにね、成果を成果と観れずに、積み重ねたものが脆く揺らぐ。

結局いくら練習しても、それを促進させるも抑制してしまうも「自信」が重要なわけで。成功体験ってやつ?それは突き詰めれば何かする時の単純な気の持ち様の問題、それだけなんだけど、けどそれがどれだけ重要か?

「ポイント3は危険な媚薬」じゃないけど、結果を出した途端に一気に自分が健康的になった気が、やっぱしたもんね。試合後の土曜・日曜がどれだけ健康で文化的な生活だったか…

それを持った練習、その効果はやっぱり段違い。思えば昨年の躍進は、ベースは「全ては小平の練習から」にプラス、ある程度の「実績」が重なったからに他ならない。

そんな当然の事を、再認識した週末だったかな。今週はナビスコが2戦挟まる週だけど、非常に健康的にそれを暮らせるシアワセというか、掴んだ自信ベースでのダブルアップチャンスにのびのび挑める喜びというか。底辺から一歩足を踏み出せただけ、なんだけどさ。

う〜ん、ナビスコ、ねぇ…

定点観測。
勝ち点ゼロという最底辺から一歩抜け出しただけ、でもある。内容は乏しかった。
山形のイメージとして「不器用ながらサイドまでボールを結果運び、クロスって得点」ってのがあって、それは開幕週の対磐田戦で強固なものになった。だからそのクロスvs佐原って構図になるのかなぁと戦前予想していたんだけど、そうでもなくて。佐原が空中戦でバトる事は前半あまり無くて、そもそも長谷川とマッチアップする事があまり無かったか。
古橋と長谷川の2トップは、思うに意図的に距離の広い関係性を取っていた。お互いが離れて受けて、それにモニと佐原が釣られて、CB間の距離を広げたところでそこを突く、ってのが山形の戦い方だった様に思う。怪しいゾーンDFを敷いていた東京対策がこの辺にあるのかな。
そうやってお互いが離れて受けた、局地的1vs1での長谷川のプレーはなるほど良い選手だと唸らされた。細かく切り返しながら相手を外し、ドンと受けるアピール。そんなオフの動きが思ったよりも出来ていた。古橋が出来る事は分かっていたけど、長谷川までこうもハイレベルだとは…
だから2トップのお互いが離れて、「モニVS長谷川」「佐原VS古橋」ってなっても山形2トップはそこそこの危険を作り出せる。互いの撒き餌が効いてくれば、脆いDF網ならばその間をズバッと切り裂ける。
なるほど山形は良いチーム。良い意味で伸びしろを使い切っているというか、ウイイレ凄く上手い人が弱いチーム使っても強い的なね。
あとは小林監督が仰る様に、個人が伸びる事。育成年代とか観ていると、逆を取って相手をいなすだとかそういう技術は誰もが高いんだけど、それを「凌ぐ」為に使うのか、「繋ぐ」為に使うのか、「決める」為に使うかでその選手の価値は変わってくるんだよね。その技術の「使い方」。ゴールのために、勝利のために、特にボランチの秋葉と佐藤はこれからその点を求められていくんだろうな。

  • 守備のRe-buildにはちょうど良いタイプ?

結果的に山形のそういう攻撃が、東京が露呈した守備の欠点を突くものだったのかなぁ?とは少し感じるわけで。元々山形は、サイドからクロスを上げるまでの「過程」は上手かった訳じゃない。もっと左右にバンバン振り回された時にどうだったか?不安が拭えるわけではない。
まぁ、Re-buildのスタートとしてはほどよい相手だったし、これぐらいからのスタートで助かったんだろうけれど。ただ、決して一回の青空ミーティングで済む問題じゃないと思っているので、正直言えば守備作れるコーチの補強がどんな選手より最優先だって気持ちには変わりなし(コレ言ってなかったっけ?言っちゃった笑)まぁ元々佐原が帰ってきたからってだけで無失点じゃあ困るんですけど、ってひねくれ坊主な中の人なもんでね。

  • 「誰が誰に通すか」の改善

攻撃面では進歩が。やりたいサッカーのために、必要な選手が必要なプレーをしてくれた。この試合で一番良かったと思ったのは「誰に通すか?」の部分が改善された事。石川直宏平山相太。DF-MFの2ライン。カボレが最前線で張ってそこから数歩降りた、ビミョーな位置感覚。このいわば「中継点」を両者は上手くポジ取りしてくれた。
「カットインから更なる進化」石川は城福監督以前から匂いを気にしていた「中央でのポジ取りの質」がこの日は存分に活かされた。ボールを置く位置感覚は元々特殊なところがあったから、中継点として貢献した後に裏に抜けれる。
そして「トップ脇」としてのファンタジスタ平山。
もうホント、ファンタジスタ「役」をやらせたら平山の右に出る選手がいない。赤嶺がオフサイドラインから顔を出しに下がるのに比べて、平山はとにかく漂う。ふらふらと。そんなフラフラ位置から、敷かし今年は大胆に裏に抜ける。トップ脇というオフサイドラインとのギャップが生んだ「助走」を大胆に使い、今年の平山は何度も裏に仕掛ける。プレビューでも書いたけど、今年の平山の「要求」は是非観てあげて欲しい。
いや、もちろんそれで裏に抜けだした後に、ぶっちぎる足は無いからシュートまで持ち込めたらバンバンザイではあるんだけど。それを理解してシュートのこぼれを狙って羽生当たりが常に詰めれる様になれば、チームの熟成を感じられる様になるかな(笑)まぁそもそも平山はもう「MF登録」でいいんじゃん?とも思うわけだけど、これは昨年からちょくちょく言ってて賛否の否しか貰ったこと無いからまだ書かない(笑)

  • 解決できない「誰が通すのか?」

だからこそ、「誰が通すか」がクローズアップされてしまった。
やっぱ、東京がこういうサッカーをやりたい!って思う中で決定的な問題は「誰が通すのか?」の部分。平山がいる。石川がいる。ターゲットが居ても、そこにパスが通らなかったら何も意味がない。パスを通す人がいなければ通そうともならない。その誰が通すかの部分で、東京は決定的に足りてない。
縦へのクサビパスを通せる人、考えている人は昨年からでかなりランク付けできる様になってきたと思う。個人的にランク付けすると

「当然の梶山」
「不安定さはありながらも大竹」
「気を利かせる側に回った時の羽生」
「最終局面付近での石川」
「狙いは良いけど精度が悪いモニ」

がトップ5です。つーか次点の「いなしの天才金沢」「フルモデルチェンジ昨年モード浅利」含めて7人くらいしかいないでしょうね正直。赤嶺・達也・カボレ辺りは「それよりもっと受けの狙いを研ぎ澄まさせろや」で済ませられるんですけど、そうでない選手がね。今野はあまりにも表面化しているので言わずもがなだけど、個人的にはブルーノにもその辺のセンスは感じてません。あとは両SBがその意識がまだ無いのが『致命的』(徳永は最近あるかも)(長友は「受け組」でいいかもしれんけど)
練習を観てればその意識を全員に持たそうとしているのは明らかで、その危機感は監督も重々承知でしょうけど、せっかくターゲットに成長が観られてきたんだから、出し手にもそろそろ成長が…という気持ちは強いです。

  • 権田の武器を使い切れ!

カウンターとは芸術品。バカにされてるけど、早々簡単に出来るものじゃねぇ。
手数少なくカウンターを決められるってのは、そのままチームの熟成を示すものであり、将太の寿司で言えば「鳳の親方は何と2手で寿司を握れるぞ!」ってのと同じ事。開幕戦での鹿島は、その美しいカウンターに完成度の高さを見せたし、遠くイングランドでは「レイナ→ドッセーナ(笑)」「レイナ→リエラ」の鳳親方カウンターを決めて見せた。あれは高い熟成度の表れ(もしくはドッセーナ(笑)のドッセーナぶり)でしょう。
つまり何が言いたいかというと…
権田のパントにFW走れよ!!ってこと。
開幕戦に比べて明らかに、減ったよね権田のフィードキック。「走るのめんどくせぇよアレやめよーぜ」ってFWに言われたんだろうな。けど気にするな、あれを武器に昇華させないと権田自身の首を絞める事になる。一回勝ったんだから、「キャッチしたらとりあえず走れ!」ぐらい物申しても良いじゃないかな?

  • プレビューになってないプレビュー

ってことで日付変わって今日はもう試合。早いねぇ。
で、ナビスコなんですが、冒頭の様に「う〜ん…」って感じなのはこれはもう「どう勝ち抜けばいいかわからねぇ」からに尽きる。7チームで一回総当たりやって、上位2チームでしょ?こりゃ厳しいよ。正直者が馬鹿を見るじゃないけど、まじめにやったところで紛れ要素が強すぎる。ナビスコはスゲェ取りたいけどさ、難しいよこりゃ。予選免除のACLチームに代表選手が数多い(はず)なのを考えても、戦力ダウンで戦わざるを得ないチームって少ないんだろうし。ウチみたいに微妙に抜けた所とかは位置付けが難しいわな。
ただ、関係なく柏には勝ちたいね。12.29は忘れてねぇぞコンチキショウめ!あの時の恨み、ここでちょっとはらしてやるわ!

って感じ。ほらね、プレビューになってないわ。他の箇所もあまりまとまらずに、要は『イチローあんたはすげぇよ』って話ですよ。