三ツ沢経由ロンドン行き クラ選@Jヴィレッジ ダラダラ記その1

日曜日(大会2日目)と水曜日(準々決勝)はJヴィレッジでクラ選観戦。もちろん18きっぷで。京都に続いて「始発のために寝ず→始発乗ったらとりあえず寝る」。鈍行電車に30時間は乗ってますね、本読みまくり、最近からだが何かおかしい(笑)
けど、面白かった!アツくて、華やかで、いる人みんなが「物好き」って感じで。一緒にするな!なんて言わないで下さい…
11時過ぎに到着、一試合目の後半から観戦。ただ最初はクラ選の雰囲気と初めてのJヴィレッジの地形の把握で精一杯って感じ。名古屋-ガンバ、柏-山形をチラ見する感じで取りたてて感想は無し。

二試合目はこの日のお目当て(お目当てかい!)浦和-三菱養和の三菱ダービーをガッツリ観戦。完全に三菱養和が「だんだん気になる気になる気になる」状態な自分は養和応援モード。浦和は個の強い3トップをワイドに配置して局面で発揮する感じ。注目の2年原口元気は確かにスゲェ。一連の仕掛けをトップスピードでやり切れ、そのあいだ細かいボールタッチでリズムを作ったりそのリズムを自ら狂わせたりと芸が細かい。当然養和は守るんだけど、ただそこは待ってましたと言わんばかりに。180オーバーのCBのキャプテン4松本を右SBにスライドさせ、代わりの12内堀もこれまたオーバー180と高身長をズラリと並ぶ。養和はこれでより屈強に、浦和の仕掛けに対しても「確信の飛び込み」で堂々と身体を張った堅い守備。それでいて攻撃をしっかりやり切る技術と「ふてぶてしいまでの心臓」をそれぞれ併せ持つ。う〜んすばらしい。
こう書くと養和のワンチャンス狙いの展開を想像するかもしれないけど、それはむしろ浦和の方が当てはまるかな?ってのは贔屓目込みの感覚。浦和は全体に技術とアイデアがあって、確かに強いんだけどいかんせん養和の守備に確信めいた強さが滲み出ている様な気がして仕方がない。それゆえにこう見えちゃう(フラットな観戦者にしたら違う見方になると思う)先制は浦和、細かく繋いで中央突破から19番石沢が右足で。浦和らしい華やかな得点か(ユースの浦和は、華やかなんですよ奥さん)

攻め続けていた浦和だけに、これでガツンと傾くかな?とも思ったけど逆襲の同点ゴールはそのすぐのタイミングで20番の1年田中輝希が。1対1で間合いを取りながら下がる相手をあざ笑うかの如く、その間合いのまま抜ききらずに右足ズドン。養和のふてぶてしさの象徴は1年生、体格といい図太い精神といいスケールを感じる選手。
後半に入って、ゴール裏で観ている自分の手前側に攻撃する浦和の勢いは更に増す。近くで見る原口のドリブル、城福JAPAN常連だった山田直輝はやっぱり攻撃を仕切れるし浦和はやっぱり強い。ただ養和びいきで観ている自分には、それらを気持ちで身体を張って止める養和の「いつもの伏線」に見えて仕方がない。案の定の終了間際の78分(グループリーグは40分ハーフ)に伏線回収の逆転ゴール!FKからのごちゃごちゃを12番内堀が押し込んでいた!!はしゃぐ養和とオレ。
またも劇的。プリンスに引き続き三菱ダービー逆転勝利。仕切りの網がぶち破れそうな程に内から外からグラングラン揺らして勝利を喜ぶ三菱養和。予定通り激戦をたっぷり見れてもう満足。あー見に来て良かった。

  • 大会二日目 FC東京-仙台 他

初戦をしっかり勝った東京は、この日は東北プリンス王者の仙台が相手。メンバーはGK井上DFは左からU-17代表の阿部に畑尾・藤原の2CB、右はU-16代表1年の廣木、大貫と三田がボランチに入り右に山浦、左に梅内、2トップの岩淵と山村は岩淵が多少下がり目に取る時もあり。
序盤から、東京と仙台の繋ぐ実力の差が明確に出る。東京の守備に比べれば仙台のプレスは数歩浅く、余裕のある東京は面白いクサビと大きな展開で野心たっぷりに回していく。いきなりの2分に東京先制。左サイド梅内が角度のないところから豪快に左足を振り抜いた。まるでEUROのロッベン(言ってるだけです)。すぐの9分には山浦が『手堅く』右足FKを直接ドン。13分には「上手く誘ったなー」のPKを岩淵が確実にチョン。開始早々一気に3−0。
序盤に一気に3点を取った時点で、「戦力差をそのまま結果に反映させる戦い」となったと言える。回す技術の差は明らかで、東北王者といえども軽く一蹴しなければいけない試合になった。そしてこの時点で、俺の気持ちは他ピッチでの試合に移る(笑)だって後ろを振り返ればマリノス-札幌が、そしてナナメ向こうでは関西プリンス王者のセレッソヴェルディがやっているんだから。セレッソ見たいじゃん!
とりあえず前半は東京の試合を見ながら、背中のマリノスの試合を。ちょくちょく振りかえるとマリノスゴールキックが多い。多少見てみると札幌のカウンターが結構惜しいチャンスになってたりもしてるっぽい。札幌もしっかり攻め込んでいるみたいで、少なくともマリノスの無失点は無いなとこの場で予感。どれだけマリノスが得点を上回れるかの試合になりそうな雰囲気。イコール斉藤学次第。その後は見ていないけど結果は1−0で札幌勝利。マリノスは得点が取れず、最終的には全敗で予選敗退。良くなかった、ということだろうかね。
マリノスは東京との試合の時に見たが、その時は負けたものの両者共に緩い、ミス絡みによる大味ハイスコアの試合だった。東京はとにかく斉藤学を止められなくて、個人にやられた感じ。またこの頃の東京は、今の出来を思えばポゼッションサッカーの転換点で、内容もいま思えばまだまだだった。それにつられてかマリノスのイメージもあまり良くはなかったが、さてこの試合は、そして予選を通してマリノスはどうだったのだろうか?
当の東京は3点ゲット後はあまりよろしくない雰囲気で、ポストくんに助けられる場面も。まともに見てないから分からないけど、ボランチの裏のスペースを使われてた様な、気が、する。たぶん。
って事で後半はガッツリ移動してヴェルディ-セレッソ戦を観戦。関西プリンス優勝の、評判セレッソは見ておきたかった。
0−1セレッソリードで始まった後半。セレッソもまた、ガタイが良い。パワー派な場面が局面で多いタフなチーム。聞く人、聞く人からセレッソの評判を聞いていたので楽しみにしていたけど、ただ後半目立ったのはむしろ逆襲のヴェルディ。今年のヴェルディは、足の早いFWを縦パス一本で走らせる意識が高い、まるで瓦斯サッカー(笑)正直意外だったけど、元々球際の厳しさはあるチームだったから、案外出来ている。伝統の「かわしてからパスサッカー」もちょくちょく小出しにして、セレッソを押し込む場面の方が目立っていた。予定が狂う(笑)
けど、ヴェルディの同点ゴールはゴラッソ。DFラインが弾いたふわりクリアを15佐藤がダイレクトにインステップで振り抜く。ミート完璧のゴールはドライブがかかってセレッソゴールに突き刺さった。格好良く雄叫びを上げた佐藤に、何となく緑の血を感じた(笑)
フラットに見た感じでは緑優勢、少なくともセレッソが勝ちを拾える内容ではないままに終了1−1。セレッソは後半あまりリスキーに行っていた雰囲気は無く、少々拍子抜け。恐らくこんなものではないはずのセレッソが見たかったが、それは次に持ち越し。
ちなみに東京の後半は途中出場の重松が2得点で計5−0。それでも危うい場面はちょくちょくあり、80分通した試合作りには課題を残したといったところか。
けど、こうして関東を抜け出して全国のチームと対戦してみると、「あぁ東京って全国的に見ても強いチームなんだな」てのは改めて思う。んでその強さの要因としては間違いなく倉又監督の手腕に寄るところが大きくて、チーム組織に関しては3本指くらいには入るんじゃないかってくらいに抜きん出ている。セレッソが副島さんを監督に迎えてから2〜3年での躍進を考えたら、やはりスタッフは重要だなと改めて感じた2日目だった。
カシマスタジアムを苦しめた雷雨に打たれながら、オレを乗せた常磐線はトボトボと上野へ向かう。案外18きっぷでJヴィレに来る人が少なくて、意外。確かに常磐線には、東海道に比べて耐えにくい「何か」がある。京都へ向かう9時間よりも常磐線の5時間のが何となく辛かった。あと、常磐線に揺られながら聞くPerfumeは悲しいくらいに相性が悪い。次の週にはRIJで来るってのに、果たして常磐な方々にPerfumeは浸透しているのかと、いらん事が気になった。あーRIJ、行きてぇなぁ。Perfumeフジファブリックエレカシチャットモンチー、筋小、SOIL、BRAHMAN、行くなら断然土曜だよなー。
脱線したところで長くなったので、一旦切ります。