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素人が指摘した、塩田の危うさ レビュー -柏戦

FC東京

今はもう、隠居しすぎてるっていうくらいの、そんなうちの親父だが。しかしこんな選手名も覚えられないうちの親父が、それでもスポーツの見方ってのは時々唸ってしまう事も多くて、「老いぼれのクセに急所を突いた事言いやがる」と常々感じていた。
テレビでスポーツやってれば何でも見る程度ながらも、息子が東京に熱を入れているのは承知なわけだから、試合を見るごとに一言感想をぶつけられる事になる。去年なんかは言われると逆ギレする事もあったが(笑)それはまた知らないクセによく見えているだけに困ったところがあったからでもある。
さて今年。調子が良い事だけは新聞で既に知っていて、前回の名古屋戦がTV初観戦だったらしい。さてその一言は…
「GK変わったのか?えらい不安定だな」
う〜ん痛いところを突いてくる。そして今回の柏戦も見たらしく…
「ほら言っただろう」
何も言い返せない。
個人的には、今の塩田のプレーぶりは全く満足できない。CK、センタリング、横からのボールに対して果敢に飛び出して、けど触れなくて、という場面に今年は何度も出くわして、その度に苦言を呈してきた。GKたるもの、ゴールを空けて飛び出すならばボールには確実に触り、結果セーフティに処理しなければならない。柏側GK菅野も個人的には評価が低くて、友人には「ほら、何て言うか『塩田的危うさ』があるじゃん菅野って」と話して、友人は笑って納得してくれていた。至近距離のシュートストップには絶対的な強さがあっても、普段のポジショニングが微妙な時があって危険を作ってしまう事もしばしばあるタイプ、と自分は分析している。
と、言ったそばでの失点だったので、納得は出来ないが、理解はした。例え多くの決定的チャンスを防いだとしても、一本のミスで責められる酷なポジション。だからこそオレは指摘しておく。その一本のミスを噛みしめてもらうために。それだけではない、その失点の過程で既に感じていた違和感。これも親父に一言でグサリと指摘された。
「東京のGKは毎回パンチングばかりするだろ?相手としてはCKの際にパンチングでこぼれてくる事ありきで身構えられるから、ああいったシュートに些細な差が出てくるんだ」
何も言い返せない。
前兆はあった。前半36分バックスタンド側からの柏のCK。コーナーから入ってくるボールに塩田が飛び出そうとするが、菅沼が塩田に身体をぶつけ塩田の飛び出しをスクリーンで阻止する場面があった。勿論これはファウルだろうし、塩田もそれを審判に指摘していたが、ここでは審判はファウルを取っていない。しかしこれをスタジアムで観ていた自分は、ある別の不安が頭をよぎった。「もしかしたら、塩田の飛び出し癖がスカウティングで狙われているかも」。プロクラブのスカウティング担当が、仕事としてどういった情報を抜き出すのかは分からないが、例えば自分がその担当だとしたら、塩田のこのプレーは間違いなく上官に報告する。逃げていくボールに対して飛び出すクセがある、と。これを意識して柏が試合に臨んできているとしたら…
スカウティングとして、この情報を抜き出す事は些細な事だろう。そしてそれを、少しでも柏の選手が試合前に『既に』知っていれば、それだけで済む話だ。前半36分のCKを見て、柏の選手は既に知っていたのだと見て取れた。そしてそのその情報ありきであの失点場面を迎えられたから、こそ。
自分がスタジアムで見た感覚を、一言でしっかり突いてきた親父。
親父の小言と冷や酒はあとで効く。