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関東大学一部リーグ 早稲田-東学大 流経大-中大

ダブルタイトルマッチで60分フルタイムドローは無しだよなぁ、和田京平に謝れ!ドッティ修司はベルト取り返してしまえ!!(ご挨拶)
枯れた喉。しかしその前にとりあえず、きのうの2試合を簡単に。関東大学一部リーグ「早稲田-東学大」「流経大-中大」

  • 早稲田-東学大

10位チームvs11位チーム。その間を隔てているのは降格ライン。降格圏脱出を争う直接対決だったが、試合内容もそれを象徴する低調なものだった。
東学大はやはりFC東京特別指定選手高橋秀人が目立つ。屈強な守備以上に丁寧なフィードに眼が行く。クリアボール一つ取っても、前線のスペースに狙いを定め、かつボールに対しどう面を当ててスワーブをかけるかといったところまで気が利いていた。学生選抜ではボランチ起用みたいだが、それも納得。下田的な展開力というよりは佐原的フィード力というか、増嶋をボランチで起用してみたい的な能力を想像してもらえると分かりやすい。
そんな高橋を中心にサイドに落とすボールを18村山が懸命に追いかけ廻るのがこの日見せた東学大のスタイル、だがそこまで。仕掛けられるでもないままに淡々と攻撃フェイズが終わってしまう印象。リーグ最少得点数を物語る質であったのは確か。
局面では頑張るし、身体も張る。しかしまだ「甘い」。フィジカルコンタクトにも差を感じるし、ボールが奪えてもターンオーバーからボールを奪い直しにかかる早稲田の「気配」が察知出来ずに奪われ直す場面が多い。また、ファーストタッチでトラップボールをどこに置くかの判断・技術がリーグレベルに対してかなり劣っていた。
また、リーグ総得点が17と最下位ながらもアシストランキングには7鈴木がアシスト数7で二位につけている。この鈴木はセットプレーのキッカー。そしてセットプレーでは高橋に期待するチャントが(ノリオチャントと同じ、頭で〜決めろよ〜)。鈴木のアシストはほぼセットプレーで、セットプレー崩れからの得点も有ったとすると、得点の内訳として半分はセットプレーからのものだと推測する。流れの中から得点をとる形が90分見えなかったから、恐らくこういうチームなのだろう。
関東一部のチームはこれで12チーム中10チームを見る事が出来たが、東学大は確かに技術が一歩劣っていた。観戦出来た試合数は少ないのでたまたまな面も強いだろうが、個人的にはたまたまでは済まない差が判断で来たつもりなのでこのままとする。0-2は妥当な結果。順位だけでなく内容的にも降格は厳しいか…
さて、早稲田の話題が全く出て来てないですが…実際にメモ取りを読み返してみても早稲田の話題はほとんど無い。そんな現状。東学大との個人力の差は明らかで、局面での技術の差とかもありありとあった。ただ早稲田はやはり、チーム作りに不安定が過ぎる。抜けた最下位順大戦で干していた伊藤・松本・中野・反町・キャプテン塗師をあっさり起用して惨敗して見せ、「反町が新たな選手として活躍してくれた」とコメント(「新たな」って…)。この試合ではまたしてもガラリとスタメン変更。結果降格圏脱出を争うチームと順位相応の試合をして見せた早稲田はやはりおかしいし、タレントを考えたら酷いと思う。この試合は勝ち試合だったから荒さはハッキリとは見せはしなかったが、インカレチャンピオンチームを一年待たずにダメにしてしまった監督の罪は重い。東京とのTMで見た時も、相手なりの考慮を踏まえても二本目の方が出来が良かったし、TM後には選手に「いろいろ大変だね…」と声をかけるギャラリーの方も居た。塗師のブログとか見てると泣けてくる。この不幸をどう捉え、どう変えていくのか?降格レースはまだまだ分からない。

優勝決定目前の流経大。勝ち点的にも抜けているが、その内容は低調そのもの。9/24神大戦なんかは見ていて悲しくなるものがあったし、これで「3冠目指す」とはよく言ったものだと吐き捨ててしまった。更に前節専修大戦では2-6と、首位チームとしてはいかなる理由があってもやってはいけない大敗を喫してしまい、更に今節対戦の中大は専修とベクトルの近いチーム。苦戦、正直連敗までも予想していたが、さすがに6失点からのリバウンドか、キッチリした王者らしいサッカーで4-1完勝して見せた。
前節の大敗を経て「大幅にメンバーを変える(中野監督)」つって、中盤が千明アンカー右が金久保左に楠瀬、頂点に三門のダイヤモンド型てのは、他大学からしたら卑怯そのものでしょう(笑)。直近の試合でのメンツが知らないのでどれほど大幅変更だかは分からないけど、それを感じさせない中盤の流動的なポジ変更を経ての攻撃は連携完ぺき、見事だった。
アンカー千明の奮闘ぶりが目立つ。左利きのテクニシャンと分かりやすいタイプな彼だが、そこまで良い印象はこれまで無かった。分かりやすいタイプなだけに、ダメな時のプレーぶりも分かりやすいタイプのそれであり、そこに奢る部分はあったと思う。それが今やトップで堂々たるアンカーぶり。難しい事せずにセーフティにしかし簡単に相手の逆を取って散らす様は堂々たるものがあった。三門は相変わらず神出鬼没に先制点ゲット。縦に飛び出した後も得点を意識し危険な位置で「消える」事がこの得点率を生んでいる。今年の流経は三門を器用貧乏的に頼りすぎている部分が個人的に不満だったが、この結果を出されると文句は言えまい。対照的に楠瀬は不調。進路について、相当に迷っているらしい。話を伺わせて貰ったけど、こればっかりは難しい。
問題なし!と前半のメモを締めくくるほどに盤石に見えた流経。「今日は安心ですね」とHTにダベるが、さすがにそれで終わらない中大。
中大もなかなかにmovingなチーム。DFライン上での駆け引きに長ける2トップが特徴を発揮し、そのような駆け引きを、サイドでも中盤でも、どこでも仕掛けている様にすら見える。それほどに機動力溢れるチームも、根底は個の技術力。ファーストタッチ、ボールの置く位置は徹底しているし、第1試合とどうしても比較してしまう。なかなか気持ちよく攻撃をやり切ってくれる。劣勢を取り返そうと流れを完全に掴む。
流経大が取りたてて悪くなったとは思えないし、中大を褒めるべき猛攻だったかと。ただ、中大のハイスパートサッカーにまともに付き合ってしまったのはゲームメイク的には危険ではあった。自分達の時間、自分が落ち着く時間をしっかり作るべきだったが、ボールを奪っても縦に早いカウンターを狙ってすぐまた奪われて。2-0らしいサッカーをもっと心がけても良かった。中大の高速リスタートにまんまとやられて2-1。苦しい流経。
それを救ったのが金久保。宇賀神投入でトップ下に入った金久保が高い位置で綺麗なボール奪取、三門→張で試合を決める嬉しい勝ち越し点。そこからは金久保劇場。金久保と千明が発揮してくれる事で流経は非常に助かった。いやーいい金久保が見られて良かった。終盤にはウイイレみたいなまたぎフェイントからフリーの楠瀬へ、左足振り抜き4-1終了。楠瀬の悩みを振りきらせる抜群アシスト、この得点で楠瀬も活き活きとしたプレーを取り戻してくれた。良かったぁ〜さすが俺の金久保や!金久保のプレーはユータを思い起こす。


美しげなサッカーを見せ、これが流経らしさと取る人は多かったけど、その要因としては選手依存がかなり大きい事は感じた。当然と言ってはそれまでだが、この日の内容の良さは金久保と千明がサッカーを「楽しんでいた」のが非常に助けていた。東京みたいに、絶対値の差はあれどベクトルの向きはトップもサテも変わりない様なチームと比べずとも、流経はそんな色が強いチームである。幅が広いのを強みと取る事も出来るし、結局金久保やらを連れてこれる育ててこれる流経大を評価すべきでもある。しかし…

今年の関東大学は、総じてレベルが低い。上位の常連がサイクルの波に次々と飲み込まれている。堂々の首位独走な流経大も例外ではない。サイクルがずれたおかげの独走だが内容は決して褒められるものばかりではなかった。多数のチーム・組織を抱える裾野の広さがサイクルをずらしたと取ればそれは強みだが、阿部吉朗塩田仁史から始まったサイクルの終焉は間違いなく近づいている。肥大した組織ゆえの軋みも聞こえてくる。そのサイクルをどう引き延ばすのか、次のサイクルをどう描くのか?
その過渡期にありながらタイトルを取れてしまえそうな当たり、流経大はもはやポッと出の新興チームではない、名門大学チームと呼ぶにふさわしい格が生まれていると言えるだろう。名門大学チームがどう次のサイクルを描くのか?そのカギとして流経柏の動きが気になるけど、個人的にはもっと大きな事をやって欲しいなぁ。