読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

三ツ沢経由ロンドン行き クラ選@Jヴィレッジ ダラダラ記その2 と今日の見どころ

FC東京 サッカー

アルヘン戦からそのまま直行でマンガ喫茶に泊まろうと思っていたが、あのずぶ濡れ雷雨だったために一度帰る必要が出てしまった。シャワー浴びて着替えて、終電近くでまた新宿へ。
その1で書いた様に、我が家からの始発で行ってもJヴィレ到着は11時過ぎ。10時半からの第1試合には実は間に合わないのである。18キッパーが第1試合に間に合わせるためにはその一本前に乗る必要があり、それに乗るためには山手線圏内で始発を迎えないとダメ。始発だったら山手線圏内どこでも大丈夫かは知らないけど、日暮里を5時頃発の常磐線勝田行きに乗らないとダメなのです。いわきから先が少ないので、この電車しかない。18キッパーなJヴィレ巡礼をされる方は気を付けて。この日の常磐線にはかなりヘビーなスケジュールで乗り込んだのに、なかなか寝付けない自分。車内で寝るってのにもある程度の体力は必要であり、その体力すら削られているらしい。さすがに豪雨は堪えた。いわきで食った立ち食いソバが身に染みた。あそこは今後オレの常連にしてやろうぞ。つか京都行きでもJヴィレ行きでも、立ち食いソバしか食ってねぇな。おさかなさんが食べたいよ…

東京はスタメン変わらず。プリンスの頃に比べて明らかにスタメンは固まりつつある感じ。
立ち上がりからポゼッションはやはり東京。流れを掴むというよりかは完全に実力差。倉又監督が叩き込んだ「ハードワーク+ポゼッション」の高い融合はやはり全国トップレベル。深いプレスに意思統一された追い込み方(中切れ外切れの意思統一と具現化のためのコーチングは絶えることがない)。これはどのチームだって厳しいと思う。
立ち上がりに自然に掴んだ流れが多少ゆるんだ一瞬、しかし先制は名古屋に入る。前線に3枚を張らせて、トップの選手のスピードに頼るサッカーの名古屋がチャンス一発、霧雨のピッチでボールが走り始めたピッチは、処理の難しいシュートを生んでしまった。偶発の失点の様に書いてはいるけど、DFラインのギャップを堂々ぶち抜かれた失点でもあった。クラ選初の失点0-1。
これでスイッチが入ってしまった東京。実力差がそのままゴールラッシュに結びつく。左サイドでこねてパスを回しながら、チェックが緩いと見るやいなや左ペナ角付近から山村が豪快ミドル。ミート抜群でエースが停滞を振り切った。さすがルーベン頼りになる一撃で同点。そして始まる「東京なめんなよ劇場」二分後には左CKを三田が高い打点でドンピシャヘッド。タマのヘッドってあったんだ、で逆転2-1。お次は岩淵、右からのスローインから繋いで悠々抜け出した山村が、深い位置から「決めて下さい」の優しいグラウンダーパスをスコンと当てて押し込む。4点目は恐らく山村に入ったクサビからワンタッチ抜け出した山浦から同じようにクロスが入って梅内が押し込んだか、ごちゃついてて(そして観てる自分が浮かれてて)詳細は分からずだが。そして最後に山村、相手のパスをかっさらって確実に1対1を流し込んだ。
ここまでが公式記録では10分間の出来事。10分で5点ぶち込んで、完全に勝利を決めてしまった。このチーム、抜きん出た選手がいるわけではないが、組織力がはまった時は恐ろしい。決勝トーナメントから45分ハーフになったが、長く感じて仕方がなかった。
問題は既にクローズしてしまった状態で迎える後半、モチベーションの低下は懸念されるところだったが、それでも声を張り上げて戦っていた名古屋の姿勢は素晴らしかった。だがそれをあざ笑うかの様にスルーパスで抜け出した岩淵がGKとの1対1を柔らかなループでゴールに流し込む。何とも血も涙もないブッチを見て安心した、90分のゲーム明記に関しては杞憂だと、思えばここで観ている自分も気を抜いてしまったかもしれない。
交代選手を入れていくごとに、自分たちがやれなくなってきて相手に流れを渡してしまった感じに。交代選手の問題というわけではなく、これは残る選手入る選手共に難しかっただろう事は確か。けど、ミス絡みで結果名古屋に3失点、計8-4で試合を終えてしまったことは要反省であり要切り替えであろう。「お前達が元気なくしてどうするんだ!」と試合中に監督から飛んだ怒号、試合後のどんよりした空気は8−4で爆勝した後とは到底思えない感じだった。特に自らのミスで相手に得点を献上してしまった畑尾は相当落ち込んでいたが、そこに突然鳴り響くは今まで出しもしなかった太鼓と「ベルディだ〜けに〜わ〜」のイケイケ?のチャント。これには観客も選手達も共に苦笑い、しかし究極のKYはこの時ばかりは選手を助けたのかもしれない、ナイス鈍感力である。
そう、次の相手はヴェルディ。ベルディだけには、である。ちなみにヴェルディ-ジュビロは5-2。東京vs東海の第1試合はそれぞれ、野球みたいなスコアで終わった。

野球?ラグビー?第1試合は違う競技が行われていたらしいが、第2試合は間違いなくサッカー。両ピッチ共に、サッカーの醍醐味を見せてくれた様だ。柏-セレッソも非常に、非常に捨てがたいが、こうなれば養和旋風と共に心中すべきだろう、こちらを選択。
ガンバはスタメンにプラチナ世代名高い1年生がズラリと並ぶ。しかし多くの選手達が中3の時点で既に主力並みに出ていたので、実質は高2くらいといっても良いくらいらしい。実際に注目の宇佐美が中3で14,今回の高1で10を背負っているのを見ても、そうなんだろう。
その注目の宇佐美は確かに上手い。
「あの養和」が間合いを詰めずにズルズル警戒して下がるしかない守備をしているのを見ても、飛び込んだらかわされるという最上級の警戒が必要ということだろう。またこの日の養和は宇佐美対策として右SBにスライドさせていた松本をセンターに戻し、本職であろう阿南をSBに戻していた。この阿南が、宇佐美の手前にボールが入った時、次は宇佐美にボールが廻るぞってタイミングでバチンと警戒スイッチが入るのが外野からもよく分かり、宇佐美へのハードマークとその為の意識付けを相当仕込んできたのがよく分かる。
ただ、前述通り持たれてしまったら間合いを取るしかないわけで。これを良いことに宇佐美はそこから逆サイドに精度高いフィードをポンポン通す。フィードを通す相手が同じくプラチナ世代の11番原口拓人。こちらも1年で11番を背負っているだけある、とにかく早いし上手い。
つまりは結局、宇佐美だけではない強さがガンバの全てだろう。キャプテンの7番大塚とともにガンバのアタッカー陣は学年はバラバラながら絶対値が相当高い。「宇佐美だけではない」ところが、多くのクラブを苦しませているということ。
それでも身体を投げ出して懸命に守備をする養和。しかし抜け出した宇佐美がGKとの1対1で上手くPK奪取、大塚がしっかり沈めてガンバが先制。
養和に逆転の目がないわけではない、数が少ないながらも豪快なミドルであわやのチャンスは多く作り出せてはいた。また10番玉城が絶好調、スピードと運動量で相手をかわして、途端に数的優位のチャンスを作り出すなど攻撃面で抜群の存在感。玉城を中心にまずは1点を狙う養和。
その為に斉藤監督も積極的に動く。6番石井に1トップ9番恵津森を下げる。特に連戦を1トップで奮闘した恵津森はさすがに疲労を感じる出来だった。しかしこれまでの縦横無尽の活躍を思えば当然の消耗であり仕方がないかわいそさ。ただ代わりに出た16番木村が起死回生の同点ゴールを挙げたのだから恵津森も本望だろう。木村も大きいながらも早さと上手さを兼ね備えたFW、思い切りの良さが実を結んだ形か。サイドをえぐり、中央に侵入し、角度ゼロの所からGKのニアを流し込んだ!大爆発の養和ギャラリー、そうですこれなんです。
ただその1分後にしたたかに逆転ゴールを決めるのは宇佐美貴史。小憎らしいゴールは、ただの追加点以上に養和にヘビーにのしかかる得点だった。2−1だが、これで養和の息の根を止めた。
養和は攻め込むものの、同点で生まれかけた逆転への追い風を断ち切られたことで敗色ムードが漂う。そこにとどめを刺す原口拓人。あの場面で立ち止まれる、間を創れてしまう宇佐美の、ある意味強心臓。原口へのプレゼントパスの時点で全ては決まっていた。3−1。養和旋風はプラチナ世代によってここに幕を閉じた。
結局はプラチナが支配した試合だった。彼らのプレーは、評判・肩書き・実力を警戒してくる相手の、その逆手を取るレベルにまでなっていた。初遭遇のプラチナ世代だったが、うかつに飛び込めない相手の警戒を利用して悠々プレーする様は「これで1年か?」と衝撃があった。間を操り、そこまで落ち着けつけるか?技術とスピードでぶち抜けてしまえるか?
ハッキリ言って、キライですね彼ら。上手すぎて、何ともかわいげがない。いや彼らの実力は認めますよ。ロンドン世代の一番下の年代ながらも、ロンドンの10番はこのままなら恐らく宇佐美でしょう。けど、キライ。東京的に好まれそうなかわいげは彼らには全くないです。このあたりのニュアンスは、見れば分かります。是非観て下さい。オレは、養和の彼らの方が断然好きだ。帰りのバスから窓を開けて、大声でJヴィレッジに別れを告げていた、そんな彼らのが俺は大好きだ!

  • 三ツ沢に行こう!

今年からユースを見始めた理由は、今年の高校年代全てが「ロンドン世代」だったことから。ロンドンを担う主力が間違いなくここにいると思い始めたら、いても経ってもいられなくなったから。勿論ユースならではの魅力はあるわけで、そんなのは多少通い始めたら勝手に気付くだろうからどうでも良いんです。やはりこのタイミングから見ておくと、4年後、絶対楽しいですから。今日1日、時間と1000円を使えば、確実に4年後(もっと言えば2012までの4年間)を楽しめるんだから、これは是非行って見た方が良いですよ。
三ツ沢経由ロンドン行き。ロンドンの主力は確実にここにいます。

プリンスでは苦戦を強いられながら、クラ選ではしっかりとベスト4に残ってきたヴェルディ。さすがは伝統の名門クラブである。トップでしか緑を知らない瓦斯サポその他はハナで笑うかもしれないですが、ヴェルディは確実に名門であり、伝統を刻んできたクラブ。ユースを見ると毎度、それを改めて再確認する次第。伝統たる所以として、個人的にヴェルディの伝統は「かわしてから、パスサッカー」と考えている。まずは個人で相手をかわして、そこからパスを繋ぐ感じ。根底にあるのは、プレーで相手をおちょくる遊び心か。これこそが緑の血。
ただ今年のヴェルディはそれだけではない。今年は足の速い2トップを裏に走らせる、縦ポン的スタイルも多用してくる。このあたりは柔軟と言えるのか核がないと言えるのか。しかしそれでも、そこは一貫して「個のチカラ」、まず相手をかわしてやろうって意識はかなり強い。
東京サポとしてはいつもはおちょくる対象でしかないヴェルディだが、伝統のある名門クラブであることには間違いなく、それを再認識できるのがヴェルディユース。その部分のリスペクトを改めて思い出すのもたまには悪くないでしょう。
当然、「ベルディだけには負けられない」ですが。

  • 今日の見どころ 第2試合 柏-ガンバ

ユースの大物両チームによる対戦が今年もとうとう実現。16時には間に合わないっていう東京サポも、この試合だけでも見に来る価値はあります。
柏はポゼッションを極めた、徹底的に繋ぐチーム。MOVINGというよりはスペイン的?東京サポ感覚では「シュート打て!」でも、そんな周囲のじれっぷりもお構いなしにとにかく回す。「シュート打て!の向こう側」が見れるかも(笑)。ただその結果、海外遠征ではあのブラジル代表を撃破。地元スペイン紙でも大々的に報じられたこの成果を見ても実力は相当高い。
しかしこの柏、今やユース年代最大の大会の高円宮杯の出場権が未だ取れていない。プリンスリーグに参入し損ねたせいで、これだけ実力を謳われながら高円宮杯出場のためにクラ選の決勝に進むしか方法は残されていない。出場権獲得のために、本気の柏ユースが三ツ沢に登場する。
対するガンバは前述通りのタレント集団。だが宇佐美なんかは今後近いうちにトップに昇格させるだろうから、プラチナ世代が勢揃いするのは高1ながらこれで最後になるかもしれない。再会はガンバのトップか、はたまたロンドン五輪代表か。しかしそれがちょっと遠い未来の話であることは間違いない。とりあえずロンドンの主力をいっぺんに見たいというならば、ここは最初で最後のチャンスかも。
最後かもと言ってしまえるくらいに、この試合は実力伯仲、勝敗が全く読めない。しかしどちらが勝っても納得の内容を両者は見せてくれるだろう。ユース年代と馬鹿にする事なかれ、サッカーの醍醐味を見せる、1000円払う価値大ありの試合が見れる可能性は非常に高い。

これまで大満足のクラ選観戦と、その集大成へと収束していく三ツ沢ラウンド。個人的にも相当楽しみにしているところだけど、単純に、今の東京U-18のサッカーを多くの東京サポには見てもらいたいってのが素直な願い。その為にもまずはこれから、多くの人に三ツ沢に来てもらいたいし、またより多くの人に見てもらえる舞台(日曜の決勝)に是非進んでもらいたいものです。
厳しい相手ではある、懸念材料もある、それらを振り切って勝利を!