『GOD BLESS YOU〜One Night Dejavu〜』@東京ドーム

このトピックに対して「近況」タグを付けられたこと、今思えば我ながらスゴイ話だなぁと思う。東京ドーム、行ってしまいました。
多くのガッチガチのSLAVE達には申し訳ないほどの弱小ファンだってのは、到着した時の周囲の気合入りッぷりに蹴落とされる形ですぐに気付いたんです。比べて自分はチャートをチェックはしますよ、の延長上で気に入ってベストを買って聴いてたくらいのもんです。世間的に有名と言われる曲しかどうせ知らないわけで。それでもどうしても行きたかったんだから勘弁して下さい。
ただ、そんな俺でも、行って良かった。心から思う。全身に伝わる音はやはりどう考えても格好良かった。
どうしても、RYUICHIに目がいってしまう。彼処にいたのは間違いなく、河村隆一ではなくてRYUICHIだった。ビシバシ伝わるカリスマ性はホンモノで、まさに自分がフロントマンに求めるそれだった。「雑草」「弱者の味方」的な音楽には反吐が出る。圧倒的な高みから、何やっても許される、何やっても格好いいくらいのカリスマがあるくらいじゃないと弱者としてはつまらない。それが自分にとっては例えば沢田研二であり、氷室京介であり、そしてRYUICHI。あくまで自分の勝手な基準ですが。テトラポット・メロン・ティよりもデトロイト・メタル・シティなわけ。例えが一気に飛びましたが。
真矢だってそうだ。音で相手を押し出さんとする重圧は凄まじい。Jのベース技術は素人が聴いてもスゴイと思ったし、心地よかった(ソロ以外でも、もっとはっきりベースラインも聴きたかった)。INORANはクールで愛嬌もありながら、音の主張は美しく強かった。SUGIZOが持つ、RYUICHI並みの「自分の世界」は、東京ドームをハッキリ包んだ。
5人が5人、全てやはり『持っている』。それをLIVEで感じられたことは財産でしょう。サッカーを良く観戦するからか、「LIVEで共有することの重要さ」にはそれなりに理解があるつもりです。今回はその意識のお陰で失敗のない選択が出来たと思ってます。
そして、例えこんな自分でも、LUNA SEAがスゲー格好良くて、好きですよって胸張って言えるようになった。もちろんこれは現在進行形での話だ。これが実は、一番嬉しいことなのかもしれない。