FC東京08”パッション”5番勝負in小平 一日目

おめでたいことに今野・羽生の中国出向も正式に決まり、トーチュウ記事の通り、本格的に重要となった今日からの五日間。今年の、いやこれからの東京として大事な基礎工事。グアムにはもちろん行けず、都城も行けない自分としてはせめて、それを作る五日間ぐらいはなるべく小平に足を運んで何か勉強したい。
というわけで”パッション”5番勝負の初日、小平へ行って来ました。
ただ、レポートはフットボール定食で気合の入った(突然どうした?売り出し方変えた?)後藤勝氏のレポートもあるんで、それを読んでもらって。それから一般ピーポーの戯れ言を見て頂ければ。
13時15分スタート予定だった練習も、実際の開始は約一時間後から。それまでユニフォーム姿での集合写真撮影を人工芝グラウンドで行っていた。しかし、その撮影に外に出てくるのにも2,30分程度かかっており、それまではもしかしたら、熱のこもったミーティングがあったのか羽生の自己紹介があったのか。ユニフォームは正面の胸番号は付いているけど、背中はまだだった(付いていたのは10と15のみ)。結構カッコイイ、と思うけどなぁ。トレーニングウェアに着替えて撤収していたが、そのまま置きっぱなしで忘れられたユニが一枚。何してはるんですか○ちゃん。
ジョッグ、ステップ、3vs1とりかごとウォームアップ。注目の羽生は佐原・サリ・ユースケと。羽生が中の時に「ヘディングのみ」に移行して、かわいそうな光景に(笑)
7種類ほどのサーキットトレ。足ありヘディングありチューブあり。「羽生さんまだ行ける」と煽るコーチ。「吉本なんか遅いぞ」と笑うコーチ。
2人×4色ひとグループで6vs2。サークル3つについているコーチごとにルールを決めていたが徐々に監督の声が入り、次第に統一。「ワンタッチ」「リターン無し」「ドリブルした場合は同色にのみパス可」となる。意図としては、仕掛けるタイミングを見極めて積極的に仕掛けることと、それに対して次にボールを受ける「義務」が発生した選手のフォローの動きか。最初の方はやはりワンタッチで済ませる選手が多かったが「もっと仕掛けようぜ!」と声が飛び、徐々に動きが活発になる。目立つのは大竹か。得意のドリブルで仕掛けてから同色に渡すことで、明らかに中の鬼が混乱していた。これが試合の中で見れたら・・・あと全般的に小山・長友は上手いかも。特に長友は他方で回している時にも「チョン」「行っていい」とかコーチングの声が出ている。この2人のSB争いは今年は本当に面白そう。
8人×3色に分けて、2色でボール回し、余った一色はセンターサークル程度のライン上で6vs2。この2色の方が細かいルールはイマイチ分からず、フットボール定食を読んでもさっぱり分からないんだが、狭いエリアで8vs8+フリーマン一人の大人数でボール回しが始まり、細かく繋いだあとに飛び出す選手に綺麗にボールを出す、様な練習だった。飛び出す方向は四方様々で、状況で選手が良い方向を判断して飛び出している様子。オフサイドも適用され、「2列目からの飛び出し」の様な、いわゆる「3人目の動き」ってヤツの意識付けの練習だった。「ワイドに構えないと繋がらない!」という声がしきりに飛び、選手は狭い中でも広く構える事を意識し、そこから大きく動く3人目の選手に対してパスを通す。成功しようがしまいが、監督が褒める基準は「美しいか」の一点。「今のは繋がらなかったけどスゴイ良かった」「オフサイドじゃないけど美しくはない」と。目立つのは、とにかく羽生。こういう練習に入ると羽生の凄さがよく分かる。遠くの選手もよく見えてるし、フリーマンの使い方も上手い(フリーマンって、使う側としては別の意識が必要で何げに難しそう)。受ける時にも狭いエリアでの外し方、顔の出し方、ハッキリした要求、飛び出せばナイスなタイミングでぴょんぴょんボールが通る。お手本としては確かに完璧で、オシムジャパンでも練習で目立っていただろう事は容易に想像が付いた。ちなみに、色を変えて3本やったあいだ、フリーマンの選手が1本目は分からなかったけど2本目が下田、3本目が今ちゃんだったのにも、意図はあったでしょう。
紅白戦。メンバーはフットボール定食の通りだが、途中で結構頻繁にメンバーを変えてて、最初長友が左SBに入ってたのが右に移って鈴木が左に入ったり、徳永がボランチやってたり、大竹が入ったりと様々。どちらがどちら、ということでは全くないでしょう。この時期の割には結構バチバチやっていた印象で、今ちゃんvs梶山のフィジカルのぶつけ合いにはゾクッとした。紅白戦ということでピッチもフルコートになり、ルールも色も減ったわけだが、だからこそ困る、だからこそ詰まる場面はさすがにまだまだ多かった。制約のある中でもやっと徐々に理解はしたか、程度なのでそこで一気に制約が離れても確かに困るだろう。今後は制約の中に慣れ、それが制約のない広いピッチで大きく出来る様になることが目指すところか。
ここまでのFC東京の状況としては、茂木・家長の残念な一件があった直後で思うとまず何より、大きなケガがブルーノ一件で済んでいることが不幸中の幸い、良かったって所でしょう。ブルーノの件も練習試合によるものだし、フィジカルコンタクトの無い6vs2までは遜色なくトレーニングが出来る所までに回復していたし。あれだけ厳しく見えるトレーニングの中で順調に来ているのは喜ばしいことです。実は熱血監督の弊害としてけが人がドカンと出てしまうかも、っていう危惧をしているんだけど、その辺の入念なケアはスタッフ共々でこれからもしっかりし続け、最小限に抑えて欲しいものです。

その中で、確かに選手の意識の高さは良く伝わり、声も非常に出ていた。監督のアツさのみがクローズアップされがちだが、二宮コーチ始めスタッフ陣全てが士気の上がりそうな元気な声が本当に良く飛ぶ。それが選手にも伝わっているのか雰囲気の良さは非常に感じた。良い雰囲気の中、このまま高い集中で身体も頭もガンガンに鍛えていって欲しいです。
パッション5番勝負としては充実の出だしでした。今後の予定としては練習試合2つは見に行く予定です。あしたは多分行けないだろうな。この時間な時点でアウトでしょう(笑)