STOP! 養和TIME 新人戦 -三菱養和戦

日曜日にはギリギリスケジュールで新人戦を観戦。新人戦に勝つとどうなるのかがイマイチよく分かってないが(笑)とりあえずお披露目というか、成長を計る上での基準点というか、そのスタートラインを観るって気楽な感覚。

よってスタメンは省略。内容も省略でいいや。って。簡単に。

とりあえず代替わり初っぱなに「養和タイム」を見せられるとは思わなかった(笑)80分以降の、計ったかの様な逆転劇。昨年も散々見せられたコレを個人的に勝手に「養和タイム」と名付けさせて貰ったけど、コレって伝統なんですね。

そもそも単純に、今年も養和は強い。加藤なり玉城なり、内堀なり田中なり。去年賑わせたタレントがイッパイ残っているし、代わりを埋めた選手がこれまたタレント。
今年の1トップを務めるのは23、木村って呼ばれてたかなぁ?コイツがこれまたグッドな体格。身長があるのはもちろん、芯が強くて当たりに負けない。養和の1点目は、サイド起点からナナメにボーンとDF裏に入るボールから。この競り合いで木村は東京29平出を吹っ飛ばしてGK崔と1vs1に持ち込む。コレを外すものの、14のボランチの選手かが詰めて養和が先制したんだけど、ハイライトは平出を吹っ飛ばした場面。あまり回数を観てきたワケじゃないけど、平出だって当たりに弱い選手ではないはず。そこにぶつかって負けなかったシーンはちょっと衝撃的だった。養和はこんなのがまだ居るのかよって。
この日の養和のシステムは4-2-3-1って自分は観て、24(恐らく玉城)と14の2ボランチを組んでいるのが現状の養和の熟成度であり、妥協の産物だと、監督の意図を理解してみたけど、そんなどころでなく養和は既に出来上がってる感すらあったかも。後々玉城を前に出して本来の4-1-4-1になるのだろうけど、その辺りはまぁ所詮数字遊び。どちらにしてもボランチコンビは良好に玉城を前に出し、14番の選手(名前分からず)もアンカー気味に良いプレーしていた。
養和らしい守備意識の高さは保ちながら、個の力は変わらずふてぶてしく発揮する。またそれにふさわしいタレントが、いるわいるわ。12内堀もCBに入らないで良いくらいに、CBの16,19は体格あったし。これはまいった。
先にちょっとプリンスの展望をしておくと、昨年上位だったマリノス・レッズ・そして東京は昨年は3年が中心でタレントだっただけに、それらがごっそり抜けるこの3組は、今季厳しい結果になるだろうってのが当然の予想。特にレッズなんて、こりゃあもうね。
その逆に、タレントが残るのが前育と、そして養和。前育は選手権で観る人にインパクトを与えたFW皆川が最高学年に上がるし、その他主力のいくつかも同じく。養和は上記の通り。この2チームは今年のプリンスを面白くしそうだし、東京を応援する者としては最警戒な両者でしょう。ヴェルディも後者に入るのだろうけど、とりあえず高木兄弟はトップ出向っぽいし、今年は不透明。


んで、東京。
昨年主力としてコンスタントに出場していたのが阿部、ちょっと落ちて重松、もう一つ落ちて梅内・江口辺りくらいだろうから、まず単純に経験不足。修羅場をくぐってないし、何というか「1人の意志が10人に波及していく意味」みたいなのを理解できてない。お客さんという形で例えば先代チームに混ざればみんな良いプレーをするんだろうけど、その空気を今度は自分達で作らないといけない。現状の東京は、出来てない以前に恐らくまだここに気付いてない。Aチームで戦う選手のほとんどがまだ「お客さん」。今年のスタート地点はここから、ということでしょう。

その点での意欲というか、意味に気付けているのはむしろBチームの選手達の方。時期のせいもあって今はBチームのが観てて面白かったりするけど、それだけでない面白みを自分が感じているのだとすれば、その原因はコレ。現状は「AチームにBチームの選手を混ぜる」よりも「BチームにAチームの選手を混ぜ」た方が、後から入った選手が輝けそう。そういう、「11人で作る空気感」がBチームの方が上。Aチームの選手は危機感を持ってやって欲しいし、Bチームはチャンスだと思ってさらにガンガンいってほしい。


そんなBチームの有望株、気になる子ちゃんを紹介して、この項は締め。32秋岡活哉(通称ちょっち)
新チーム立ち上げからB戦でボカスカ点を取っている、良いタイミングで輝き始めたストライカー。GO FOR 2014カップで初めて観たけど、とにかく活きが良い。「点を取るなんて簡単だよ!(シャランラ〜ン!!)」って感じのピーターパン・ストライカー(意味わからん笑)この日はここ最近の実績からか途中出場のチャンスを手にし、その後のB戦ではやはりポンポコ点を取っていた。
彼の「シャランラ〜ン!!」たる所以はまだ掴みかねてるけど、ゴールシーンや試合中の動きとかを見ていると、シュート時の落ち着きと、そうさせているだけなシュートシーンでのフリーぶりが挙げられる気がする。サイドからのボールに対してどう突っ込むか、どう逃げるかって動きなんかは見ていて面白いし、それは恐らく後ろからスルーパス等で受ける動きでも変わらず良いはず。プルアウェイというのか、相手DFから消える事が出来る選手。これは風間監督曰く「先天的な才能」らしく、もしかしたらその才能を受けた選手、なのかもしれない。
恐らく足も速いんだろうけど、絶対それだけじゃないはず。確信を持つにはもうちょっとしっかり見る必要はあるけど、結構面白そうな選手。いま絶好調な彼を、今のうちに是非。
2/8 11:00駒沢陸上競技場にて新人戦3位決定戦。相手はヴェルディ、この時期おなじみの東京ダービー!ちょっちにもチャンスあるかも?シャランラ〜ン!!