東京第3勢力のアットホームな「分厚さ」 TM 横河武蔵野-筑波大

土曜日は横河グランドでの注目のTMを観戦。これは沖縄行けない寂しさを吹き飛ばす注目カードでしょ!(下)をひとまず置いといて先にこちらを。

昨年は最終的にJFLにて7位となったものの、「Jの門番」としてリーグを大いに賑わせた横河武蔵野。主力選手が確か多く抜けたはずで、苦戦するのかと思っていただけに躍進なのでしょう。個人的には一昨年以来の観戦と少し間があいてしまい、知識も印象も随分薄れてしまった。さて今年は何度行けるか?対するは筑波大。当ブログ的にはおなじみになっちゃった筑波。プレシーズンでもやっひーをベンチで目撃したぞ!とのタレコミ(笑)もあったので、その確認も含めて。また、チームのセンターラインが抜けた新シーズンのスタートラインを確かめておきたいという目的もあり。場所は立地雰囲気とにかく素敵な横河グランド。そして三鷹に気になるラーメン屋。見どころイッパイ。
横河は次の日に中央大ともTMを組んでいたので、時間も45分×2本をみっちりと本格的。内容も期待通りの白熱したものに。

横河武蔵野

___15_20___
__6_____27_
____7_13___ 交代
_4_32_28_2_ 15→16
_____1_____ 27→9

交代は気付いたものだけなのでかなり漏れアリ。15→16は一本目途中から。27→9はHT時で、16が右サイドにスライド。んでその15も27も2本目終盤に得点してるからね(笑)ダダ漏れっぷりは分かるかと。
横河についての知識が無いので一応こう書いたけど、ボランチと2トップは縦の関係になることが多かったかな。ボランチは7がアンカーに降りて13を前に押し出す。2トップはそれが更に顕著で、ハイタワーな20を最前線中央に置きながら、15は降りて受けてみたいな。

筑波大
 一本目     二本目
____15_23___  ____21_15___
__8______35_  __8______35_
____24_13___  ____6_13____
_26_25_3_12_  _19_25_3_27_
______?_____  _____21_____

筑波に至っては交代選手すらメモってない(笑)
35は昨年関東リーグアシスト王の14小澤司。35を付けてたのは今年「BIG」な背番号を背負うから?その準備で?てな事もあるので、他の選手でも背番号通りではない人が恐らくいるでしょう。ベンチにはウワサ通りやっひーが!今年も指揮を執る、ということで良いんですよね?ね!


かなり本格的に、バチバチやりあって結果は4-0で横河の勝利。さすがの継続度なのかどうなのか、チームの出来が全然違ってた。得点者は20,9,15,27。9村山のゴールは、痛々しいテーピングながらも強烈なゴラッソで高らかに復活を宣言したもので、この日イチバンのハイライト。ギャラリーからも「おぉ!」と大きな歓声が上がった。けど自分は脇での横河ユースのアップに見とれてて見逃した(笑)

一昨年以来の観戦なので昨年のその過程を全く見てないが、しかし横河が良いチームになっていて驚いた。良いタイミングで、適切なフォローが飛び出すように駆け上がり、その選手をまたボールホルダーが適切に使えている。おかげで仕掛けては飛び出し、仕掛けては飛び出しで非常に分厚い攻撃が出来ていた。最後の2点か3点は、筑波がポカーンとしていた所を容赦なく、という図式だったのでスコア的には4-0にはなっているけれど、ただそのスコア差と関係ないところで「これは点の取れるサッカーだ」と素直に感心した。
オフィシャルに照らし合わせると、15が長沼・16が山下(駒大の山下か!)20が富岡。3人はどれも特色を出し、どう組み合わせても連携が非常にイイ。もちろん明日の中大戦組もいるわけで、悩み甲斐のあるところでしょう。それに加えて6遠藤。強烈な左足は今年ブレイクの匂いを感じるほどに強烈!いやなかなかに面白い選手達が揃っていてワクワクする。

個人的には一昨年観戦した時にはそこまで良い印象はなかった。トップカテゴリーで4-4-2が流行りだして、その煽りなのかなんかでどのカテゴリーでも4-4-2が溢れ出した時期。それと同時に守備が作れても攻撃が作れない4-4-2の難しさを感じさせられたチームも増えた。そんな一つの事例としての、横河武蔵野についての印象だった。昨年はJや他の多くと被ったりして観戦には行けなかったけど、それが実は「行かなかった」だとしたらその原因はその際抱いた印象によるものでしょう。
そんな印象が覆ったね。このサッカーはまた観たい。JFLの公式戦で、ある程度時期が過ぎてチームがどう成長しているか気になる存在になった。今年の楽しみが一つ増えたね、今年は武蔵野も見に行くぞ。


筑波は前述通り、卒業で抜けたのが木島・西川の2トップに田中・野本の2CB、そしてボランチ永芳とキレイにセンターラインの選手達。そこをどう埋めるのかと共に、残るサイドの選手達がどう活かすかがチーム立ち上げの課題。そこでスタメンを観ると、18原田に22石神(ランラランララン♪)が不在。けど、小澤の件もあるように、背番号を代えて出ているかも分からない。こちらのサイトで観ると、13の選手は森谷のようでもあり、原田のようでもあり。所詮インカレのパンフで照らし合わせるような人間には区別が付かない。けど共に昨年からバリバリ出ていた選手であり、この中でも目立つ存在。90分フル出場で監督の期待の強さも感じるところ。

風間監督のサッカーが、例えそのコースが狭かろうとも中央での急所を見つけ、そこを通す技術を見せろ!といったものなので、その高い要求にまだ慣れていない選手にとっては、探してみて「あぁ見つからない」で一旦サイドに叩くみたいなボール所持時の迷いがプレーにモロに出てしまう。それが出来る選手とできてない選手の差が露骨に出て、出来ている選手の顔ぶれが見事に昨年主力として戦っていた選手だった、とそんな図式。ラスト5分の立て続けの失点はその甘さの集大成であり、メンバーの多少変わった後半は全体的にそのタイムラグを横河がかっさらい、みたいな横河の一方的な展開になった。

引き続き、世界を観てきた監督の厳しい要求が選手達に晒される事になった。これによりまた新たな才能が磨かれ、今後輝くことに期待したい。筑波は今年も楽しみだね。


45分×2本行った後は、横河ユースの子らと筑波の選手達で引き続きTM。ユニが違っていたので、筑波はCチーム以降の選手達だったかと。これを30分ほどだけ観て途中で退散。桐光の瀬沼優司が今年から筑波大に進学で、この日も念入りにランニングしている姿が見れたので、出るかなぁと思っていたけどプレーは観られず。これまた、いつか先の期待として。だってラーメン屋がぁ…

新人戦決勝でもチラ見となってしまったが、横河ユースは非常にユースっぽい、まっとうなテクニカルさを持ったチームだった。東京サポとしてはU-18の大貫彰悟のふるさとクラブとして有名(?)だが、確かにココで学んでいたんだなぁと確信が持てるような、そんな大貫イズムに溢れたチームというかね。
話を逸らすと、選手の経歴特に育成年代をどのチームで過ごしたか?という履歴がプレーぶりにハッキリ出ているのを感じれる面白さ、というのが育成年代の観戦にはあったりする。流経大の試合を始めて観た時には、確かにココで栗澤が、阿部吉朗が、汗水垂らしてサッカー学んでいたんだなというイズムを感じれた(塩田・アベノブのGK組はさすがに分からないけど笑)。名古屋の小川佳純なんかも、三菱養和出身と聞いて妙に腑に落ちたというか、何か好きになったというか。この様に、好きな選手のルーツを辿るのに学生時代のクラブのサッカーを観るのはかなり楽しいものですよ。「その時、確かにココでサッカーをしていたんだな」というのが後輩のプレーぶりで分かるんですわ。

そんな大貫も、今年から流経大に進学。一年生メンバーとして既に練習試合に参加している様子。新たな履歴を自らのプレーに刻んでガンバレよ!という筑波とも横河とも関係ないエールでこの項締めです。