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ガチンコの首位決戦 流経大-国士舘大

16日は大学サッカーへ。
今年度の関東リーグは何げに初観戦。小平のTMとかで流経大は見ていたけど、公式戦では初めまして。08モデルの流経大を楽しみに駒沢第2へ向かった。相手は国士舘大。特に感慨はなかったが、前日に現在首位だという事を知ってからは意識は激変。そうか国士舘が首位なんだと、そりゃあ驚いたさ。何げにもう終盤の前期リーグで負け無しで進んでいるこの実力が、果たしてホンモノかどうか?何となく向かおうとしたこの試合が、実は前期リーグの結果を左右するビッグマッチだった、ということ。
スタメン・スタッツは各所を参考に。何より驚き、ショックだったのは金久保のケガ。疲労骨折で結構時間がかかりそうだとの事。三門・金久保のセントラルを見るのがこの日の楽しみの一つだっただけに、ただ残念。じっくりと、早期復帰を願うしかない。代わりには千明くんが(何故かくん付け)。
千明・三門のコンビになっても、個人的見立てではセントラルの分業制はあまり変わらず。縦の関係の意識を強め、攻撃・守備の役割が瞬間場面でハッキリ見て取れる関係は、去年はあまり無かった光景の様に思える。そして、それが成功もしているかと。去年より今のスタイルの方が、俺は好き。この日は三門が前め、千明が後ろめ。三門はまだしっかり見きれてはいないが、ボール扱いの上手さ以上に、何というか「ボールと共にオレも前へ!」っていう、自らの前への推進力が時々目に付く。それに併せて前述通りのボール扱いの上手さがあるから、前への推進力がそのままゴールに向く怖さがある。金久保と組んでいた時には後ろめを担当していて、その際は守備でのハードチャージとそこから金久保へのホットラインを感じていただけに、役割に沿って自分の色を変えられるクレバーさがあるという事か?昨年度のインカレ準々決勝駒大戦でも実は見ていたが、その時はあまり印象を持たなかっただけに嬉しい驚き。今年は主軸として出番が多いだろうからしっかり見ていきたいところ。そして千明くん(またしても「くん」)。左利きの持ち方に特徴があり、それで勝負しようというのは見てすぐ分かった。細かいタッチでくるくる回るのは先輩・栗澤系か。ただ、蹴って欲しいタイミングでその左足での散らしが出来てなかったかというのが正直な感想。蹴って欲しいタイミングのために、細かいタッチでくるっと相手をかわすのなら分かるが、かわした事でタイミングを逸するのならばそれはまた問題。フリーの際も、パスタイミングが3歩遅い場面があったりと、疲れのせいかシンキングスピードが多少弱っていたか?聞けばこの試合まであっちやこっちに出ずっぱりでかなりのハードスケジュールをこなしている最中らしく、大所帯な流経といえども金久保・そして平木の負傷による台所事情は厳しいという事か。
方やの国士舘早大・駒大などの現在の関東リーグのビッグネームを打ち破るサッカーとはどんなものかと期待したが、こちらも度肝を抜かれた。現在、どのカテゴリーを見ても4-4-2、2ラインでガッチリ守って、後は「人もボールも」か「前線のバケモノ」か何かに頼って得点を取りに行くスタイルだってのに。国士舘は4-1-3-2とでも言うのか、1ボランチを残して残りの前5枚が完全な前がかりでガンガンに攻める、ある意味イケイケなサッカー。前の5人は、「前への意識が強い」というよりも「既に前に5人いる」って状況。最初の組み立ての段階から既に最終ラインに5人揃っているのを見た時にはド級の驚きが!サイドでの数的優位が、最終ライン近辺のミクロなエリアで既に出来ているっていうね。だから流経SBが応対にいっても「さらに外」に既に国士舘の選手がいて、どんどんとサイドを突破していってた。これは最近にないスタイル。面白ぇ!
また、面白いのが左サイドの2選手。15番のFW高橋(3年)と16番の2列目左サイドの大竹(2年)。この2人のフレッシュさというかイケイケさがこの日の国士舘のキモ。お互いに何というか、身体が相手DFと入れ替わる「テレコ能力(?)」が秀逸で、ひょいっと勢いで相手と入れ替われてしまう。そもそもの数的優位もあって、流経はこの左サイドに苦しめられた。この2人は本当に面白かった。
では一位の国士舘の実力は果たしてホンモノなのか?
答えは、NO。現時点ではまだ、勢いによる要素が強いといわざるを得ないか。
細かいところでのプレー選択はまだまだ甘い。GKとDFとの連携でも「クリア」なのか「からだ」なのかでミスがあった(視察に来ていた某「アテネにも行った、売れっ子NHK解説者」もスタンドで「違うよな〜」と苦笑い)。また、国士舘大の2点目は審判の怪しいジャッジで相手からボールを奪い、数的優位のカウンターで左サイドからクロス→飛び込みヘッドでのゴールだったが、この時せっかくの数的優位カウンターなのに、ゴールに切り込むでもなく、ただクロスを上げるだけの人数が揃うまで数秒タラタラ待っていた高橋のプレー判断は稚拙としか言い様のない酷いものだった(某「これから北京へ行く人」が「何やってんだよ〜」って感じで肩を落としていた)。カウンターは数的優位の混乱を、混乱のままゴールに向かってしまうべきもの。味方選手が中央に揃うのを待てば、当然敵選手も中央に揃ってしまう。結果ゴールに結びついたが、反省すべきプレーであった(またそれをさせてしまった流経も猛省すべき)。プレー面で、甘いプレーはまだまだ多い。
また、例の事件により解体→再構築があった影響か、どうも新興校のような雰囲気というか、薄っぺらさを感じた、と言っては言い過ぎか。駒大の様な漢らしさというか、大学サッカーらしい「ザ・体育会系」な雰囲気が無く、どうもなよなよと。流経の厳しい削りとそれを取らない審判に明らかにイライラし、それに対するスタンドからの声も、ちょい軟弱。その辺、例えば駒大とかってのは、思えば確かに耐性が付いているというかこなれた対処というか。それのない国士舘の今の強さは、「勢い主導」といって間違いないかと。
ただ、その勢いがこれまたこなれてくれば、それはホンモノの強さにもなるし、自信にもなる。伝統にもなる。高橋(盛岡校出身)、大竹(三菱養和出身)はまだ若い。この日はたまたまその薄さが出ただけで、ただ通過点としては申し分ない。
審判の何だかー感はあったものの、1位2位対決にふさわしい見応えのある試合で大満足。願わくば、このカードがもっと多くの人に見やすい時間に行われて欲しかった。
ここからはオマケ、伏せ字のオフレコ。文中にもある様に、この日は多くの関係者が視察に訪れてた。某Jリーグタイム系元選手や某東京高校サッカー界の最重鎮様に某ウチの強化部長(笑)、さらに文中通りアテネでナオを泣かした売れっ子解説者様に、そして何と某「北京へ行けます!」の人。トゥーロン国際のメンバー発表翌日だったのでこれには本当に驚いた。目的は当然選出したGK林だろうけど(ちなみに当の林は、キックミスをポカスカやりまくってた)、隠れ目的は恐らく流経左SBのアイツ。これはもちろん憶測だけど、けどせっかく見つけてきた(?)長友がA代表に引き抜かれて、またしても振り出しに戻ったSB選考だけに、評判の宮崎を見に来たってのはあり得る話でしょう。しかも、宮崎がFKでふかしてしまったのを見て、天を見上げてガッカリしていたからほぼ間違いない(笑)。ちなみにこの日の宮崎はPK失敗もあり、あまり良い出来ではなかったです。正直、先日間違いを指摘してもらった時と大枠の印象は変わりなし。つーか左サイドはもう「オレの楠瀬」に夢中で、あまり宮崎に興味持てないっていうね。
そんな楠瀬は惚れ惚れするキレキレぶり。ギグスを思わせる鋭角な切り返しと鋭角なパスの視野を持ったドリブラー。関東リーグ見るなら、楠瀬を見に行きましょう。
あー楠瀬取らないかなぁ?東京にはいないジャックナイフ系選手。あー。あの人は「東京なんかに!」って許さないだろうなぁ(笑)