山形で芋煮を楽しむ機会が近いうちに訪れそう

な気がした。その根拠はこちらの「小林伸二新監督記者会見コメント」
大分、C大阪で揺るぎない実績を積まれた小林監督。とは言えども、勉強不足な自分には正直、いかにしてその地位を築き上げてきたのか、小林伸二というの監督が思考するスタイル、どのようなカラーを持った監督なのかというのがイマイチイメージが無くてよく分からなかった。しかし、このコメントにその答えの一端を見た気がした。自分の立場から背伸びせず、しかしその範囲の中で見える景色は他の人以上のモノを持っている、というのだろうか。現状把握とそこから描くチームの設計図、そしてその絶妙なバランス。就任記者会見でこれだけのことが言えてしまうのに、他サポながら「この人はスゴイな」と感動した。これは山形サポなら震え上がって来季に希望を持てる会見コメントなんじゃないでしょうか?
思えばこういった印象は、C大阪の監督をやる前か後だったか、スカパー解説の仕事を行い始めた時にも感じていたことだった。失礼ながら地味な印象しかなかった小林氏の解説から出る言葉は、人間味を感じるやさしさの中にも、言葉はしっかり選び、インテリジェンスを感じた印象がある。これが、組織を広い視野で観ながら的確に発することが出来るならば。
トップに立つ人間として、知的で言葉を持ち、それでいて柔軟なタイプとなるとこれは確かに素晴らしいカラーだ。このマネジメント能力の優秀さが小林監督なのだろう。GMからも期待のコメントがあったが、これが山形という組織全体に波及していけば、結果以上の成果を掴めるかも知れない。
小林氏が福岡でクビになった直後にオファーを出したという、フロントの鋭いアンテナと電光石火な行動の勝利でしょう。勝利と言ってしまってますが、その希望を持たせるには充分すぎる説得力のある会見だったと思います。
しかもその後、明大の石井秀典の新加入が内定。天皇杯での明大の躍進と共に名を上げたキャプテン。関東一部優勝の実績の中で、何故内定が決まってないのかが不思議だったが、まさか山形とは。しかしこれはでかい。DFライン、特に2CBが盤石になるとチームの安定感がガクンと変わるのは、ジャーン・斉藤を揃えたことで年間20失点近く減らした今年の湘南が教えてくれた。その後の補強に関しても恐らく問題はないでしょう。多分、戦力外になった福岡の有力選手が小林氏を慕って加入してくれるだろうから(笑)。
来季に向けて、完璧な出だしを成し遂げた山形。後は攻撃面。監督がいかに今ある人材のカラーを引き出しながら調合するか。しかしこここそが、小林監督の真骨頂でもある。期待の出来る体制が出来つつある山形がJ1を狙える機会は、案外早くに訪れるかも知れない。そうなれば近いうちにオレ達は、アウェー山形で美味しいお米から・芋煮・うなぎ・出羽桜が楽しめる事になりそうだ。
だから、昇格する前にどんどんスタジアムグルメを充実させておいて欲しいモノだ。コメントから覗ける明るい未来を考えれば、心配なんてそれくらいだろう。