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ホントにコレで行くの?超攻撃的布陣 TM FC東京-駒澤大

FC東京

今週末のナビスコ杯予選5節対清水戦は、首位攻防の直接対決。首位清水と2位東京と、2節を残して勝ち点3差・得失点差6離れている状況での対決となる。予選突破には絶対に負けられない一戦であり、将来を思えば得失点差を考えた直接対決というこのシチュエーションは、味わっておくべきヒリヒリした状況。ナビスコ杯予選とは言えども、このヒリヒリ感を公式戦という舞台で味わえる事こそが「優勝に手が届く舞台に居続ける事」の最大のメリット。Jリーグとは違いミニマムな状況ながら、城福監督が理想とした舞台が松本に設定されたと言っていい。代表選手が欠ける状況だが、大一番。
それに向けたTM駒澤大戦を確認しに行ってきたよ。

一本目〜23分  23分〜
___9__24___  ___13__32___
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_22__30_18_  _18__30__15_
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_____7_____  ______4_____
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_17_2_3_25_  _17_2__8_33_
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_____1_____  ______1_____

駒大はシングルナンバーの選手が少なく80番台90番台の選手が非常に多い。その割にプレスは強烈で駒大イズムは色濃くて、ホントに2軍か?う〜んと思ったが、ここのメンバー表を見るとこれは完全に1軍。スッキリ。
方や東京は3ボランチに見慣れているために、またしても変則布陣か?と思いきやそんな事は無し。純然たる『1ボランチ』と言っていいかと。基本は大竹・浅利のボランチコンビってことになるんだろうけどお互いの意思疎通ジェスチャーを見てると、常に縦の関係を持ち続ける事を意識していたっぽい。このワンボランチが意図なのか、ただ大竹が戻れなくて苦労していただけなのかは何とも言えないが。ただ、上記の布陣を意識してないと大竹を中央に置くとは考えにくいし、実際大竹は中央での位置取りにこだわり、そして非常に苦労していた。また両サイドの羽生・石川も何でもかんでも戻るのではなく攻撃偏重の2列目志向の強い位置取りが多く、意図として1ボランチの意味合いが強いんじゃないかと思うが。
どちらにしても、メンバー構成を見ての通り「超攻撃的布陣」。びっくらこいた。
内容的にも悪くない。いわゆる「羽生と石川のシンクロぶり」が絡まる、初期城福東京の片鱗が見え隠れ。アンカー浅利にまで戻して徹底的にやり直すスタイル、フリーダムな石川の神出鬼没ぶりが久しぶりに見れた。さらに、このスタイルになると重要さを増すのがSB。中央に密集が出来がちになるこのスタイル、広大に空いた状況で徳永に、そして金沢にボールが自然と廻ってくる。暴走モードの徳永の上がりに対して、中央・左サイドの4人がゴール前になだれ込み、方や近くでは行くと見せかけて急停止して降りてボールを受けようとするエメ。テラオソロシスな攻撃が小平のピッチに…(「3倍トーク」として聞いて下さい)
一本目の1点目2点目、アシストはお互いにナオ。危険な場所でmovingに参加しつつラストパスが出せるナオは、「もはやただのサイドアタッカーではない」。また、特に2点目はなかなかイイ形で、カボレの「シンゴ!シンゴ!」の強烈なボールくれアピールに釣られた駒大DF陣の間を、ナオに預けて自ら飛び出しゴールを決める赤嶺。カボレが不憫っちゃあ不憫だが(笑)なかなか美しい形。初期城福東京という言い方をすると思い出すのがイケイケのアウェー新潟戦の前半だけど、その時との大きな違いは「カボレの溶けこみっぷり」。その良い面が表れた、良いゴールだった。
一本目の中で2パターンを試す、濃厚な45分。これがまた、両方共に遜色ない出来と言え、小平での戦争状態はすさまじい。そしてこの第2セットに混じれた椋原、その出来がまたしても良かった事が嬉しい。3点目は椋原アシスト。カウンターでエメが持つか否かのタイミングで一人前線に猛烈なダッシュ、その裏にエメがふわりと、またボールが止まる様にスピンをかけた絶妙パス。椋原はトップスピードそのままにダイレクトで中央へクロス。平山はスタンディングの高さピタリでアタマで合わせるだけの完璧なクロス。フッキの様な対策相手のいない清水戦では、椋原枠で小山とか使っちゃうかな?とも思ったが、充実著しい椋原で問題なし。これでSBも念願の戦争状態で、尻に火がついた暴走モード徳永が仕事をやってくれるかも?と期待も膨らむ。
方やの大竹は中央で苦労。狭いエリアの中でも効果的な位置に顔を出す、といった事が出来て無くて塩田からも注意が飛ぶ。また後半ではコンビのブルーノが前目に上がるためにバランス取りのために低い位置を陣取らざるを得ず、ボールを持てても散らすまでの仕事しか出来てなかった。ボールを持てばやりたいアイデアはあるみたいで、顔の出し方と周囲との連携に課題の残す形だった。
ゆえに、もしこの1ボランチ気味布陣を清水対策としてホントにやるならば、最終的には羽生・ナオ・エメを並べた形になるかなぁというのが、出来を見た限りの正直な感想。てかこれ、ホントにやるの?やっちゃうの?まーじでー?(笑)この辺は明日あさっての報道で要確認か。

二本目
___13__32___
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_23______20_
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___16__35___
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_28_26_29_33
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_____31_____ 

控え中心の構成に。オレの下田がボランチ
下田の持ち味は何と言っても展開力。右から来たボールを左へ受け流す一連の動作は、「今野2世」の呼び名からは想像付きにくい美しさ(失礼)を持っていて、むしろ宮沢を彷彿とすらさせる時も。そのスムーズな展開力に関しては梶山に次ぐ実力があると思っている。また骨太さはまさに「今野2世」、削られても堪えて、体制を持ち直して、っていう動作も。今後、今野のボール奪取を盗み、守備でもっと明確な効果が出る様になれば、と思うと個人的には将来が相当楽しみな選手。ボランチというチームのキモのポジションで、高卒でイキナリ出番は難しいだろうが、こういった機会で地道に力を伸ばしていって欲しい。小平に来ると、下田の様子を見るのが楽しみだったりする。
このメンバーで目立つのは平山。サブに落としたとはいえ屈強な駒大イズムの選手達相手にも負けないのは立派。身体を張ってキープしていたし、ゴールに向けた勝負もしていた。充実の時は近いかも。けど、途中出場だと本人的には難しいだろうけど。後は引き続きの椋原。小山と椋原は共にCBとSBをやるが、小山のCB適性を監督が信じているのか、椋原のSBとしての充実ぶりをとったのか。椋原は2本目に入っても上下動に運動量を発揮していた。単騎での突破が得意なわけではない椋原にとって、オーバーラップの量と「タイミング」そして「周りを使っての突破」は生命線。そのチャレンジ意識高く、ヘトヘトになるまでやり切っていた。自信になったのか、椋原の元気がスゴイ。
個人評価が中心で、内容に突っ込みづらいのが二本目・三本目。ただ、与えられたポジションが例え不満だとしても、必要なプレー選択が出来てない選手も数名。自分の良さの出し所を間違えてるというか。名を捨てて実を取るというか、そこで捨てる事でもっと自分が映える場面に自らを持っていけるのにと思う事もしばしば。まぁ、そんなジレンマを抱えながらプレースタイルは広がっていくのだけれども。そんなジレンマでチームとしての内容が落ちてしまうのは仕方ないのだけど。また、それを観るのが二本目・三本目の楽しみでもあるし。
清水戦直前のTMでまさかこんな事をするとは。見に行っておいて良かった。さて、監督は本当にこれで清水戦に行くのか?超攻撃的布陣、まーじでー?
P.S.モニからは気合を感じました。頑張って欲しいっす。