FC東京08”パッション”5番勝負in小平 五日目 FC東京-湘南

寒い。雨が試合中弱まらず、まともな思考も出来ず、しかもまともなメモ取りも出来ず抜け落ちてる部分も多いですがご勘弁を。しかしこんな寒さでも我らが三田アナとやべっちFCの前田アナは来てましたよ。素晴らしい!前田ちゃんカワユス!!
結果と大まかな内容はオフィシャルを参照してもらうとして、まぁがっぷり四つの良い試合だったと思います。その上でしっかり勝った湘南は、これは強い。昨年ギリギリまで昇格争いした経験と、昨年からの継続が、今年の的確な補強もあって理想通りのウェイトアップ。薄っぺらくなく、骨太な、芯のある強さになったと思います。本命不在、単勝は買いたくないけど複勝で買いたい感じのチームが多い今年のJ2レースの中でも、複勝一番人気に推したい。湘南についてはあした書く予定です。

一本目 FC東京(0−0)湘南

メンバーは筑波戦の一本目と変わらず

立ち上がりちょい過ぎの、暖まったくらいな頃から東京の目指すポゼッションが出始めたものの、さすがに日曜日の筑波戦の様には行かない。まず象徴として、同じメンバーなのに二列目の横のポジションチェンジは激減した。連続で動くことは多かったけどそれが筑波戦の様に「大きく、ダイナミックに」とまではいかない。志向として今年の東京の「MOVING」な感じはチームとして今日確かにあったけど、日曜日に比べて「グチャグチャ人は動いても、そこには明確にシュートまでのレールが敷かれている」感じではなく「その場その場で即興でレールを敷いていく」感じというか。感覚過ぎる例えで申し訳ないですが。ただ今までの「シンボリックな鳥かご」の成果で確かにボールは昨年よりも確実に廻る様になってて、その部分は格段に進歩なんだけど。とりあえず今日は石川・エメ・羽生がある程度同じ位置の中で全体がボールを回していくので、決定的な崩しとはならず、SHOT ON GOALとはならない場面が多かった。どちらが監督として正解なのか、試合に意図があったのかは分からないけど、印象的に東京のシュートは試合の見た目以上に結構少なかった感じだから、筑波大戦の時の「大きく、ダイナミックな」MOVINGを志向して欲しいなぁ。とにかく今日の東京はDFのボール回しから「MOVING」にかかる『初手』に困っていたと思う。
その上で奪われてカウンターを喰らう場面も。この日は茂庭が結構前目でカウンターの起点を強めに潰すといった方策がとられていたが、これもたまたまなのか、狙いなのか。あとこういった場面で羽生が非常に目立っていた。「此処にいてくれるのか?!」といった羽生らしい心得たポジショニングが、この日は攻撃ではなく守備で目立った。別を言えば、そういう展開でもあったよ今日は、って事でも。
この辺は湘南相手なおかげであぶり出してくれた問題であり、今日の成果でしょう。今まで東京がやってきたことを、この日の意図と共に発揮して、その上で多くの課題を出していけば良いんです。まだまだ東京としてやるべき事はたくさんあると。「いまはパスサッカーにこだわっているので、この結果はある程度予想できたこと。」という塩田のコメントなど、選手監督コメントの心強いコメントを是非読んで欲しいです。
CKキッカーはエメが大体で羽生が一本蹴ったか。エメのCKはなかなかの鋭さかも。

二本目 FC東京(0−1)湘南 (15分阿部)
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22分〜
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_10______19_

___14__6____

_17_8__3__5_

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19は羽生。14は栗澤。そのまま14背負えばいいのに(笑)二本目ほぼ変わらず。位置は何となく。むしろ交代後も五輪組代表組を残して90分やらせ切るという選択をしたのに驚き。五輪組の出発は大丈夫だったのだろうか・・・
チームのコンディションや、強いプレスを仕掛けてくる相手に対しては、シンプルにSBが上がりやすいこちらの方がやりやすいか。相変わらず心得た金沢がここでも目立つ。徳永ボランチはそつなくなりつつある。むしろ右サイドに移って、やりやすさを感じている長友とセットで右サイドを切り裂く場面が作れるので、これはこれで面白い。ちなみに徳永はこの日FKも一本蹴って、GKに惜しいセーブ(ポスト?)という場面あり。右足インスイングで曲げて落としてきた、こんなの出来るんか?!!梶山がボールのそばにすら居なくて徳永のみだったので、もしかして今年は・・・
中塩田から「見てやれ遠くまで!!」と声がかかっていて、これはちょっとこの日を象徴した声だったかも。まぁ今日はそういう感じだったというか、寒さで観る自分の思考が止まってきたというか(笑)
荻が二番手出場に昇格(?)今のところコーチングがしっかり出来てて、「キャプテン翼」並みのキャッチングが出来てるのを評価したのか。個人的には結構気に入ってる感じ。とにかく権田との2nd争いは過熱していくでしょう。

三本目 FC東京(1−1)湘南 (23分川股・42分大竹)
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_14______20_

___16__7____

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位置は適当。ノブさん込みの3トップか。後半からは高卒組が総登場(図は省略。いろんな所にいたよ笑)。
一本目から通して大きな動きが少なかったから、動く選手がとにかく目立った。川口が相変わらずな動きを見せてくれて、そのコンスタントぶりにも感心したが、同じくらいに栗澤。忠実なパスゴーを絡めてチームに動きをつけた。こちらもホント感心する。
得点場面は右サイド川口からのクロスが流れてきて、大竹が飛んで足でトラップ、そのまま左足で押し込んだボールがほどよい緩さでふわりとGKの手をかすめてのもの。アレが狙ってふわりとさせたのなら恐れ入る。
他でも大竹は目立つ。こういったサッカーの中で、大竹がボールを離さない方のタイプだからってのもあるけど。自分で蹴ったCKのこぼれ球かな、タッチライン沿いでボールを拾って、ストン・ストトンと連続で相手を抜き去って中央に侵入してきたプレーは素晴らしかった。
あくまで自分が信じたタイミングでパスを出すので、得てして相手にとってはタイミングではないこともあるんだけど、それでもパスを通してしまえるミドルパスの正確さもある。ドリブルもある。恐らく公式戦でもベンチに入るのはスゴイ早いタイミングで訪れそう。大竹のプレーは閉塞した流れを変えられるよ。東京のジョーカー『1番手』に、とりあえず今年はなって欲しいと期待してます。
とにかく寒くて雨も強くてで、あと対戦相手の湘南も出来るだけ見ておきたかったということもあって、まともな思考が行き届いてない感じになってしまって申し訳ないですが。ただ、今回については(こんな人はまぁいないでしょうが)悲観する必要は全くなし。まず湘南が非常に強い。東京はコンディションが悪い。その上で出来ること「のみ」をこだわって繰り返し試していた。そしてそれを全て踏まえている選手達の心得たコメント。そして何よりこの寒さで所々激しく行かれたけど怪我人無し。
ポジティブに。順調ですよ。宮崎でも頑張ってこいよ!!誰か宮崎行ってレポートしてきて!!
※忘れてたので追記ですが、三本目終了後に若手選手達が、迅速な行動と準備で人工芝グランドでゴールを用意して、狭いコートでフットサル的なゲームを続けて行っていました。こういった丹念な努力が実る今年であって欲しいなぁ。
※ご指摘のあった二本目22分からのメンバーが被っている件を修正しました。fct-fanさんありがとうございました。毎回丁寧な記事、参考にさせて頂いてます。